県警捜査二課は新たな手口の振り込め詐欺が七月以降、県内で五件発生したと発表した。
新たな手口では息子を装って電話をかけ、「銀行が提供するプレミアム会員になると利息が0・9%つく。銀行の人が現金を取りに行くから渡して」「キャッシュカードを交換すれば会員になれる」などとうそをつき、口座番号や暗証番号を聞き出した上で、現金や通帳、カードをだまし取るという。
同課によると、被害者は柏市や松戸市などの六十〜八十代の女性四人と男性一人で、七月に四件、八月に一件起きた。被害額は現金で約千九百万円、カードによる引き出しで約六百八十万円に上る。
これまで被害に遭いにくかった定期預金口座の金も、解約させてだまし取るといい、同課は注意を呼び掛けている。
今回はいつもと趣向を変えて、振込詐欺に関するニュースです。
振込詐欺というのは悪質な犯罪なわけですが、不思議なのは、傍から見ると簡単に騙されてしまっているように思えることですね。一時期、インターネットバンキングからお金を盗まれた事件が報道されましたが、年間の被害額は当時でせいぜい数億円だったと思います。
一方、こちらの振込詐欺は年間の被害総額が数百億円にもなるわけで桁違いです。機械を騙すより、人を騙す方が簡単というのはなんとも切ない話です。
ただそうやって騙されてしまう気持ちも分からないではありません。そもそも人から騙された経験がある人の方が圧倒的に少ないと思いますし、いちいち人の話を「本当かしら?」などと疑っていたら精神衛生上も良くないですし、日常生活もままなりません。
まだ相手がセールスマンとかならこちらも警戒しなくもありませんが、振込詐欺というのは警官だったり、弁護士だったり、肉親だったり、本来疑う必要のない立場の人を装って攻めてきます。ここを「本当かしら?」と疑うのは、結構シンドイかもしれませんね。
そんな人間の心理をたくみに突いた、忌々しい振込詐欺なわけですが、新たな手口が出てきているそうです。それが上記のとおり、息子を装って電話をかけ「銀行が提供するプレミアム会員になると利息が0・9%つく。銀行の人が現金を取りに行くから渡して」、「キャッシュカードを交換すれば会員になれる」などと言って、暗証番号を聞き出した上で現金や通帳、カードなどを騙し取るというものですね。
今まではどちらかと言うと「交通事故を起こしたので示談金が必要」とか「会社の金を横領したので返さないといけない」などと「家族の緊急事態」を装っていたケースが多いと思いますが、こちらは「定期預金の金利」をエサにするというもので新しい手口ですね。
しかもプレミア金利が「0.9%」というあたりがなんとも本当っぽい感じがしますね(苦笑)。
ただ笑えないのが、これによって今まで被害に遭いにくかった定期預金も解約させて騙し取られてしまう、ということです。被害に遭われた方は60〜80代とやはりシニアな方で、当然、定期収入は年金だけだと思いますから、定期預金が騙し取られてしまうのは本当に大変ですね。生きていく上では生活費だけなく、一時的な支出も伴うものです。そのアテがなくなるのは人生設計が大きく狂ってしまいます。
読者のみなさんは当然として、その親御さんたちも、こういった手口に引っかからないよう十分、注意してもらえればと思います。
いっそ、65歳以上になると300万円以上の出金には、もう1人の認証が必要とかにしたほうがいいのですかね!?それはそれで、抜け道を探してくるものなのかもしれませんが・・・。
何があっても解約できない定期預金・・・というのも本末転倒な気がしますしね。いい解決方法はないのでしょうか・・・。
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