景気の先行きや雇用などへの不安を背景に、個人が安全な金融商品を選ぶ姿勢を強めている。国内銀行の2009年末の定期預金の残高は8年ぶりの高水準に達し、1年前に比べて約4%増の200兆円前後となったもようだ。預入金利が低くても元本割れがないことを重視している。一方、価格変動リスクがある株式や投資信託への資金流入は鈍く、08年秋以降の市場混乱で損失を被った経験などを踏まえて慎重さが目立つ。
日銀の統計によると、昨年11月末の国内銀行の定期預金残高は約197兆円。ボーナス支給が集中する12月は例年、残高が2兆円程度増加する傾向があり、昨年末の残高は01年9月以来となる200兆円台に乗せた可能性もある。
定期預金の残高が順調に増えているようですね。昨年は全体として4%も増えたようです。金利はどうがんばっても0.0X%という時代ですから、利息でそんなに増えたわけではなく、資金が流入しているということですよね。
とは言いつつ日本の成長は止まっていますし、デフレもはじまっているようですので、一体、どこからその資金が出てきたのでしょうね!?
他の資産から振り分けられたのか、給与や年金をがんばってためればそれくらいはいくのか分かりませんが、不景気で給与やボーナスが減ったり、派遣社員が契約を切られている中ではやや違和感のある数字です。もらえる人はもらっている、という単純な話なのですかね?なぜでしょう。
ただ、残念ながらみんなが定期預金に預金しても景気はよくならないし、金利も上がらないですね。本来預金として銀行に預けると、銀行はがんばって融資するはずなのですが、日本は金余り&不景気。銀行に預けたお金はなかなか銀行の外に出て行きません。
そんなお金の最後の出口が国債ですね。そう、われわれの預金はどんどん国債に流れているのでした。国債は世の中の金利を決める最も重要な指標ですが、みんながどんどん国債を買うということは、国債の値段が高くなる=金利が下がる、ということで金利が低位安定することになります。
少しでもいい利息がほしくて銀行に預金をしているのにそのことによって世の中の金利低下の一翼を担ってしまっているとはちょっと笑えないですね・・・。
この「金利低下スパイラル」を断ち切るためには今すぐ預金することをやめ、株式に投資するか、あるいはガンガン消費をすればいいわけですが、この時代、そんなバブル族はとっくのとうに絶滅しています。なかなか、この「金利低下スパイラル」は根が深そうですね。
筆者も、来月の給料が心配ともなれば・・・とりあえず定期預金ですね・・・やっぱり(笑)。
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