近畿大阪銀行は18日、預金総額の0・01%相当額で購入した花の種子や土、肥料を大阪府に贈る内容のエコ定期「花いっぱい」を平成22年2月に発売すると発表した。近畿大阪の桔梗(ききょう)芳人社長と府の橋下徹知事が同日、花いっぱいのまちづくりを進める「大阪・花のまちづくりエコ作戦」の確認書を交わした。各地の地方銀行は、利子の一部を森林保護活動などに寄付するエコ定期の販売に力を入れている。
近畿大阪のエコ定期の金利や預入期間は未定だが、1口座当たり千万円未満を限度に1円単位で受け付ける。募集額は100億円で、仮に1年満期の定期預金が100億円集まれば100万円分の花の種子などが購入できる計算。来年2月1〜26日、府内119店を含む全136店で募集する。
府は近畿大阪から贈られた種子を苗に育て、府内の小・中学校に支給。小・中学校は校内や駅など公共空間に苗を植えて開花させる。橋下知事は「利子の一部をいただくのは、ありがたい。どんどん売ってください」と感謝の言葉を述べた。
同様の取り組みは全国の地銀に広がり、池田銀行と泉州銀行は10月の統合を記念し、環境保全を支援する定期とローンを来月まで取り扱う。阿波銀行や佐賀銀行もエコ定期を販売し、預金総額の一部を森林保護のため自治体に寄付している。
エコ定期。環境意識はこれまでにないくらい高まっていますし、付加価値として何か社会貢献に資するものを提供するというのは悪くないと思います。
ただ・・・預金総額の0.01%というのはちょっと少なくないですかね?預金金利が大体0.2%くらいだとして、銀行の貸し出し金利って平均2−3%くらいですか?となれば利ざやが2%程度はあるわけですよね。どうせエコというなら、もう少し還元してもいいのではないですかね?
またその使途が、大阪府内の小中学校の構内や駅などに苗を植えるというのも、果たして本当にエコなのかよく分かりません。せっかく苗を植えるなら砂漠の緑化運動を支援して、世界の砂漠に植えるとかした方がより意義がありそうですし、何なら代表の小中学生数人をそういう植樹活動に送り込んで実際に体験してもらうと、かなりの教育的な効果が見込めるのではないでしょうか。
あるいは、どうしても大阪府下でやりたいなら、せめてソーラーパネルとかなら明らかにエコに資すると思います(100万円では足りませんが・・・)。
繰り返しになりますがエコ定期というコンセプトは悪くないと思います。なので、コンセプトどおり「本当にエコに資する」商品設計にしてもらいたいものですね。
定期預金に関するあなたのクチコミを教えてください。クチコミは人気銀行を中心に順次掲載いたします。 |