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2013/8/27　＜楽天証券＞

編集部からのコメント

８月も終盤となり、サマーセールもファイナルのファイナルセールが終了したように、定期預金キャンペーンもいよいよ最終コーナーですね。

まだ夏のボーナス資金の運用が未定の方は、取りこぼしがないよう、しっかりチェックして、少しでも良い金利の定期預金を選んでいただければと思います。

そうした、なかなか新しい定期預金キャンペーンが出にくいタイミングということもあり、今回は楽天証券が取り扱う、横浜市が発行する債券である「ハマ債５」を取り上げたいと思います。

ここで念のために債券の商品性についてご説明しておくと、債券とは、満期になれば元本と、あらかじめ決まっている利率に基づき利息が支払われる、定期預金によく似た商品です。

ただ定期預金と決定的に違う点が２つあり、１つ目はその債券の発行体が破綻してしまうと元本が大きく毀損してしまう可能性が高いということですね。預金保険のような元本保証を補完する仕組みがない点には注意が必要です。

２つ目は途中で換金したければ、市場で売却するしかありませんが、買い手がつかなければ当然換金できませんし、仮に買い叩かれてしまうとこれまた元本割れしてしまうリスクが出てきます。

定期預金と似ていますが、定期預金にはないリスクがある商品である、という理解が必要ですね。

ただしこの債券は、横浜市という公共団体が発行する公共債と呼ばれるもので、その信用力が格段に高いのが特徴です。実際、Ｓ＆Ｐの格付けでもＡＡ−と、最上位と言わないまでもそれに準ずる、ピカピカの信用力です。

その点では少なくとも破綻リスクについては限りなくゼロに近いと言えます。

ではこの「ハマ債５」の気になる条件はというと、以下の通りです。

◆横浜市平成２５年度第２回「ハマ債５」公債

・発行体　：　横浜市
・格付け　：　ＡＡ−（Ｓ＆Ｐ）
・利率　：　税引前 年0.33％
・発行日　：　2013年9月25日
・償還日　：　2018年9月25日
・申込単位　：　額面10万円単位
・申込期間　：　2013年8月27日（火）　〜　2013年9月19日(木) 14：30

運用期間は５年ということでやや長めですが、金利は０．３３％とまずまずの水準ですね。こうした公共債はずっと低金利が続いてきましたが、最近の市場金利の上昇を受けて、ようやくそれなりの金利になってきた、ということでしょうか。

ちなみに６月に発行された、最新の個人向け国債の５年もの金利は０．３０％でしたので、それと比較しても、この「ハマ債５」の方が少し上回っています。参考になさってください。

さて、この「ハマ債５」、一体、どういった方に向いているのでしょうか？

１つ目はもう愛称からも分かる通り、横浜と横浜市をこよなく愛する方ですね。特に何か記念品や特典がついてくるわけではなさそうですが、どうせ運用するなら地元に貢献する形で、と考える方は一定層おられるかもしれません。

２つ目はもっと合理的に、１，０００万円以上の多額の現預金を持っているけれど、いちいち複数の銀行に分散させるのは面倒なので、信用力が極めて高い公共債でまとめて運用しよう、というケースです。

それこそ、ポンと３，０００万円や５，０００万円、１億円の運用ができる人、というイメージですかね・・・。と言いつつ全然、具体的なイメージがわいてきませんが（笑）。

なお注意点としては、販売期間が９月１９日までと限定されている上に、期日を待たずして売り切れてしまう可能性がある点ですね。

急かす気はありませんが、ご検討の方はお急ぎください。

ただし９月は個人向け国債の５年ものや１０年ものが販売されるタイミングでもあります。金利に大きな差が出るとは思えませんが、一応、そちらも見比べた方がいいかもしれません。個人向け国債はまず売り切れることはありませんしね。

ここで市場の５年もの金利をチェックしてみるとこうなっています。



足元では少し盛り返していますが、全体的には５月をピークにじりじり金利が低下傾向にあるということですね。直近の金利水準は０．４６％台となっています。

当面は金利の低下傾向が続くということであれば、やはり検討をされている方は急いだ方がいいと言えるのかもしれません。参考になさってください。