今月は7月ということもあって、ボーナスシーズン=定期預金キャンペーンシーズンもいよいよ佳境ですね!シーズン終了後に金利があまり変わらないことはあっても、むしろ金利が上がる、ということはありえませんので、ぜひ魅力的な金利が提供されている間にご利用いただければと思います。
ただそうした季節的な要因を除けば、ベースとしては定期預金金利も市場金利も低下傾向にあり、有利な運用商品を見つけにくい状態が続いています。
しかしながら、今後全く金利上昇の可能性がないかと言われればそうではありません。日本の景気はリーマンショック後の長い低迷からようやく脱しつつあります。金利と景気は基本的に連動しますので、今後、景気の回復と共に金利が上がる可能性は相応にあります。
もちろん金利が本格的に上昇するためには今の大規模な金融緩和が縮小することが必要条件で、それはどれだけ早くても1年以上先だとは思いますが・・・。
それはさておき、そうした金利環境を背景に、「今は低金利だけれど、将来的には金利は上昇するかもしれない」と期待されている方や、「さすがにこんな低金利では金利を固定したくない」という方にオススメなのが個人向け国債の中でも「変動10」です。
「変動10」はその名の通り、期間10年の変動金利の国債です。半年毎に金利が見直されるので、今後、金利が上昇してもそのメリットを享受できるというなかなかオイシイ商品性を持っています。繰り返しになりますが、今のような足元の金利が低い一方で金利上昇期待がそれなりにある状況では、多くの預金ユーザーのニーズにも合致していそうです。
加えてこの 「変動10」は今まで3月・6月・9月・12月の年4回発行されてきたわけですが、ようやく毎月募集に切り替わったのですね!今まで3ヶ月に1回という発行タイミングにイラっとされていた方もこれからは大丈夫ですね。
個人向け国債は1万円から購入できるので、毎月、積み立て代わりに購入するといった利用方法も可能となりますね。
さらに「変動10」の金利は一般的な定期預金よりはるかに高いので、これからボーナスシーズンが終わり、魅力的なキャンペーンが少なくなったとしても変わらず利用できる安定感・安心感がありますね。
さてその個人向け国債の、今月の具体的な募集条件は以下の通りです。
◆個人向け国債
固定3年 : 0.06%
固定5年 : 0.12%
変動10年 : 0.37%
とは言いつつ・・・下がりましたねぇ。今月は相対的に金利が高い「変動10」でもついに0.4%を切っています。
ただそれでも、定期預金の通常金利と比較するとすれば、通常、半年毎に金利が見直されるということは、「6ヶ月もの定期」を自動継続しているイメージとなりますので、金利も「6ヶ月もの定期」と似たようなものになる、というのが金利の常識です。今の6ヶ月ものの定期預金金利といえば・・・0.025%程度ですね。
ところが、この変動10年タイプは、上記の通り0.37%ということですから、15倍近いわけですね。6ヶ月もの定期どころか、通常の5年もの定期の金利をもはるかに上回る金利です。変動金利でありながら、これだけの金利がつくというのは、相当魅力的な商品性であるのは間違いありません。
実際、民間ではこのような商品性の預金は提供されていません。商品性が良すぎるからですね。
ネックとなるのは10年という期間の長さですが、これも利便性が考慮されていて、1年経てばいつでも中途解約ができ、そのペナルティも2回分の利息=1年分の利息相当分のみですから、2年も運用すれば、十分元が取れます。
たとえば3年後に解約した場合、利率が3年間ずっと今の0.37%と仮定すると、ペナルティを払っても、トータルでは約0.25%の金利ということになります。なかなかですね。
仮に5年後に解約した場合であれば、ペナルティを考慮してもトータルでは約0.30%の利回りですね。ネット銀行の定期預金と比較しても遜色ない金利水準です。
あくまで金利が変動しない前提とはなりますが、同じ個人向け国債である上記固定3年=0.06%、固定5年=0.12%よりもはるかに有利である点もポイントですね。
なお、個人向け国債はあらかたの証券会社で購入できますが、マネックス証券で新規に口座を開設すれば、最大で22,000円相当のプレゼントが提供されるキャンペーンが実施中です。
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いずれも満額のプレゼント金額を手に入れるのは難しいとは思いますが、少しでももらえれば利息の足しと捉えることもできますね。どうせ個人向け国債を購入するのであれば、こうした有利なキャンペーンを利用してみてはいかがでしょうか。
ここで 市場の10年もの金利をチェックするとこうなっています。
昨年末に少し上昇した10年もの金利ですが、その後はすっかり失速してしまいました。足元では0.56%前後と0.5%台が定着しつつある状況です・・・残念なことです。
世界的にも金利が低下傾向にある中で、市場金利は当面低位安定状態が続きそうですが、だからこそ今後の金利上昇が期待できる「変動10」の魅力がより増している、と言えるのかもしれません。
参考になさってください。
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