定期預金の金利がなかなかパっとしない中で人気を集めている運用商品が個人向け社債です。
個人向け社債の魅力は、定期預金に比べると相対的に金利が高い点に加え、利率が最初から決まっていて満期になれば元本と利息が返ってくる、定期預金に似た商品性です。
ただもちろん理由もなく金利が高いはずがなく、なぜ金利が高いかと言われれば、預金保険の対象ではないからですね。
これはつまり、もし万が一、その社債を発行した企業が破綻してしまうと元本が大きく割れてしまう可能性が高い、ということです。そうしたリスクと引き換えに金利が高い商品、ということですね。
預金をローリスク・ローリターン、株をハイリスク・ハイリターンとすると、社債はミドルリスク・ミドルリターンという感じですかね?その点では、「運用初心者」「投資初心者」に向いた商品と言えるのかもしれません。
そんな人気の個人向け社債ですが、去年の秋以降、ピタっと募集が止まってしまいました。金利が低下する中でわざわざ社債で資金を集める必要性が減ったのか、はたまたヨーロッパの債務問題が落ち着く中で銀行からの借り入れがしやすくなったのかは分かりませんが、預金者にとっては残念な状況です。
そうした流れの中で久しぶりにSBI証券が個人向け社債の募集を発表しています。もう資本関係は薄くなっているかもしれませんが、元の親会社であるソフトバンクの個人向け社債ですね。今回の募集条件は以下の通りです。
◆SBI証券「ソフトバンク株式会社
第41回無担保社債」
正式名称 : ソフトバンク株式会社第41回無担保社債
利率 : 仮条件1.25%〜1.85%
申込単位 : 100万円以上100万円単位
募集期間 : 2013/2/25(月)〜2013/3/11(月)
償還日 : 2017/3/10(4年)
発行額 : 3,000億円
利率がまだ仮条件で1.25%から1.85%の間のどこか、ということですが、仮に真ん中に決まれば1.55%ということになります。期間4年で1.55%というのは定期預金と比較すればはるかに高金利であるのは間違いありませんね。
で、気になるソフトバンクの格付けですが、このようになっています。
・スタンダード&プアーズ(S&P) : BBB
・日本格付研究所(JCR) : A
・ムーディーズ : Baa3
S&PではBBBということで・・・決して高くはありませんね。やはり大型買収が格付けにも影響しているのかもしれません。そんなわけで上記高金利も「相場並み」と言えるのでしょう。
ただ一方で4年後にソフトバンクがいきなり経営破たんしてしまっている可能性は低いと思います。そんなに簡単に携帯を他社に変更できませんしね。だとするとそれなりに検討できる社債、と言えるかもしれません。
こうしたリスクを許容できる、という方はご検討ください。
今回は募集期間に余裕があり、発行額も大きいのでそう簡単に売り切れることがなさそうなのも良いですね。100万円以上100万円単位という縛りは少し敷居が高いですが・・・。
>>>ソフトバンク株式会社
第41回無担保社債の詳細と口座開設はこちらから
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ここで 市場の1年もの金利をチェックするとこうなっています。
またまた金利は低下して足元では0.23%前後という超・低水準ですね。
金利が上昇するのは当分先のようです・・・。こうした金利環境を考慮すると上記ソフトバンク社債は結構、人気が出るかもしれませんね。
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