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貯金・定期預金コラム:
スマートエクイティ スリランカ預金ファンド5%は魅力的?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2015/8/27 <AIP証券株式会社

スリランカ預金ファンド(3年満期一括型)2号




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。今回は「目標利回り5%」という響きが魅力的なAIP証券社が提供する「スマートエクイティ」ブランドのスリランカ預金ファンドですね。

本当に5%のリターンが得られるのであればありがたいですが果たしてその中身はどうなのでしょうか?

まずいつもご案内しているようにポイントは以下3つです。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性が高い。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性が高い。

3.運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性が高い。

これらに沿ってチェックしていきましょう。

まず最初に結論から言ってしまえば、この商品についてはリスクが明示されており、詐欺の可能性は「相対的には」低いと言えます。

ではどういったリスクがあるのかと言うと・・・スリランカルピー建て預金に投資しますのでモロに為替リスクをかぶるのですね!満期の時点で運よく円安になっていればよいですが、円高になっていればその分だけ元本が毀損されることになります。

念のためこれまでのスリランカルピーの為替の動きをチェックするとこうなります。



この7年の間に1ルピー=1円からスタートしたものが、2012年ごろに1.7円前後の円安をつけた後、足元では1.1円前後まで円高が進んでいるということですね。

円建てで見れば「円安=得」「円高=損」ということですから、少なくともこの3年くらいは「損しっぱなし」ということになります。しかもその割合が半端ないですね!1.7円が1.1円になったということは仮にそのタイミングで投資をしていれば元本の3分の1以上が吹き飛んだということです。

もちろんここから再び円安に戻る可能性もゼロではありませんので、そうしたリスクを理解した上で「投機」として割り切って行うのであれば何の問題もありませんが、少なくとも「5%」といったリターンの裏にはそうした数十%の為替リスク=元本毀損リスクがあることをお含みおきください。

なお上記イメージ画像にも明記されているように投資対象であるスリランカルピー定期預金の金利は8.34%ですが、これを「高利回り!」と早合点するのは早計です。と言うのも、こうした高金利の裏にはもちろん信用力が低いというのはあるのですが(それはそれでリスクですが)、それに加えてインフレによって貨幣価値が目減りしていることが示唆されているのですね。

実際、スリランカのインフレ率をチェックしてみると、2014年は3.27%であったほか、2013年は6.91%となっており、2010年以降はおおむね6%台で推移してきたようです。ちなみに2008年はリーマンショックの影響もあってか22.39%という高インフレとなっています!

つまりいくらスリランカルピーベースで8.34%の利息をもらっても、インフレによって貨幣価値が年6%も下がれば実質的には+2%程度の利回りしかないということですね。

ちなみにこのインフレは現実的には円高という形で調整されます。つまりインフレ率の差に基づけばスリランカルピーは毎年6%程度の円高進行が「巡航速度」ということになります。

それでも「2%程度でも日本の金利と比較すればかなりマシではないか」という指摘があるかもしれませんが、このファンドの商品説明を見ると、このような費用がかかるようです。

・購入手数料 : 3%
・円からルピーへの両替コスト : 2%
・ルピーから円への両替コスト : 2%

トータル7%の手数料を3年で支払うわけですから、「少なくとも」年2.33%程度のコストは確定です。上記の通りインフレ率=円高率を考慮した実質的なリターンは2%程度と目されますのでこのコストがそのなけなしのリターンを吹き飛ばし、現実的な利回りは「ほぼゼロ」ということですね。

であればわずかでも利息がつく日本の定期預金の方がはるかにマシです。

そんなわけでいつものようにこき下ろしてしまっているわけですが、ただこの商品の良いところはリスクがきちんと開示されていることですね!その点では他のよく分からない不動産ファンド・クラウドファンドと比べれば100倍健全です。

残るチェックポイントは以下2点ですが、

・もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性が高い。

・運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性が高い。


これらについてもこのような投資資金を銀行が工面してくれるはずもなく、本当に有利な商品ではないと考えれば十分説明がつきます。やはりリスクの開示は大切ですね・・・。

ただし。

それでもこのファンドの売り方・見せ方に重大な問題がないわけではありません。故意かどうかはともかく最も悪質なのはこの「スリランカルピー建てで目標利回りが年5%」という部分を、「スリランカルピー建て」を省略して、「目標利回り:年率5%」ですませてしまっているのですね!

これでは記者も含めですが多くの方が「円建てで5%か」と思ったはずです。しかも「目標」という言葉がついていると100%とは言わないまでもかなり高い可能性を感じるわけですが、実際には期待利回りは限りなくゼロに近いのは申し上げた通りです。

また、詐欺の可能性は「相対的には」低いと冒頭ご案内しましたが、投資家の資金が本当にこのファンドに向かう保証は残念ながらありません。悪意があればそのまま横流しですし、悪意がなくても会社が傾けば顧客の資金に手をつけるのが「常道」と言えます。

要するに「性悪説」に基づいてリスクを考えているわけですが、他のことはさておき、ことお金に関してだけは「性悪説」であるべきですし、販売会社もそうした「性悪説」に耐えるだけの体制作り・仕組み作り・説明が当然求められます。

個人的には権限も実務力もある、金融庁を筆頭とする監督官庁がしっかりこうした投資商品の中身をチェックしてほしいのですが・・・。

参考になさってください。


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