時は夏のボーナスセールの真っ只中でありまして、銀行でも積極的な定期預金キャンペーンが目白押しとなっています。
・・・しかし。
最近の金利の低下を受けて、預金金利の絶対水準が低い現状ではいくらがんばっていただいたとしても、なかなか魅力的な金利は出てこないですね。
そうした現状を受けて、上記コラムでは専門家の方々がボーナス資金のより有利な運用方法を指南しておりますが、複数の方が推薦しているのが社債ですね。
社債とは、満期になれば元本と、あらかじめ決まっている利率に基づき利息が支払われる、定期預金によく似た商品です。そういう意味では今のようなリスクがリターンになかなか結びつかない残念な投資環境の下では有力な選択肢となるのも理解できます。
ただ定期預金と決定的に違う点が2つあり、1つ目はその社債の発行企業が破綻してしまうと元本が大きく毀損してしまう可能性が高いということですね。預金保険のような元本保証を補完する仕組みがない点には注意が必要です。
2つ目は途中で換金したければ、市場で売却するしかありませんが、買い手がつかなければ当然換金できませんし、仮に買い叩かれてしまうとこれまた元本割れしてしまうリスクが出てきます。
定期預金と似て非なる商品である、という理解が必要ですね。そうしたリスクが嫌な人は上記記事でも紹介されているように個人向け国債を利用するというのも手です。国債であれば破綻してしまう可能性は極めて低いですし、個人向け国債であれば中途解約したいときも国が買い取ってくれますので、ほぼ定期預金と言っていい商品性となっています。
問題は、個人向け国債の金利水準まで「ほぼ定期預金並みの低さ」になっている点ですが・・・。
そんな一長一短のある社債ですが、上記のようなリスクを取っても構わないという人には結構、魅力的な金利の社債がたまに出てきます。
たとえばSBI証券の募集しているフランスのBNPパリバ銀行の社債はこのような金利条件になっています。
◆SBI証券「ビー・エヌ・ピー・パリバ 2017/7/27満期 円建社債」
・商品名 : ビー・エヌ・ピー・パリバ 2017/7/27満期 円建社債
・発行体 : ビー・エヌ・ピー・パリバ
・格付 : AA-(S&P)、A2(ムーディーズ)
・利率 : 1.45%
・申込単位 : 額面10万円以上10万円単位
・申込期間 : 7/5(木)18:00 〜 7/24(火)18:00予定
・償還日 : 2017/7/27
期間5年で1.45%ということですからかなりの高金利ですね!
加えて、円建て社債なので元本も利息も円で戻ってきます。つまり為替リスクは全くのゼロですね。
気になる信用力ですがS&PでAA−ということは三菱東京UFJ銀行よりも上の格付けですので、かなり安心できる金融機関であることが分かります。ご興味がある方は検討してみてください。
なお、申し込み期間は24日(火)までとあまり日がない上に、締切日前でも、売り切れればそこで販売終了となります。ご注意ください。
ここで 市場の1年もの金利をチェックするとこうなっています。
急激に下がっておりますね・・・。LIBORの金利操作騒ぎが影響しているのでしょうか?いずれにせよ0.3%割れ目前という状態が続くようであれば預金金利も全般的に早晩、更に引き下げとなる可能性が高まってきますね。
定期預金をご検討中の方は金利が下がってしまう前に早めに預けてしまったほうがいいかもしれません。参考になさってください。
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