2月となりました。この冬のボーナスシーズンは、積極的な金利・キャンペーンが盛りだくさんだったわけですが、いよいよ終了時期に入ってきております。目ぼしいキャンペーンがあれば、ぜひお見逃しないようにしていただければと思います。
では、いつものように1年もの・5年もの市場金利のグラフを見てみると・・・相変わらず低迷しております。
先月のこの時期は、それでも多少金利上昇の「兆し」があったわけですが、その後、株価が大きく下落したこともあり、すっかり失速してしますね。
やはり、金融緩和が積極的に実施されている状況では、なかなか本格的に金利が上昇するシナリオというのは考えにくい、ということなのでしょう。預金者の立場からすれば、「長期戦」を覚悟しておいた方がよさそうです。
今後、順調に景気が回復し、デフレ経済が終わり、金融緩和政策が終了し、健全な形で金利が上昇していくことを期待したいと思います。
ちなみに具体的な金利水準としては1年ものの市場金利で0.20%前後、5年もので0.32%前後となっています。この市場金利から定期預金金利を逆算すると、基本的には「定期預金金利が市場金利を上回ることはない」という原則に立てば、
・定期預金は高くても1年で0.20%以下、5年で0.32%以下
という金利環境にある、ということです。やはり超・低金利を実感しますね・・・参考になさってください。
では本題の2月の定期預金金利ですが、上記の通り「超・低金利」時代が続いているにも関わらずかなり魅力的な定期預金金利や定期預金キャンペーンが出揃ったこの冬のボーナスシーズンも、春の訪れと共に最終盤となっております。
まず目を惹くのが先月同様、SBI新生銀行で、夏・冬に高金利の定期預金キャンペーンを実施するのが恒例となりつつありますが、現在実施中の「冬の定期預金キャンペーン」では、金利が1年もので0.30%、5年もので
0.45%とトップクラスの高金利になっています。
上記の通り、市場金利の水準から言えばそれを上回る赤字覚悟の高金利、ということですね。お見逃しなく。
加えて、SBI新生銀行の仕組み預金である「パワード・ワ プラス」にも注目です。こちらは最初の5年が0.80%、もう5年延長された場合も0.80%と金利がずっと変わらないわかりやすさ・安心感が魅力ですね。
特に現状のように10年もの金利=長期金利が0.6%前後と低迷している中では、その高金利が実感できます。
ちなみにSBI新生銀行といえば、ローソンやファミリーマートのATMネットワークと提携し、従来から無料だったセブンイレブンのATMも含め、コンビニATMやゆうちょ銀行のATMが24時間いつでも何度でも無料にしたことが話題となっています。メガバンクが次々とATM無料を打ち切る中で、預金者からすれば誠にありがたい決断です。
>>>SBI新生銀行の最新金利はこちら
同じく高金利と言えば、じぶん銀行が継続的に実施している、定期預金キャンペーンである「デビュー応援プログラム」ですね。口座開設を検討されている方にとっては「いつでも利用できる」と言うのは利便性が高いです。
その気になる金利ですが、3ヶ月0.40%と破格の定期預金金利となっています。こちらも要チェックです。
>>>じぶん銀行の最新金利はこちら
それ以外の新しい動きとしては、住信SBIネット銀行が「円定期預金特別金利」をスタートさせています。実質的には延長という感じですかね。
金利自体は6ヶ月もので0.20%、1年もので0.25%と、この冬のキャンペーン金利水準からすればやや劣後しますが、キャンペーン期間が4月6日までとタップリ提供されているのがメリットです。もちろん今から口座を開設しても十分間に合います。
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一方、毎回ご案内しているように、そうしたキャンペーン金利に頼らずとも魅力があり、外せないのが、東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」です。こちらは1週間で0.20%と、他の銀行の定期預金の金利を上回る驚きの高金利と利便性が魅力です。
しばらく様子を見たい方には最善の選択肢と言えそうです 。
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さらに東京スター銀行では、SBI新生銀行と同じく、仕組み預金である「右肩上がり円定期」が注目です。2月の金利は最大1.00%、平均金利が「0.91%」と極めて高金利となっています。しばらく使わない資金をお持ちの方は検討されてはいかがでしょうか。
>>>右肩上がり円定期の最新金利はこちらから
それ以外で恒常的に高金利を提供している銀行としては、当サイトでご紹介している中では、あおぞら銀行インターネット支店に加え、オリックス銀行と関西みらい銀行が挙げられます。
中でもオリックス銀行は、珍しく今月から特別金利キャンペーンを開始していますね!上記の通り高金利の定期預金キャンペーンが次々と終了する中ではとてもありがたい動きです。
金利も1年ものが0.35%、5年ものが0.50%と、この冬一番の高水準となっています。選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」ですが、従来3ヶ月に1回の発行サイクルだったものが、毎月発行に変更され、利便性が大きく向上しています。今月の金利は0.40%ということでこちらも高水準ですね。
「変動10」は、変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。マネックス証券で口座開設をすれば最大で32,000円相当のプレゼントがあるため、それを利息とみなせば、さらなる利回りの向上が期待できますね。
>>>個人向け国債の最新金利はこちら
超・低金利が続く金利環境だからこそ、こうした「大盤振る舞い」な定期預金やキャンペーン、金融商品を積極的にご活用ください。
気になる来月=2014年3月以降の金利動向ですが、市場金利は上記の通り完全に失速しており、大きな金利上昇は期待できない状況になっています。
当面は金利があまり上昇しない前提で定期預金の運用を考えた方が現実的です。
具体的には、早め早めに上記のような積極的な定期預金金利を利用して金利を固定してしまうか、逆に東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」のような高金利だけれど預入期間が短い預金でつないでいくかどちらか、という選択になってくるのではないかと思います。
もちろん、基本的に景気と金利は連動しますので、順調に景気が回復すれば、金利の上昇圧力は強まっていくことになりますし、仮に政府と日銀が目指すように、本当にインフレ経済になれば、金融緩和が解除され、金利はいよいよ本格的に上昇することになります。
ただし、おそらくそれはまだ数年先のことですね。早くても来年の4月以降のどこか、といった感じですかね?
やはり繰り返しになりますが、当面は本格的な金利上昇はない、というのがメインシナリオになってくると思います。参考になさってください。
最後に今月の定期預金金利をまとめると、主な預入期間ごとの金利のレンジはこのようになっています。
・普通預金(含む1週間定期): 0.01%〜0.20%
・1年もの定期預金: 0.01%〜0.35%
・3年もの定期預金: 0.01%〜0.35%
・5年もの定期預金: 0.04%〜0.50%
・3年もの仕組み預金: 0.20%→0.30%
・6年もの仕組み預金: 0.30%→0.60%
・10年もの仕組み預金: 0.80%→0.80%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
これらの中ではやはり、1週間定期の0.20%と、1年もの定期の0.35%、5年もの定期の0.50%、そして仕組み預金の0.80%が目を惹きます。これらの定期預金に1/4ずつ預ける、というのも手かもしれませんね。
今月の中旬にでも、再度こうした市場金利の動きをチェックし、来月の定期預金金利の見通しや今後の金利動向を占ってみたいと思います。
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