以前取り上げた家計診断のコラムでも感じましたが、外食費や遊行費、お小遣いとなどと同様に家庭によって結構差があると思ったのが食費です。
食費といえばどちらかと言うと収入に左右されにくい支出の代表格でありまして、だからこそエンゲル係数=家計に占める食費の割合が有名な経済指標となっているわけですし、記者自身も、日本で暮らす限り食費に大きな個人差は生まれにくいと思っていたわけですが、実際、家計を覗けば意外に幅がありそうですね。
確かに、コメやパン、卵、牛乳などはそれほど価格に違いがないかもしれませんが、お肉を食べるかどうか、食べるとするとどんな種類のお肉を買うかで食費は大きく変わりますし、アルコールも、ビールなら価格は一緒かもしれませんが、ワインの方に行けばピンキリですね。これも食費に大きな影響を与えてきます。
何となく食費は「聖域」と言うか、これ以上削減するのは無理、という気持ちになりがちな気がしますが、案外そうでもないのかもしれませんね。
さて上記コラムでは、その名もずばり「無理なく食費を半減させる方法」として、食費を減らすテクニックが紹介されています。本当に無理なく食費が半減できるのであればすばらしいことですが、実際はどうなのでしょうか?紹介されている方法を抜粋していくとこうなります。
・たとえばトウモロコシならヒゲは天日干しにしてお茶に、芯はスープのだしに、皮は草履を編んだり子どものおやつの包みにしたりと、捨てるところがありません。
・味噌、豆腐、きなこ、甘酒、お茶、漬物などの加工品も、自分でつくれば安くすむだけでなく、好きな量だけ手に入れられます。
・日当たりのいい庭では、烏骨鶏を2羽飼い始めました。産んだ卵は食卓に。おいしくて栄養価の高い卵が日々食べられるのです。
・野菜も半分は家庭菜園でまかなっています。
・冷蔵庫は運転を止めています。余計なものを買うと腐らせてしまうので、買うものや量を慎重に考える必要があります。でもそのおかげで、本当に必要なものは何かがはっきりとしたのです。
いかがでしょう?正直言って・・・「無理して食費を半減させる方法」のように感じるのは記者だけでしょうか?そもそも、ニワトリを飼ったり、野菜消費量の半分を賄える家庭菜園を作るのは物理的に無理、という人の方が多いのではないでしょうか?
冷蔵庫を止めるのも、背水の陣としては有効かもしれませんが、冷蔵庫には単に食糧を保存するだけでなく、積極的に冷たい飲食物を楽しむ、という機能もありますからね。冷たいビールやアイスを飲みたい・食べたいと思うと、ちょっと難しそうです。
もしかすると作者の方は井戸水などで冷やしているのかもしれませんが・・・。
そんな「豪腕節約家」の作者の方が、誰にでもできることとして紹介しているのが、「残ったものはとにかく干す」ということです。例えば大根を干せば切り干し大根ができるし、人参やごぼう、きのこも干すと保存がきき、インスタントみそ汁の具としても大活躍とのことですね。
なるほどそれなら比較的簡単に、無理せずできそうですが、食費を半減させることは・・・難しそうですね。
無理せず食費を減らそうと思うと、あくまで素人意見ですが、自炊を中心にすることは当然として、やはり洋食から和食にしていくことですかね。和食の具材ならそれほど高価な食材が思いつかないのですが、いかがでしょう?
あとはアルコールを減らす・止めることですかね。これなら健康にもいいですし、一石二鳥であります。アルコールは適量なら問題ないということではありますが、飲むか飲まないかと言われれば飲まない方が体にいいのは間違いありませんね。参考になさってください。
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