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貯金・定期預金コラム:
平均年38%!チームジョーンズのMonthly300は魅力的?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2015/10/29 <MARKET DRAGON HOLDINGS LIMITED

Monthly300




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。

そして前回取り上げたのは、MARKET DRAGON HOLDINGS LIMITED社が提供する、チームジョーンズなる組織が開発しているMonthly300、600、900という3つの運用プログラムです。

>>>平均年38%!J−LABOのMonthly300は魅力的?

結論から言えばこの運用実績を見れば一目瞭然です。



つまり・・・本当にこうしたリターンを毎年安定的に計上できるのであれば、「他人の資金を集めている暇などない」ということですね。借金でも何でもして1日も早く自己資金で運用を始めるべきです。ちまちまとFXトレードシステムを販売している暇など一切ありません。

加えて運用会社は「MARKET DRAGON HOLDINGS LIMITED」 であり、住所は「Suite688 Kemp House 152CityRoad London EC1V 2NX」とのことですが、どちらを検索しても出てきません。その点ではほぼ実体がないか、少なくともビジネス活動の実績はないということなのでしょう。

そして本当に海外の会社なのであれば、仮に資金が流用されたとしても訴えることが難しいばかりか、返金を受けることはほぼ不可能ですね。その点でも信頼度はゼロと言えます。

と、ここまではすでに前回のコラムでご案内した通りですが、今回は同社から送られてきた資料に基づきもう少し突っ込みどころを探りたいと思います。

中でも最大の突っ込みどころはここですね。資料にも運用実績が掲載されているのですが、最も大切な一文がサラッと追加されておりました。



赤字の部分ですが「過去の運用実績はすべてバックデータとなります」という一文ですね。バックデータとは何かと言うと、「過去のデータ」という意味で、要するに「後から過去の為替動向データを使って<たら・れば>の成績を計算してみた」ということです。もちろんこれは全く参考になりません。

記者だってたとえば過去3年間、たまたま水曜は円安傾向で、木曜は円高傾向とすれば、水曜に円を買い、木曜に円を売るというロジックを組むだけでたちまち通算成績のよい取引プログラムを作成することができます。

しかしそんな適当なプログラムが今後も勝ち続ける可能性はゼロです。

また株式投資もそうですが、為替取引でも1年に数回くる上昇相場できちんと儲けられるかどうかが通算成績に大きく影響します。とすると対象期間の上昇タイミングで必ず買い、ピークで必ず売るようなロジックを組めばやはりバックデータでは成績のよいプログラムというのはいくらでも作成できます。

けれどもそれは「過去データから必ず成功するよう味付けされたプログラム」であって、今後も勝ち続ける保証がないのは申し上げた通りです。

さて同社ホームページを見るとその後も勝ち続けていることが示されていますが、よく見るとこれまた突っ込みどころは多いですね。2015年1月〜10月の月次データと、9月・10月の日次データはこのようになっています。



つまり・・・2015年3月まで1円単位の運用成績だったものが、4月からいきなり100円単位となっているのですね!1銭単位で取引するFXで運用リターンがいきなり切りが良くなるなんてことはありえません。

おそらく3月まではバックデータを利用して、4月からは成績を「適当に」入力しているということですね。

加えて毎月3%超の運用リターンを証明しようとしているわけですが、おかしなことに気付かないでしょうか?たとえば2015年10月の運用リターンを見てみると30,500円のリターンがあり「3.05%の収益率」とのことですが・・・残高はすでに約284万円となっているわけですね。

つまり残高284万円に対して3万円のリターンですから、リターンは3%ではなく1%ということになります。このMonthly300は年間想定利益が36%〜50%とのことですが、すでにこの時点で最大でも12%と全くつじつまがあっていないということですね。

もちろん年間12%のリターンも期待できないのは間違いありませんが・・・。

なおつじつまが合わない点をもう1つ挙げれば、このMonthly300は月のリターンが3%に達すれば運用を自動で停止しますので、単純に計算しても3%×12か月=36%までしか行かないことになります。

一体どうすれば年間想定利益が50%まで行くという計算ができるのでしょうか。

そうしたわけで繰り返しになりますが、この運用成績は全くのデタラメということですね。

なお突っ込みどころをあと2つほど。

1つ目は、この取引に関して「FXUK」という証券会社を利用することになっていますが、こちらも検索しても何も出てきません。ホームページが紹介されていますが、住所も電話番号も記載されていません。まぁ架空の会社ということなのでしょう。



さらに2つ目ですが、このFXUKなる会社は口座開設の約款をなぜか日本語のみで作成しているのですが、それに目を通すとこんなくだりが出てきます。



要するに「パートナーズFX」なんて言っちゃっているわけですね。つまりマネーパートナーズの約款をそのままパクったけれども変換しわすれたものが残ってしまっているわけです。アーメン・・・。

オリジナルはこちら。



まともな金融機関がこんなことをするわけありませんので、やはり全体として「信用力は皆無」ということですね。

一体、どこの誰がこんな悪質な資金集めをしているのでしょうねぇ。わが日本の誇る監督官庁は何をしているのでしょうか。今の段階では集められた資金が一体どうなっているのか全く分かりませんが、期待通りに増えている可能性はゼロです。

ぜひしっかり取り締まり、投資家保護に勤しんでほしいものです。

最後にいつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。

3.運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。

参考になさってください。


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