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定期預金関連ニュース

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2012/1/26 <日経新聞

【事例3】好機を見極めて攻守を大胆に切り替え メリハリ運用で1億円


吉村知也さん(仮名、45歳男性)

年収と資産:年収1200万円、資産総額は1億200万円
家族:本人は千葉県在住の会社員。妻(専業主婦)と子供2人(10歳、8歳)の4人家族
収支:手取り月収は55万円。毎月の平均支出は25万円で、毎月の貯蓄率は55%
資産:金融資産は5400万円。住宅は6400万円で購入。ローンは500万円以下。


 東京から電車で30分弱の住宅街。45歳で資産1億円を達成した吉村知也さん(仮名)を訪ねた。落ち着いた口調で「特別なことは何もしていませんよ」と謙遜するが、ためるノウハウはプロのファイナンシャルプランナー(FP)も「お手本にしたい」(家計の見直し相談センターの藤川太さん)と絶賛するほど見事だった。


■貯蓄と親類からの借り入れで新築戸建てを現金購入


 実際に吉村さんが1億円達成するまでを振り返ってみよう。下の図は、吉村さんが毎月エクセルで記録している資産の推移をグラフにしたもの。注目すべきは、資産の構成比率がダイナミックに変化している点だ。ライフステージや目標に合わせて最適な戦略を考え、着実に資産を殖やしていった様子が見て取れる。



吉村さんが「資産1億円」を達成するまでの道のり(2003年から2011年までの推移)


 吉村さんにとって最初の大きな目標は、家を買うことだった。このため、結婚してから子供が生まれるまでは「貯蓄期」と位置付け、共働きで貯蓄に励んだという。この頃は世帯収入の6〜7割を貯蓄に回し、大半を安全性の高い商品で運用した。


 吉村さんが家の購入に踏み切ったのは、子供の小学校入学を控えた2004年。教育環境への配慮に加え、首都圏の住宅価格が底打ちしたとの読みも働いたという。


 金融機関からの借り入れを行わずに購入した点も評価できる。夫婦の貯蓄に加え、相続時精算課税制度、親類からの借り入れなどを駆使して、6400万円の新築戸建てを現金で支払った。


 「物を買うときに原価やマージンを考えてしまう性格なのですが、金融機関への手数料は納得いかないコストの最たるものだと思っています(笑)。不動産屋には『現金で買うから』と値引き交渉しましたが、こちらは無理でした」(吉村さん)。

 家を買ってからも無駄な支出をしない生活を心がけ、着実に貯蓄を殖やした。「夫婦ともに大阪出身のせいか、浪費が大嫌いなんです」と吉村さん。車は中古、外食は株主優待やクーポンを活用、小さな家具は自分で作る……などを実践。子供2人を育てながら、毎月の平均支出を25万円程度に抑えることができた。


 資産配分に大きな変動があったのはリーマン・ショック後の2010年。それまでは低リスクの運用だったが、株価水準が歴史的な底値に近いと判断し、一気に株の比率を引き上げた。トヨタ、パナソニック、コマツなどの国際優良株を中心に、日本株を大量に底値買いした。


 「投資したときは数年で5割ぐらいの上昇が狙えるともくろんでいたのですが、日本航空や任天堂が足を引っ張ったため、収支はトントンぐらいです(笑)」。


 とはいえ、節約一辺倒ではなく、チャンスと見れば積極的にリスクを取る。こうした姿勢が1億円達成の原動力になったといえる。


■悲観シナリオに備える


 40代半ばで1億円を達成し、この後は悠々自適の生活か…と思いきや、吉村さんは「とんでもありませんよ」と厳しい表情。


 目下、頭を痛めているのは教育費の増加だ。「長女が中学受験を志すようになってから、教育費が家計のブラックホールと化して、おカネがどんどん吸い込まれています」。今年は個別指導塾の年間契約などで100万円以上の出費があった。


 また、「私たちの世代は、今後の年収減も考える必要があります」。今後10年で年収が3分の2に減ると想定して試算すると、84歳で資産が底をつく結果になったという。


 こうした悲観シナリオを踏まえることで、「ますます資産運用に身が入る」と闘志を燃やす吉村さん。円高を生かして外貨資産の増加を考えているという。

編集部からのコメント

先週も取り上げた日経マネー誌の「資産は年収の7倍以上。お金がたまる家の秘密」シリーズ。今回はその中の3つ目の事例ですね。

プロフィールを見ると、45歳で年収1,200万円とまずまず恵まれた雇用状況ではありますが、専業主婦&子ども2人という家族構成で、家計もだんだん余裕がなくなってくる時期ですね。しかしながらなんと保有資産は、金融資産が5,400万円、住宅は6,400万円ということで1億円を超えております。

なかなかの貯金力ですね・・・。

共働きであれば、年齢が若くても世帯収入が1,000万円を超える可能性はかなり高まりますので、その分、貯金ができる、ということはあるのでしょうけれど、専業主婦の家庭でここまでの保有資産と言うのはあまり聞いたことがないですね。

と言うわけで、1億円にたどり着くまでの道筋を見てみると37歳の時点ですでに4,220万円の貯蓄があったわけですが、記事を読むと「結婚してから子供が生まれるまでは貯蓄期と位置付け、共働きで貯蓄に励んだ」とのことでして、なるほどやはり共働きだったわけですね。

仮に27歳で結婚して、平均年400万円、コンスタントに貯金すれば確かに37歳で4,000万円に届くわけですが・・・まぁ、それでもかなりの貯金力であるのは間違いありません。実際、「世帯収入の6〜7割を貯蓄に回していた」ということですから、スゴイですね。夫婦合わせて世帯年収が1,000万円だと年間600〜700万円貯金していたことになりますね。

住宅購入が2004年なわけですが、それ以降も毎年1,000万円近く資産が増えております。「収入の5割をコツコツ貯蓄」とのことですが、それが本当だとすれば、当時の年収は手取りで2,000万円近くあったということですかね?

株式や投資信託にも積極的に投資されているようなので、リーマンショックまでは資産運用で増やした部分も大きいのかもしれませんが。

そんなわけで、この家庭がここまで資産を拡大できた大きな要因は「共働き」&「ダンナの稼ぎ」という、実もフタもないことになってしまいますが、見習うべき点があるとすれば、やはりその貯金力ということになるのでしょう。繰り返しになりますが、共働きの時代で「世帯収入の6〜7割」を、奥さまが専業主婦になっても「収入の5割」を貯金に回せるというのは、かなりのハイレベルです。

その理由としては「夫婦ともに大阪出身のせいか、浪費が大嫌いなんです」ということで、出身地によるマネースタイルはともかくとして(笑)、要は浪費をしない、ということですね。

具体的には

・車は中古
・外食は株主優待やクーポンを活用
・小さな家具は自分で作る

などを実践し、子供2人を育てながら、毎月の平均支出を25万円程度に抑えている、ということであります。確かに平均支出が25万円程度であれば、年間300万円ということですから、年収の半分以上を貯金に回すことは十分可能ですね。すばらしい。

さらに言えば、今の金融資産を取り崩すだけで無収入でも17年間暮らせることになります(笑)。そう考えると、収入を増やすことも大事ではありますが、支出を抑える=金銭感覚をしっかり維持する、というのも大切なことですね。

この家庭のすばらしい点は、収入が増えても金銭感覚を変えなかった、という点かもしれませんね。お国柄なのかもしれませんが。

さてそんな磐石な吉村家ですが、もちろん悩みがない家庭などあるはずもなく、目下の懸案は「教育費の増加」ということであります。「長女が中学受験を志すようになってから、教育費が家計のブラックホールと化して、おカネがどんどん吸い込まれています」、「今年は個別指導塾の年間契約などで100万円以上の出費があった」とのことですね。

いくら浪速の貯金力をもってしても、教育費は「聖域」のようですね。これについては賛同できる人もそうでない人もいると思いますが、ただお金は使うためにあるわけですからね。今の貯金ペースをもってすれば、早晩、一生分の貯金ができてしまうわけで、とすると、使うべきと思う点にはしっかり使う、という考え方は決して間違ってはいないと思います。

逆にこれだけの蓄えがあるからこそ、教育費にお金をかけることができるとも言えますしね。

こちらの家庭は確かに、貯金をするのに恵まれた収入状態ではありますが、それだけではありませんね。参考にされてはいかがでしょうか。

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