私たちはみな、自分にとって重要なことに優先順位をつけています。自分がいちばんお金をかけている物事が、自分にとっていちばん興味や関心のあることだと思うことでしょう。しかし、実際はそうでない場合も多いのです。そのことを認識すれば、大きな節約ができるようになるかもしれませんよ。
個人融資者向けブログ「The Simple Dollar」の筆者Trent氏によると、時間をうまく管理するには「やりたい事、やる必要のあることに、どれほど時間を使っているかを記録する」という方法があるそうです。同時に、自分がそれにいくらお金を使っているかを記録すると良いとのこと。月末になったら両方のリストを見直します。そして、お金は大量に使っているのに、時間は大してかけていない領域がないかどうかを見ます。もしあれば、そこがお金を節約すべき領域であるというわけです。
例えば、フィットネスクラブに毎月75ドル(約6730円)払っていて、そこへ稀にしか通っていないとしたら、明らかにそれはお金の無駄です。自分が最も時間をかけている領域、生活の中で最も充実していると考えられる領域に、よりお金をかけ、より時間を割くべきでしょう。たとえば料理が好きな人なら、質の良い鍋やフライパンにもっとお金をかけてましょう。夜眠るまえの読書のひとときが楽しみな方は、心地良い椅子と豪華な読書灯を購入してみましょう。無駄な出費を無くして、好きなことにお金をかけていくと、やがて浪費癖がなくなっていくかと思います。以下はTrent氏の言葉です。
時間はたくさん費やしているけれども、お金はあまりかけていない事柄が、あなたの人生に本当の喜びをもたらしている可能性は多いにあります。というのも、常に新しいものを買わなくても自分を楽しませることができるからです。好きな事柄、時間をかけている領域にこそ重点を置くべきであって、お金がかかる割りに大して時間をかけていない事柄は、手放していくべきなのだと声を大にして言います。
あなたを一番楽しませてくれることは何ですか?新しいガジェットを試しすこと?新しいスキルを学ぶこと?あるいはもっと違う何か?自分がかけているお金はその喜びに見合っていますか?時は金なり。無駄な出費を無くして、充実した時間にお金をかけましょう。
節約の方法はいろいろありますが、上記コラムでは時間の使い方とお金の使い方をより「好きな事」に配分することによって節約につながると説いています。
ふむ。なかなか面白い意見ですね。
具体的には、自分が「やりたい事や、やる必要のある事」に対して
・どれくらいの時間を割いているのか
・いくらくらいの出費をしているのか
を記録し、その結果、「お金は大量に使っているのに、時間は大してかけていない」点が見つかれば、それは節約すべき項目である、ということですね。
その考え方のベースには、
・時間はたくさん費やしているけれども、お金はあまりかけていない事柄が、本当の喜びをもたらしている
・常に新しいものを買わなくても自分を楽しませることができる
というのがあるようですね。
実際、どうでしょうか?
記者の場合、「お金は大量に使っているのに、時間は大してかけていない」もので思いつくものは・・・
・クルマ : 週末しか使わない
・住宅 : 平日日中は使わない
・私服 : 週末しか使わない
・薄型テレビ : ほとんど見ない
・HDDレコーダー : さらに見ない
ということで、プライベートにかかわるものの多くが該当しそうです。確かに節約すべき項目と言えるのかもしれませんが、ただこれらを削っていくと、どんどんプライベートでのささやかな喜びが減っていくわけで・・・日々が充実していくかと言われるとちょっと微妙ですね。
逆に「時間はたくさん費やしているけれども、お金はあまりかけていない事柄」というのは何でしょうね。
・本 : 読んだ後処分が面倒なので、ほとんどは図書館から借りて済ましています
・DVD・コミック : 同様にレンタルで済ましています
・ネットサーフィン
これらは確かにお金はあまりかかっていませんが、ではこの時間をどんどん広げていくと充実してくるかと言われれば・・・やはりこれも微妙ですね(笑)。どんどん内向的になっていきそうです。
というわけで記者の感覚から言えば、「時間はたくさん費やしているけれども、お金はあまりかけていない事柄が、本当の喜びをもたらしている」というのはあまり当てはまりそうにないですね・・・。
とは言いつつ節約の1つの方法として「お金は大量に使っているのに、時間は大してかけていない」ものに着目する考え方は面白いと思います。費用対効果というか、そのお金を生かせているのかどうか検証するのは重要ですね。何事も使ってナンボです。
また、そもそも、「本当の喜びをもたらしている」ものに対して、時間をたくさん費やしていない点が問題なのかもしれません。まずは時間の使い方の最適な配分を目指し、お金の配分の最適化はその次、ということなのかもしれませんね。
参考になさってください。
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