先週もご案内したように、「異次元の金融緩和」と称される新たな金融緩和策の発表後、市場金利は大きく混乱しています。通常は金融緩和が実施されれば金利が低下するわけですが、むしろ金利が上昇したのですね。
その後、一時は落ち着きを取り戻しつつあった市場金利ですが、なぜか5月中旬から変調をきたし、大きく上昇しています。グラフで見るとこういうことになります。
確かに長期金利がズドンと急上昇していることが分かります。
記者は今回の金利上昇の要因として、景気や経済動向と言ったものより、もっと投機的な動きを疑っているわけですが、理由はともかくとしてこういう金利上昇局面が続くことで、今回の金利上昇がどんどん既成事実化していっているのも事実だと思います。
実際、経産大臣などの閣僚からは、この金利上昇が自然なものと容認する発言が出ています。記者自身は全く自然な動きとは思っていないわけですが・・・。
真実は分かりませんが、こうした金利上昇局面が継続していくようであれば、いよいよ定期預金にも金利上昇の兆しが出てきそうですね!
折りしも6月からは徐々に、夏のボーナスを狙った定期預金キャンペーンも始まるわけで、よい影響に期待したいと思います。
さて前置きが長くなりましたが、こうした金利環境で、預金者のニーズはより期間の短い定期預金へとシフトしている気がしますが、とは言いつつ現実には定期預金金利はまだまだ超低金利である一方で、満期資金や退職金など、長期間運用できる資金も確実に一定量あるわけで、そうした資金の受け皿として人気があるのが「仕組み預金」です。
仕組み預金とは中途解約できない、満期を預金者が選べない=銀行の判断で満期が延長される、と言った制約がある代わりに金利が高い預金ですね。
その仕組み預金の代表的な商品といえば、東京スター銀行の「右肩上がり円定期」ですが、5月から一部で利上げとなりましたね。2013年5月現在の金利条件は以下のようになっています。
◆東京スター銀行/右肩上がり円定期
・最長3年タイプ : 当初1年間0.20% → 次の1年間0.25% → 最後の1年間0.30%
・最長6年タイプ : 当初2年間0.30% → 次の2年間0.40% → 最後の2年間0.50%
・最長10年タイプ : 当初3年間0.70% → 次の3年間0.80% → 最後の4年間1.00%
>>>「右肩上がり円定期」の最新金利はこちら
最長10年タイプを利用した場合、金利は最大1.00%、10年間の平均金利は「0.85%」ということで、かなりの高金利ですね。
加えてこうした仕組み預金は、今までのような金利があまり上がらない、もしくは低下する局面では、延長されずに満期になってしまう場合が多かったわけですが、仮にそうなったとしても、同じく最長10年タイプの場合、6年/平均0.75%ということで、単純比較はできないものの一般的な定期預金の5年もの金利が0.3%前後に留まる現状を踏まえれば、かなり魅力的と言えそうです。
ちなみに仕組み預金については昨年秋に「利息は預金保険の対象外」という方針が金融庁から打ち出されたわけですが、「右肩上がり円定期」の場合、
・通常の定期預金金利分 : 預金保険の対象
・通常の定期預金金利を超過する部分 : 預金保険の対象外
ということで、よりマイルドな形で運用されているようです。
最近では銀行が破綻することもなくなりましたので、預金保険について真剣に心配される方は減っているかもしれませんが、参考になさってください。
ちなみに「もう少し金利動向を見てから考えたい」という方には同じく東京スター銀行のスターワン1週間円預金がお勧めです。こちらは1週間で満期が来るという利便性もさることながら、どれだけ世の中の金利が下がっても、0.25%という高金利をずっと維持している点が魅力です。
>>>「スターワン1週間円預金」の最新金利はこちら
ここで市場の1年もの金利をチェックするとこうなっています。
こちらは上記長期金利と全く異なり、無風ですね。足元では0.25%前後となっています。ということは、今後、仮に定期預金の金利が上昇したとしてもそれはあくまで3年ものや5年ものなどの期間が比較的長いものが中心であり、1年もの定期預金はまだまだ、超・低金利が続く可能性が高いですね。
そう考えるとやはりスターワン1週間円預金は、かなり魅力的と言えそうです。こちらも参考になさってください。
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