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貯金・定期預金コラム:
預金は社会の悪!?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2014/1/30 <HUFF POST

「貯金」が社会の毒になる 〜金は天下の回りもの〜




※抜粋

編集部からのコメント

現代人の頭の中をおそらく常に何十%かは占めているであろう「お金」。

みなさん、確固たるイメージを持っていて、その必要性や使い勝手、使い道、信用力について懸念を抱いたことはほとんどないと思いますが、しかし理論的に考えれば結構、あいまいなものであります。

1万円札は「これに1万円の価値がある」とみんなが認めているから1万円札として利用できるのであって、原価は印刷代を含めても1円あるかどうか、という感じではないですかね?つまりはそこに印字された1万円の価値を信じるも信じないも相手次第、ということです。

もちろん、現代社会においては貨幣はその体制の中に強力にビルトインされていますので、日常生活において疑問をさしはさむ必要は全くないわけではありますが。

いずれにしてもお金それ自体に本質的な価値があるわけではなく、使われて始めて価値が具現化するわけで、ということはどんどん使っていけばよいということですね。

お金はまさに「使うため」にあるわけですが、たとえばAさんがBさんのお店で3万円を使い、今度はBさんがCさんのお店でその3万円を使い、Cさんが最後にAさんのお店で3万円使えば、あっと言う間に3万円が9万円の売り上げ=9万円の利益に変わります(経費を考慮しなければ、ですが)。

「お金は天下の回りもの」とは良く言ったものですが、結局のところ、景気・不景気というのはこの交換スピードが速いか遅いかの違いとも言えます(もちろん総量も増減しますが)。日本のGDPは±2%とか3%とかでウロウロしているわけですが、それこそ、われわれがご飯を食べるたびにお皿を叩き割れば、GDPは10%くらい軽く上昇するのではないでしょうか。

そんなわけで、日本政府が本気で景気回復を望むのであれば、企業に対する賃上げ要求だけでなく、なぜもっと国民に消費を要求しないのか不思議であり、違和感を感じたりしております。

そうした違和感を代弁するかのような内容となっているのが上記コラムですね。「あくまで貯蓄ではなく交換こそが、お金の価値の本質です。人から人へ次々と移動することによってお金は輝くのです。」とのことですが、その点に関しては記者は強く同意します。

ただし。

上記コラムのタイトルは「貯金が社会の毒になる」という刺激的なものですが、それに同意するかといわれればノーです。

論点は大きく3つあります。

1つ目は、「貯金したからといって流れが止まるわけではない」という点です。もちろんタンス貯金はいけません。タンスにしまってしまうと完全に流れが止まりますが、普通は貯金=銀行預金です。

どうも銀行にお金を預けるとそのまま金庫に大切にしまわれるイメージを持っている方が散見されますが、実際にはそうではなく、貸し出しの形で再度、世の中に出て行きます。

「預貸率」というのは預金に対して、いくらくらいの貸し出しがあるか、という割合ですが、直近の数字ですと約70%程度のようです。つまりわれわれの銀行預金の少なくとも70%は貸し出しという形で、誰かの借り入れとなっているのですね。

また残りの約30%の相応の部分が国債で運用されていると思いますが、国債も「国への貸し出し」と捉えれば(実際にそうなのですが)、実質的な預貸率はさらに向上することになります。

もちろん、いくら銀行が貸し出しを増やしても、それが直接的に誰かの売り上げや利益になるわけではありませんし(間接的にはその大部分が誰かの売り上げになるとは思いますが)、最近では銀行の貸し出し能力の低下が指摘されておりまして、その点では「貯金がお金の流れのスピードを遅くする」という指摘は間違いではないかもしれませんが、とはいえ「貯金は流れを止める」というのはさすがに言いすぎです。

2つ目は「身の丈以上の消費は国力を弱める」ということです。よく言われるたとえとして、2人でお酒を運んでいて、1人が相手にいくらか渡して一杯飲む。今度はその相手がそのお金を渡して一杯飲む。それを繰り返しているうちに酒が空っぽになってしまった、という話があります。

要するに米を育ててお酒を作るという生産活動の上に初めてお酒を飲むという消費活動が生まれるわけで、そうした生産活動がままならないまま消費を続けても、資源・国富を食いつぶしてオシマイです。そしてその生産活動の形成に、預金=銀行貸し出しが大きな影響力を持っているのですね。

貯金がなかなかできない国では産業が弱いのはこの2つに一定の相関があるのは間違いないと思います。

3つ目は「貯金したお金もいつかは使われる」ということです。今の貯金=将来の消費と捉えれば、どちらが良くてどちらが悪いという一元論では片付けられないのがお分かりいただけると思います。

仮に使い切れなかったとしても、最後は遺族と国が使ってくれるわけですからね。

ただしこれも消費が先送りされるわけで「貯金がお金の流れのスピードを遅くする」とは言えるのかもしれませんが・・・。

というわけで、「人から人へ次々と移動することによってお金は輝くのです」という上記コラムの趣旨には強く賛同するものの、「貯金が社会の毒」かと言われればさすがにそれはないと思います。

今の自分も将来の自分もそれなりに幸せを実感できるように「よく使い、よく預金する」というのが自分にとっても、社会にとってもより良いお金の活かし方なのではないでしょうか?

参考になさってください。



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