大雪被害が続き季節感がよく分からなくなっていますが、2月も下旬となりいよいよ3月ですね。早く暖かくなり、大雪に見舞われた地域の雪が解けることを願っております。北海道を始めとする豪雪地帯に住んでおられる方からすれば、「雪に弱すぎ!」と思われるかもしれませんが・・・。
さて、春やら花見やら新年度やらが近づき、何かと活気付きはじめるこの時期ですが、一方でひっそりと終了していくのが定期預金キャンペーン、ということになります。
この冬は高金利の定期預金キャンペーンが出揃った感がありますが、いよいよ全般的に定期預金はもとの低金利に戻ることになります。となると、これからしばらくは、キャンペーン時期に関わらず有利な定期預金金利を提供している銀行の活用が重要になってくる、ということですね。
もちろん「季節はずれの定期預金キャンペーン」も期待したいところではありますが・・・。
では、いつものようにまずは足元の市場金利をチェックしてみたいと思います。
長期金利は昨年の夏場以降、ジワジワと金利が低下してきました。年末年始にかけて少し上昇した局面もあったのですが、その後はバッタリ失速していますね・・・残念なことです。
本日(20日)の長期金利は、先月のこの時期の0.660%から0.590%へと低下しています。
そうしたこともあって、より定期預金金利と関係の深い1年もの・5年ものの市場金利も不冴えですね。
まず1年もの市場金利は先月のこの時期の0.20%前後から0.18%台へガクンと低下しています。先日の日銀の金融政策決定会合では、「貸出増加を支援するための資金供給」と「成長基盤強化を支援するための資金供給」について、規模を従来の2倍の7兆円としたうえで、1年間延長することが決まったわけですが、その影響はありそうですね・・・。
次に5年もの市場金利ですが、こちらも先月の0.36%前後から0.31%前後へと、やはり大きく低下しています。
つまりは預金金利に対して再び大きな逆風が吹いているということですね。史上最低水準の低金利が維持されています。
金利上昇要因として指摘されているのが、日本株の上昇と、アメリカの金利上昇ですが、どちらも最近の経済指標の悪化や、新興国経済に対する懸念などから上昇がストップしています。となると日本の金利が低下傾向となるのも当然と言えるのかもしれません。
アメリカでは昨年12月についに中央銀行であるFRBが金融緩和の縮小を決定しましたので、そうは言っても今後は基本的には上昇していくものと思いますが・・・。
そうしたわけで前置きが長くなりましたが、3月の定期預金金利は、短期の市場金利も長期の市場金利も低下していることもあり、基本的には「2月の預金金利から低下圧力がかかる」ということになりそうです。
ちなみに毎回ご案内しているように、定期預金の金利が市場金利を上回らないとするなら、上記の通り、1年もの=0.18%、5年もの=0.31%というのが定期預金金利の「上限」ということになってきます。定期預金の高金利の目安として参考になさってください。
0.18%で高金利と言われても全くピンと来ませんが・・・。
なお、足元では金利は極めて低迷しているわけですが、中長期的に考えれば、日本も金融緩和の縮小と共に金利が上昇する可能性はあります。
ではそうした本格的な金利上昇のタイミングがいつかと言うと・・・大きな目処が2015年4月ですね。というのもこの時期を目指して、日銀は2%のインフレ目標達成を目指しているからです。
逆に言えば、それまでは景気の底上げのために、現状のような異次元の金融緩和が続くのがメインシナリオです。特に今年も来年も消費税増税が控えていますからね。金融緩和はさらに拡大・強化される可能性が高いです。
だとすると少なくともあと1年くらいは本格的な金利上昇はなさそうということになりますが・・・どうなるでしょうか。
もちろん、未来の金利も景気もインフレ率も正確に予想できる人はいませんが、少なくとも1年以上は金利が上昇しない可能性を十分考慮した上で預金運用をご検討いただければと思います。
ここで足元の定期預金金利や預金キャンペーンの動向を振り返ってみたいと思います。
上記の通り定期預金キャンペーンが終了する中で、通常金利がお得な銀行へと注目が集まるわけですが、まず目を引くのがSBI新生銀行で、仕組み預金である「パワードワン・プラス」に注目です。最初の5年が0.80%、もう5年延長された場合も0.80%と金利がずっと変わらないわかりやすさ・安心感が魅力ですね。
低迷している10年もの金利=長期金利をはるかに超える金利水準というのも、「お得感」を誘います。
ちなみにSBI新生銀行といえば毎回ご案内しているように、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンなどのコンビニATMやゆうちょ銀行のATM手数料を24時間いつでも何度でも無料にしたことが話題となっています。生活口座としても、SBI新生銀行の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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次に押さえておきたいのがじぶん銀行ですね。キャンペーンではありませんが、継続的に「デビュー応援プログラム」を実施し、新規客には3ヶ月もの定期預金が0.40%と破格の金利を提供しています。
まだじぶん銀行の口座をお持ちでない方はぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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また、当面様子を見たいという方も増えてくるのではないかと思いますが、そうした方には東京スター銀行の「スターワン1週間預金」がおすすめですね。こちらは1週間で0.20%と、他の銀行の定期預金の金利を上回る驚きの高金利と、1週間ごとに引き出せる高い利便性が魅力です。
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加えて、東京スター銀行と言えば「右肩上がり円定期」が人気です。今月は最大1.0%、最大平均利回り0.91%となっており、高金利を維持しています。
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他には、オリックス銀行や、関西みらい銀行、あおぞら銀行インターネット支店が恒常的に好金利ですが、中でもオリックス銀行は、特別金利キャンペーンにより、1年もの金利を0.35%、5年もの金利を0.50%に引き上げており、異彩を放っています。
まさに「季節外れの定期預金キャンペーン」ということですね。
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あおぞら銀行インターネット支店も1年もので0.30%、5年もので0.45%と高水準を維持していて安心感があります。
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最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」が毎月発行に切り替わっています。いつでも購入可能になり、使い勝手が大きく向上したわけですが、今月の金利は0.40%となっています。
「変動10」は、変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。
マネックス証券で新規に口座開設をすれば最大で32,000円相当のプレゼントがあるため、それも利息とみなせば、さらなる利回りの向上が期待できますね。
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市場金利・定期預金金利ともに史上最低水準まで低下し続けている今だからこそ、こうした少しでもお得な定期預金・定期預金キャンペーンを上手に、有効に、活用いただければと思います。
ちなみに今月の定期預金の金利レンジをご案内するとこうなります。
・普通預金(含む1週間定期): 0.01%〜0.20%
・1年もの定期預金: 0.01%〜0.35%
・3年もの定期預金: 0.01%〜0.35%
・5年もの定期預金: 0.04%〜0.50%
・3年もの仕組み預金: 0.20%→0.30%
・6年もの仕組み預金: 0.30%→0.60%
・10年もの仕組み預金: 0.80%→0.80%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
これらの中ではやはり、東京スター銀行の1週間定期0.20%、オリックス銀行の1年0.35%と5年0.50%、関西みらい銀行の3年0.35%、そしてSBI新生銀行の仕組み預金0.80%が目を引きます。これらの定期預金に1/5ずつ預ける、というのも手かもしれませんね。
参考になさってください。
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