アベノミクスにより円安が進み、株価も一時20,000円を超えるところまで上昇してきていますが、一向に回復しないのが金利ですね。
そもそも、日銀が大規模な金融緩和を実施している現状では、金利が上昇しないのも当然と言えるのかもしれません。昨年10月には追加的な金融緩和も実施されましたからね。
足元の金利をチェックしてみると1月になぜかスルスルっと上昇した長期金利も徐々に低下し、足元では0.2%台をうかがう展開となっています。もちろん「史上最低水準」ですね。
こうした金利環境を背景にすると、当面驚くような高金利の定期預金が出てくる可能性は低そうです。
さてそうした、なかなか魅力的な定期預金が出にくくなっている中で静かな人気を集めているのが仕組み預金です。仕組み預金とは中途解約できない、満期を預金者が選べない=銀行の判断で満期が延長される、と言った制約がある代わりに金利が高い預金ですね。
ネット銀行を中心に積極的に販売されていることもあり、長期で運用可能な資金の受け皿として、徐々に支持が広がっているように感じます。
今回取り上げる住信SBIネット銀行の円定期預金「プレーオフ」もそうした仕組み預金の1つです。4月23日まで募集されている最新回号の条件は以下の通りです。
◆住信SBIネット銀行/仕組み預金「プレーオフ」
1.最長10年タイプフラット型
・金利タイプ : フラット型(全期間の金利が一定)
・預入期間 : 最短1年、最長10年
・金利 : 0.45%
2.最長10年タイプステップアップ型
・金利タイプ : ステップアップ型(延長されるごとに金利が上がる)
・預入期間 : 最短1年、最長10年
・金利 : 1年目:0.30% → 10年目:0.75%
この中で分かりやすいのはフラット型ですね。最短1年で終わるのか、10年先まで延長されるのかは分かりませんが、期間1年は当然として、期間5年や10年の定期預金と考えても0.45%という金利水準は魅力的です。
一方、ステップアップ型は毎年延長されるたびに金利が上昇していくわけで、10年間延長されれば平均金利は0.463%とフラット型を少し上回りますが、当初の金利が低い分、最初の数年で満期を迎えてしまった場合には損、ということになります。
その境目は9年目ですね。つまり9年以内に満期を迎えた場合にはフラット型の勝ち、9年後以降に満期を迎えた場合にはステップアップ型の勝ち、ということになります。
もちろん預入時点ではどちらがいいかは分かりませんが、初心者には分かりやすく、かつ相対的に勝つ可能性の高いフラット型の方がオススメと言えるかもしれません。
金利の低下局面では延長されずにそのまま満期となってしまう可能性が高まりますからね。
ちなみにこの「プレーオフ」と競合してくるのが、SBI新生銀行の仕組み預金「パワーステップアップ預金」と東京スター銀行の「右肩上がり円定期」です。直近の金利条件は以下の通りです。
◆SBI新生銀行/パワーステップアップ預金
・金利 : 当初3年間:0.20% → 銀行の判断で延長されると10年目:0.80%
◆東京スター銀行/右肩上がり円定期
・最長6年タイプ : 当初2年間0.30% → 次の2年間0.35% → 最後の2年間0.40%
・最長10年タイプ : 当初3年間0.50% → 次の3年間0.60% → 最後の4年間0.80%
>>>SBI新生銀行「パワーステップアップ預金」について詳しくはこちら
>>>東京スター銀行「右肩上がり円定期」について詳しくはこちら
通常の定期預金金利に満足できない方はこうした商品も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
なお。
上記の通り長期金利=10年金利が低下し続けているということは、これらの仕組み預金も早晩、金利がさらに引き下げとなる可能性が高いですね。
もちろん、預入期間が長いだけに焦って利用するのは良くありませんが、ご検討中の方はお急ぎください。
参考になさってください。
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