6月も半ばとなりました。夏のボーナスシーズンもいよいよ佳境ですね。
ただ事前の調査では、全体的に見れば今年のボーナス支給額は増えるとされる一方で、今のところ特に消費が盛り上がってきているという話は聞きません。
これから支給が広がるにつれ、景気も少しは盛り上がってくることを期待したいと思います。
さてそうしたボーナス資金を狙っているのは消費関連企業だけではありません。銀行もまた積極的な定期預金金利やキャンペーンを提供し、ボーナス資金の取り込みに余念ありませんね。
預金者としてはぜひこうした年に2回のチャンスを上手に活かしたいものです。
では、いつものようにまずは足元の市場金利をチェックしてみたいと思います。
長期金利は昨年の夏場以降、ジワジワと低下してきました。年末年始にかけて少し上昇した局面もあったのですが、その後は低位安定していますね・・・残念なことです。
本日(19日)の長期金利は、先月のこの時期の0.590%から0.585%へとほんの少し低下していますね。引き続き0.5%台です!金利上昇の兆しは全くありません。
ただ上記長期金利のグラフを見る限り、金利は低下傾向にあるというよりは、年明け以降0.6%に完全にへばりついている感じです。0.6%という金利水準にどういう合理的な意味があるのかは分かりませんが、現在の金利環境においては「極めて居心地のいい水準」ということなのでしょうね。
もちろんそれはあくまで市場にとって、ということで、預金者にとっては具合が悪い状態がずっと続いているということですが・・・。
となると、より定期預金金利と関係の深い1年もの・5年ものの市場金利も「上昇するはずはない」わけですが、上記グラフをチェックしてみると・・・ジリジリと低下している感じですね。
まず1年もの市場金利は先月のこの時期の0.19%前後から0.18%前後に低下しています。
次に5年もの市場金利ですが、こちらも先月の0.32%前後から0.30%前後に低下しています。やはりジリジリ下がっていることが分かります。
アベノミクス=金融緩和なわけですから金利が下がるのも当然かもしれませんが。
ちなみに金利が上昇するとすればその要因として指摘されているのが日本株の上昇と、アメリカの金利上昇ですが、日本株はかなり持ち直してきたものの、アメリカの金利はやや低下傾向ですね。
ついに金融緩和の縮小が決定されたアメリカで金利が低下するのは驚きですが、これまでの金利上昇期待が大きすぎて、その反動が来ているのかもしれませんね。
ヨーロッパでもさらなる金融緩和により金利が低下傾向にありますので、そうした点も影響していそうです。長い目で見ればどこかで上昇していくものとは思いますが・・・。
そうしたわけで前置きが長くなりましたが、7月の定期預金金利は、長期の市場金利が低位安定し、短期の市場金利がさらなる金利低下を目指す動きとなっていることもあり、基本的には「さらなる金利引き下げ圧力がかかる」ということになりそうです。
期待すべきなのはそうした利下げ圧力のかかる通常金利=店頭表示金利ではなく、ボーナス資金獲得に向けたキャンペーン金利の方、ということですね。
なお毎回ご案内しているように、定期預金の金利が市場金利を上回らないとするなら、上記の通り、1年もの=0.18%、5年もの=0.30%というのが定期預金金利の「上限」ということになってきます。定期預金の高金利の目安として参考になさってください。
1年0.18%で高金利と言われても全くピンと来ませんが・・・。
そのように、足元では金利は極めて低迷しているわけですが、短期的にはともかくとして中長期的に考えれば、日本もアメリカと同じように金融緩和の縮小と共に金利が上昇する可能性はゼロではありません。
ではそうした本格的な金利上昇のタイミングがいつかと言うと・・・大きな目処が2015年4月ですね。というのもこの時期を目指して、日銀は2%のインフレ目標達成を目指しているからです。
逆に言えば、それまでは景気の底上げのために、現状のような異次元の金融緩和が続くのがメインシナリオです。だとすると少なくともあと1年くらいは本格的な金利上昇はなさそうということになりますが・・・どうなるでしょうか。
もちろん、未来の金利も景気もインフレ率も正確に予想できる人はいませんが、少なくとも1年くらいは金利が上昇しない可能性を十分考慮した上で預金運用をご検討いただければと思います。
さて、さらなる高金利定期預金の登場に期待しつつ、ここでいつものように足元の定期預金金利や預金キャンペーンの動向を振り返ってみたいと思います。
まず目を引くのがSBI新生銀行で、仕組み預金である「パワードワン・プラス」に注目です。最初の5年が0.70%、もう5年延長された場合も0.70%と金利がずっと変わらないわかりやすさ・安心感が魅力ですね。
低迷している10年もの金利=長期金利を超える金利水準というのも、「お得感」を誘います。
ちなみにSBI新生銀行といえば毎回ご案内しているように、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンなどのコンビニATMやゆうちょ銀行のATM手数料を24時間いつでも何度でも無料にしたことが話題となっています。生活口座としても、SBI新生銀行の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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次に押さえておきたいのがじぶん銀行ですね。キャンペーンではなく、継続的に高金利の「デビュー応援プログラム」を実施していますが、6月から金利をアップして、新規客には何と3ヶ月もの定期預金=0.60%と言う破格の金利を提供しています。まだ口座をお持ちでない方は検討されてはいかがでしょうか。
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他には、オリックス銀行や、関西みらい銀行、あおぞら銀行インターネット支店、静岡銀行などが恒常的に好金利ですが、中でもオリックス銀行は6ヶ月もので0.40%、1年もので0.35%、5年もので0.45%と高水準を維持していて人気です。
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加えて静岡銀行も3ヶ月もので0.50%、1年もので0.35%という高金利キャンペーンを開始しました!注目ですね。
最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」が毎月発行に切り替わっています。いつでも購入可能になり、使い勝手が大きく向上したわけですが、今月の金利は0.40%となっています。
「変動10」は、変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。
マネックス証券で新規に口座開設をすれば最大で22,000円相当のプレゼントがあるため、それも利息とみなせば、さらなる利回りの向上が期待できますね。
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市場金利・定期預金金利ともに史上最低水準まで低下し続けている今だからこそ、こうした少しでもお得な定期預金・定期預金キャンペーンを上手に、有効に、活用いただければと思います。
ちなみに今月の定期預金の金利レンジをご案内するとこうなります。
・1年もの定期預金: 0.01%〜0.35%
・3年もの定期預金: 0.01%〜0.35%
・5年もの定期預金: 0.04%〜0.45%
・10年もの仕組み預金: 0.70%→0.70%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
これらの中ではやはり、静岡銀行の1年0.35%、関西みらい銀行の3年0.35%、オリックス銀行の5年0.45%、そしてSBI新生銀行の仕組み預金0.70%が目を引きます。これらの定期預金に1/4ずつ預ける、というのも手かもしれませんね。
参考になさってください。
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