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海外REIT投信と定期預金、どっちがお得?


マイナス金利政策によって金利低下が加速する中、どうやって運用していくのか悩まれている方は少なくないと思います。

一般論から言えばそのように金融が「超」緩和されればマネーが実体経済に流れ込み、モノの価格が上昇するインフレ経済となるわけで、モノへの投資が有利となります。

具体的には株式や不動産への投資が「モノ」への投資の代表的なものですね。

加えてそのように金融緩和された通貨は一般的には安くなります。つまり円安となるわけです。

とすると「円安株高」という国内外のどんな資産に投資をしても儲かる状況が生まれてくるわけで、「今こそ投資のチャンス!」と思われる方もおられるかもしれません。

しかし金融市場というのは一筋縄ではいかないもので、たとえば2016年1月末のマイナス金利政策発表以降、むしろ真逆の「円高株安」傾向が顕著になっています。上記の通り「円安株高」が、どんな資産に投資をしても儲かる状態なのであれば、逆の「円高株安」は「どんな資産に投資をしても損する状態と言えます。

こういう時は大人しくしているに限るわけですが、本来逃避先であるはずの銀行預金にマイナス金利が適用されてしまえば、運用資金の行き場がなくなってしまいますね!

もちろん銀行預金が直接的にマイナスとなることは、実務上も、銀行経営上も、法的にもなかなかなさそうではありますが、しかし徐々に運用資金の行き場がなくなってきている状態にあるのは間違いありません。残念なことですね。金融緩和も「来るところまで来た」という感じを強く持ちます。

そうした中で気になる記事を見かけました。 そのように行き場を失った個人の運用資金の一部が海外REITファンドに流れているようです。

そもそも投資信託の残高ランキングを見てみるとこの「海外REITファンド」が残高上位を独占しておりますので、もともと人気があったわけですが、このマイナス金利政策がその人気をさらに加速させているようです。

その理由として記事では

・国内REIT投信の分配金利回りが6〜9%程度なのに対し、海外REIT投信は10%を超えるものも多い。投資家は利回りが下がる前に買っておこうと考えている。

とのことです。「そんなに儲かるんだ!」という反応は残念ながら「不正解」ですね。正しい反応としては「まだそんなことを言っているの?」です。

どういうことかと言うとこの「分配金利回り」というのは、「利息」や「運用リターン」といった、ファンド運営によってもたらされた「儲け」ではなく、単に「元本+利息を投資家にいくら返したか」という「償還率」のようなものですね。

極端な話、儲けが全くのゼロでも元本を10%ずつ分配していけば「分配金利回り10%」を簡単に達成することができます。単純計算では10年で元本がゼロになってしまいますが。

率直に言ってこの「分配金利回り」は投資家にとって全く意味のない数字なのですね。

では同じ記事で「資金流入額1位」と評価された「USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」の運用利回りはと言うと2016年3月現在、こうなっています。

・1ヶ月 : −3.99%
・6ヶ月 : −1.19%
・1年  : −6.03%
・3年  : 14.71%
・5年  : 16.42%
・10年 :  4.57%


かなり対照的な利回りが並んでいますね!リーマンショック後の低迷期間を抜け、この5年でかなり上昇したけれど直近1年間では再び利回りがマイナスになっている、ということです。

こうしたタイミングで投資をすることが良いとはとても思えませんが、それより何より大切なのは上記の「海外REIT投信の分配金利回りは10%を超える」という響きからは全くかけ離れた運用実績になっているということですね。もちろんこちらの方が正しいです。

ここからもこの「分配金利回り」がいかに意味がない数字であるかよく分かっていただけるのではないかと思います。

もしどうしてもこうした海外REITファンドに投資したいというなら、やはりリーマンショッククラスの大規模な金融危機が起きて海外REITの値段が大きく下がるのを待つということなのでしょうね。

上記の「USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」の運用成績が期間3年や期間5年で高いのも、やはり7年半前のリーマンショックによって海外REITの値段が大きく下がったからですね。そのタイミングで投資をしていれば後の回復局面で多くのキャピタルゲインを得られたことになります。

逆に言えば今のようにすでに十分値上がりした海外REITを購入するのはどうかと思いますし、足元では価格が崩れ始めていることを踏まえれば尚更、慎重な検討が必要だということですね。

リスクとリターンというのは基本的には表裏一体です。

つまり、リスクレベルが全く異なる海外REITファンドは決して定期預金の代替にはならないということです。

為替相場も株式相場もREIT価格も資源価格も上下している以上、やはり儲かりやすいタイミングと儲かりにくいタイミングとがあります。もし今は儲かりにくいタイミングと思うなら自重するのは大人の考え方ですね。

マイナス金利政策のもと、定期預金金利が下がれば下がるほどこうした投資をしたくなるかもしれませんが、金融市場は決して自分の都合よく動くものではありません。要するに「預金もダメ、投資もダメ」という状態というは往々にして起こりえる、ということです。

そうした時は・・・もう布団でもかぶってよいタイミングを待つしかありません。果報は寝て待てです。

くれぐれも甘い言葉に乗ったり、自分に都合がいいように解釈して、タイミングも考えず気安く投資をしないよう十分ご注意ください。

もちろん記者も自分自身で戒めております・・・参考にしていただければ幸いです。

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