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ヘッジファンドと定期預金、どっちがお得?


そろそろボーナスも支給されるし、オレも大人になったし、定期預金ばかりの運用をやめて「ヘッジファンド」でもやってみるか!という方は・・・まずいないと思います。

ヘッジファンドというのは単に「買うだけ」だった従来型のファンドと異なり、積極的に先物取引や売り取引、あるいは新しい資産に投資することで、相場の動きに左右されず「常に儲ける」あるいは「絶対損しない」ことを志向するファンドですが、残念ながら我々庶民には縁遠いです。

と言うのも通常こうしたファンドは腕に自信があるファンドマネージャーがべったり張り付くので最低投資額が1億円以上だったり、手数料が5%以上だったりと、かなり「お高い」わけですね。

そうしたわけでその実態は正直よく分かりませんが、ただ本当によい商品であればそうは言いつつ大手金融機関が積極的に販売しているはずで、そうならないところを見ると「良いことばかりの商品ではない」というのは間違いなさそうです。

とすると、「縁遠いままで結構」ということになりますし、実際その通りだと思うのですが、世の中にはいろいろな思惑を持った人がいるわけで、このような記事を見かけました。

・ヘッジファンドとは「損しない可能性が最も高い投資の1つ」である

・みんなが大損してもヘッジファンドだけは儲けている

正直言ってトンデモ記事ですのでURLはご紹介しませんが、気になった方はご自分で探してみてください。

それはともかくとして、このようにヘッジファンドを推す論拠を探すとこういうことのようです。

・「景気がよければ儲かり、景気が悪くても儲かる」それがヘッジファンドと言えます。リーマンショックでも損しなかった、むしろ大きな実績を上げたヘッジファンドはたくさんあるのです。

・「儲かる可能性が高いものは損する可能性もある」ということです。そのような状況で、例外的に「リスクに比べてリターンは大きい」のがヘッジファンドです。

具体的なデータが今のところ全く語られていないですね!確かにリーマンショックでも損しなかった、むしろ大きな実績を上げたヘッジファンドはたくさんあるのかもしれませんが、しかしそれよりはるかに多くのヘッジファンドがリーマンショックによって破綻したのを筆者の方は忘れてしまったのでしょうか?

リーマンショックの端緒となったサブプライムローンの証券化商品に積極的に投資していたのがヘッジファンドですし、そもそもリーマンショックの第一弾はパリバ証券傘下のファンドが破綻した、パリバショックではなかったでしたっけ?

さらに本当に「景気がよければ儲かり、景気が悪くても儲かる」ような運用ができるのであれば、世界最高の金融頭脳を集めたアメリカ投資銀行界の雄であるリーマンブラザーズが破綻するはずがありませんよね。

また、後段のヘッジファンドが「リスクに比べてリターンは大きい」ということもあり得ません。金融市場は概ね裁定されておりますので流動性の高い商品を選ぶ限りリスクとリターンは必ず均衡するはずです。

万が一、 「リスクに比べてリターンは大きい」、つまり必ず儲かる投資手法があるのであれば、投資家の資金に頼る必要など全くありません。自分で銀行から資金でも借りてきて運用すればはるかに大きいリターンが手元に残るはずです。

ちなみにその逆の「リターンに比べてリスクが大きい」商品は山のようにありますのでご注意ください。

そうしたわけでこうした主張は、馴染みのない商品を「神格化」して、いたいけな素人に高値で売りつけるいつものセールス手法なわけですが、実際のところヘッジファンドの運用状態というのはどうなのでしょうか?

そこで日経新聞の2016年3月の記事を引用するとこのように指摘されております。

世界の株式ヘッジファンドの運用成績は16年1〜2月がマイナス5.35%(HFR調べ、運用額加重ベース)。米株式相場の平均的な推移を示すS&P500種株価指数(配当込み、マイナス5.10%)を下回った。株価下落局面でも損失を一定に抑えられるのがヘッジファンドの強みのはずだが、影を潜めている。

株式ヘッジファンドが年間で市場平均を上回る運用成績を最後に達成したのはリーマン・ショックが起きた08年。割高な銘柄への空売りやオプションを駆使して損失を抑えた。だが、09年からは7年にわたり、市場平均を下回る苦しい展開だ。16年に入ってからは「金融危機以来の悲惨な状況」(投資を手がける運用者)との声も聞かれる。

不振で閉鎖も始まった。株式ヘッジファンドをはじめとする世界のヘッジファンドの数は15年末で8454。15年に閉鎖したファンド数は979だった。閉鎖した数が開設した数(968)を上回ったのは09年以来だ。

なかなか・・・赤裸々ですね!ヘッジファンドの成績は「2009年から7年にわたり、市場平均を下回る」とのことで、この一言が全てを物語っていると言えそうです。

上記の通りただでさえ割高な運用手法であるヘッジファンドに投資しても、インデックスファンドより成績が悪いのであれば全く意味がないですね。しかもそれが7年も続いているようであればなおさらです。

2016年はヘッジファンドにとって「金融危機以来の悲惨な状況」 とのことですから、多くのファンドマネージャーや職員の方々が解雇されているのではないかと思います。ご多幸をお祈りしたいと思います・・・。

そんなわけで2016年6月現在のHFR社による運用額加重ベースのヘッジファンドの運用成績はこのようになっています。

・年間成績 : +0.80%
・過去1年 : −3.97%
・過去3年 : +2.26%
・過去5年 : +2.05%

確かにリーマンショック後の世界的な株価上昇傾向を考えれば大人しい成績だと言えますし、特に過去1年間はマイナスですからね!誉められたパフォーマンスでないのは間違いなさそうです。

NYダウの2016年6月現在のパフォーマンスをチェックするとこうなっています。

・年間成績 : +1.44%
・過去1年 : +0.75%

やっぱりNYダウのボロ勝ちですね。

次に実際に投資可能なNYダウETFの成績をチェックするとこうなっています。

・過去1年 :  −0.06%
・過去3年 : +11.05%
・過去5年 : +10.93%

こちらは過去1年は残念ながらマイナスですがそれでもヘッジファンド平均と比較すればマイナス幅はわずかです。

また過去5年の成績ともなると、ヘッジファンド平均が+2.05%なのに対して、NYダウETFは+10.93%ですね!これは苦しい。ヘッジファンド関係者の方々の「金融危機以来の悲惨な状況」というのも分かる気がします。

つまりは、ヘッジファンドの過去1年間の成績を見れば分かるように、「ヘッジファンドとは損しない可能性が最も高い投資の1つである」わけでもなければ、「みんなが大損してもヘッジファンドだけは儲けている」わけでもないということですね。残念!

むしろインデックスファンドとの成績差からすれば

・みんなが大儲けしてもヘッジファンドだけはそれほど儲からない

という何とも皮肉な状況と言えます。

甘い言葉に誘われて、定期預金を解約してヘッジファンドなどの「よく分からないもの」に投資しないようご注意ください。

どうしても投資したいということであれば、上記の通りインデックスファンドで十分ですね。

多くの著名な投資家や専門家が、ヘッジファンドも含めたアクティブファンドよりインデックスファンドの方が歴史的にリターンが良いと指摘しておりますが、記者も全くの同意見です。

参考にしていただければ幸いです。

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