ジャンケン3回勝負で定期預金の金利を決めます――。南魚沼市の塩沢信用組合(小野沢一成理事長)は、まるでギャンブルのような顧客サービスを4月1日限定で実施する。「エープリルフールではありません」と大まじめだ。
全5店舗で、顧客が50万〜3千万円の定期預金(1〜5年)を組む場合、窓口の職員とジャンケン3回勝負をする。審判役の支店長立ち会いのもと、全勝すれば店頭金利の7倍の金利がつく。同じく2勝1敗なら5倍、1勝2敗なら3倍、全敗しても2倍となり、顧客の「負け」はないという。
店頭金利は預金額や期間で異なるが、最高で約21万円の金利がつく。担当者は「今年度決算で利益が出る見込みなので、お客に還元するお楽しみ企画です」としている。
東日本大震災からまだ20日も経っていない状況ですので当然といえば当然なのかもしれませんが、定期預金に関する新しいキャンペーンやプロモーションは自粛となっているように感じます。
被災者のお気持ちを考えれば、しばらくはそんな気になれない、という気持ちもよく理解できますが、一方でやはりどこかで気持ちを切り替えて、しっかり経済活動をしていくことも必要ですね。震災の被害を直接受けていない方は、むしろ今まで以上に仕事をがんばり、消費をしていかないといけない、とまで言えるかもしれません。
そうやって経済活動をグルグル回すことで、被災地の経済も回り始め、復旧・復興がその分だけ早まることになります。また、そういった経済活動を通じた支援の方が、政府による税金を使った直接的な支援より、長続きするし、健全だと思います。被災地支援の1つのあり方として「しっかり経済を回していく」という視点は忘れないようにしたいものです。
さて今回紹介する塩沢信用組合の預金キャンペーンは、やはり震災前に発表されたものです。4月1日限定ではありますが、窓口の職員とジャンケンをして、その結果で金利が上乗せされるという、なんともアナログ感が素敵なキャンペーンですね。
さらにキャンペーンを実施する理由も素敵です。「今年度決算で利益が出る見込みなので」ということです。利益を全て顧客還元しようというわけではないと思いますが、この姿勢は好感がもてますね。メガバンクの経営者の方々にお伝えしたいものです。某メガバンクの経営層はシステム障害でそれどころではないかもしれませんが。
ではキャンペーンの詳しい内容は以下の通りです・・・と思ったら、塩沢信用組合のホームページを見ても、詳細が記載されていませんね。さすがにジャンケンなどしている場合じゃないと自粛となったのでしょうか・・・残念なことです。
記事によれば以下のような仕組みだったと思われます。
◆塩沢信用組合「ジャンケン企画」
3回勝負をして・・・
・全勝 : 店頭金利の7倍
・2勝1敗 : 店頭金利の5倍
・1勝2敗 : 店頭金利の3倍
・全敗 : 店頭金利の2倍
ということですね。で、塩沢信用組合の店頭金利はどういう水準かと言うと・・・これまたホームページを見ても確認できませんでした・・・この点もアナログなのですね。
店舗数もわずか5店ですからね。ホームページに時間をかける気はないということかもしれませんが。
ちなみに本店もまたこんな素敵な建物のようです。
落ち着いたら、ぜひ今度こそジャンケン企画を実施してほしいものです。
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