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定期預金関連ニュース

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2011/8/11 <ZAKZAK>

【老後難民にならない】50歳代からの退職後の資産準備を


 総務省が発表した最新の家計調査から2010年における50歳代の二人以上世帯の金融資産・負債状況をみてみよう。平均金融資産残高は1660万円。負債は551万円で、純金融資産は1109万円と大台に乗せている。住宅ローンを中心に負債が40歳代の940万円からほぼ半減したことに加えて、年収も平均796万円と40歳代に比べて9・5%上昇していることが大きい。


 しかし、純資産1000万円で老後の資金がカバーできるだろうか。フィデリティ退職・投資教育研究所が10年に行ったサラリーマン1万人アンケートでは、「公的年金以外に退職後に必要な資金総額の平均値は約3000万円」だった。


 90歳代半ばまで生きる可能性が高まっていることも考えるとこれでも心許ない。いや、手元に1000万円しかない50歳代にこの3000万円さえ用意できるのだろうか?


 「退職金もあるし、あと数年は貯蓄もできるだろう」と現実から目をそらさないでほしい。退職金は、住宅ローンの返済や公的年金を満額受給できる65歳までの生活費に、予想以上に使ってしまうものだ。ちなみに、退職者8018人を対象にしたアンケートでは、5割が「現役時代に退職後の生活に心配しないだけの資産形成をすべきだった」と反省している。


 そこで対策として考慮したいのは、次の3点だ。


 第一は今からでも資産運用に少し積極的になること。50歳代の金融資産1660万円のうち有価証券はわずか170万円、全体の1割に過ぎない。万一のための流動性として貯金を年収分と同じ796万円まで減らして、その分を投資に回すと、有価証券投資は今の2倍程度できる。例えば50歳で、前述の170万円ではなく、300万円を年率平均3%で運用できれば10年後には403万円になる計算だ。さらに毎年の金融資産純増額90万円(家計調査によると10年の50歳代は月額7・4万円ずつ金融資産を純増させている)を全額資産運用に回せば、60歳時点で計算上1063万円増やすことができる。合計で有価証券は1466万円になる。ちなみに他の条件が変わらなければ、純金融資産は計算上2283万円にまで膨らむ。


 第二に投資を60歳以降も継続すること。300万円の投資を3%の平均収益率でそのままあと10年続ければ、70歳時点で残高は541万円になる。また50歳代で毎月90万円運用した分をそのまま70歳まで継続運用すれば総額は1428万円になる。合わせて有価証券の残高は1970万円に達する計算だ。退職後も時間を味方につけてほしい。


 第三に、そのために退職したら「使いながら運用する」という考え方をマスターすること。退職したら資産は使うためにある。しかし計画的に使えば、差し当たり手をつけない資産は運用できる。退職後、当面は預金に残してあった年収相当の796万円を少しずつ使っていけばいい。引き出すことと運用することをバランスさせる「使いながら運用する」時代だ。


一、資産運用は積極的に!


二、60歳以降も継続して!


三、「使いながら運用」を!

編集部からのコメント

多くの方の貯金の目的は「老後に備えるため」ということだと思います。年金だけではなかなか生活していけない、というのは常識ですし、特に国民年金だけの場合は絶対足りないですね。

またそもそも今の財政事情を考えれば、大赤字の状態ですから、今後、年金制度の見直しは不可欠です。国の収入が40兆円しかないのに90兆円の出費を続け、借金が900兆円に膨らんでいるわけですからね。多重債務者どころか、ネズミ講も真っ青のひどい状況です。

その、国の出費のかなりの部分を社会保障費が占めていますから、増税論議と並行して、年金や医療費の削減は避けて通れません。65歳以上であっても安定した収入がある人は少なくないでしょうから、復活した児童手当のように「年収制限をつける」というのも有効な手でしょうね。「年金は将来の自分のために積み立てるもの」という大前提が崩れることになりますが・・・。

そんなわけで皆が老後に対して不安になり、貯蓄に励むのもやむをえない状況ですが、上記記事によれば50歳代の純金融資産は、住宅ローンなどの負債を差し引いた平均で1,109万円と大台に乗せているようです。なかなか心強い結果ですね。

ただ一方で、退職後に必要だと想定される年金以外の自己資金は、記事中のアンケート結果によれば「平均約3,000万円」ということで、1,109万円ではまだその水準にはないということになります。もちろん退職金や定年までの給料を含めれば更なる上積みは十分可能ではありますが、とは言え「現実から目をそらさないでほしい」というのはその通りでしょうね。1円でも多く老後資金を用意できた方がより安心であるのも間違いないと思われます。

そうした今後、老後資金を準備しようとする50歳代の方々に対して、上記記事では以下のようにアドバイスしています。

一、資産運用は積極的に!
二、60歳以降も継続して!
三、「使いながら運用」を!

要は少しでも資産運用して増やすべし、ということですね。仮に年3%で運用できれば、運用していなかった場合と比較してかなり差が出ます。老後と言っても人によっては現役世代に匹敵する長さがありますからね。この時間の長さを身につければ老後資金をさらに増やすことが可能である、ということですね。

確かにその通りです。

・・・年3%で運用できれば。

しかし日本での投資や資産運用の不幸な点は、安定して運用できたためしがないという残念な事実ですね。日本株はバブル崩壊以降20年以上下落しっぱなしですし、頼みの海外への投資もこのところの空前の円高で運用成績はさっぱりという状況です。

世界経済は年3%とか4%とかで拡大しているというのに、日本の投資家はなかなかその恩恵にあずかっておりません。もちろん円高というのは、消費者にとってはモノが安く買えるという意味で、十分メリットを享受しているわけではあるのですが。

そんな訳で、資産運用の可能性を否定するものではありませんが、やはり資産運用がうまく行かない場合のリスクも十分考慮する必要がありますね。特に上記記事のように「資産運用さえしておけば大丈夫」という考え方は大変危険だと思います。

ではどうするのか。

一番確実で最も効果があるのは老後も働く、ということですね。もちろん現役時代ほど稼ぐ必要はなく、月10万円程度の収入でも老後の収支に大きく貢献します。

とは言えそう簡単に再就職できるわけではありませんし、60代ともなれば体力勝負の仕事も避けたいところですね。かつできれば収入だけでなく、楽しさや充実感も感じたい。

そうした欲張りな、「老後の仕事」を実現しようと思えば、やはり50代の時から準備を始めておくことでしょうね。副業で始めるのもよし、明確なキャリアプランを描いてスキルを磨いてもよし。

特に副業で始めるのはオススメですね。リスクがかなり低減できますし、仮に失敗しても、本業があるので、再挑戦が何度でもできます。

セカンドライフにむけての準備は、資金プランだけでなく、こうした仕事プランも同時に進めておきたいものですね。もちろんそうしたことが、充実したセカンドライフに資するのは間違いありません。

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