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貯金・定期預金コラム:
4年後に高騰!?ダイヤモンド投資は魅力的?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。

ダイヤモンドオーナーズ




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。

そして今回取り上げるのは、「ダイヤモンドアセットマネージメント」が提供するダイヤモンドオーナーズです。文字通りダイヤモンドへの投資を勧誘する業者、ということのようです。

サイトをチェックしてみるとまず引き付けられるのが

・4年後に向け資産価値上昇が予想
・4年後に向けて資産価値が急上昇する
・4年後を境に、ダイヤモンドの価格が高騰する可能性が高いことをご存知でしたか?

といった、「4年後にダイヤモンドの価格が上昇する」見通しですね。もし本当なら確かに投資のチャンスと言えますがその根拠はこれです。



作り方が粗雑なグラフで少しイラっとしますが、それはともかく今後ダイヤモンドの需要が順調に伸びる一方、供給が2019年ごろに頭打ちとなるのでそこから価格上昇が起こる、という見立てのようですが・・・まぁこれだけであれば説得力はかなり低いですね。

まずそもそも2013年からいきなり予測で始まっておりまして、これまでの推移が全くありません。とするとこの予測が妥当そうなのかどうかこのグラフからは全くわからないということですね。

加えてこの予測が2013年を100とする指数となっていて実数が全く表わされていません。仮に実際の数値が、需要より供給の方がはるかに高いのだとすれば、多少供給が鈍化したとしても価格の暴落は避けられませんね。

さらにそもそも2013年から2021年までの8年間で需要が100から150近くまで1.5倍になるという予想のようですが、一体どこでそんなに需要が伸びるというのでしょうか?

世界の人口がわずか8年で1.5倍になるわけではありませんし、ダイヤモンドの有望なマーケットである先進国はどこも少子高齢化によって需要は頭打ちです。人口が増えているのは新興国や貧困層ばかりであり、ここがいくら増えてもダイヤモンドの需要増加につながるとはとても思えません。とするとそもそもこの予測自体がかなり怪しいということです。

本当にBain&Companyの予測なのでしょうか。

思い起こせば記者も数十年前に、「来年からダイヤが取れなくなるので高騰する。今、購入した方がいいですよ。」という勧誘を割と大きなジュエリーショップのきれいなお姉さんから受け、あまりの荒唐無稽ぶりに嘆息した思い出があります。昔も今も貴金属を販売する有効戦術はこの「数年後に高騰する」という殺し文句なのかもしれませんね。

そうしたわけでもうこの時点ですでに結論が出ている気がしますが、もう少し調べてみるとダイヤモンド価格はこのように推移しているみたいですね。



思いっきり下がっております・・・5年前には150近くあったものが足元では125程度ですから2割程度下落している計算となるでしょうか。

加えてこうした資源価格はドル建てですので、今のように円安時に購入すると不利になります。円高になるとその分だけ損してしまうからですね。仮に120円から110円に円高になるとそれだけで1割近い損失が出ます。

つまり、ダイヤモンド価格という面からも、為替相場という面からも今は「売り時」であって「買い時」ではなく、それを「買い時」と強弁するなら、無知か悪意があるかのどちらかでしょうね。

しかしよくこうした相場を前に「4年後を境に、ダイヤモンドの価格が高騰する可能性が高い」などと言えたものですねぇ。もちろん確信犯なのでしょうけれど。

ちなみに今は原油価格が1バレル30ドルを割り込むなど「資源安」の激動のど真ん中にあり、直感的にも資源の1つであるダイヤモンド価格が上昇している「はずがない」というのは容易に想像がつきます。

加えて記者がこの「ダイヤモンド投資」に反応したのは先日の日経新聞のこの記事を読んでいたからです。

「ダイヤモンドのデ・ビアスを傘下に持つ英資源大手アングロ・アメリカンがもがいている。資源ブームのなかで積極投資を続け、純有利子負債は約130億ドル(約1兆5000億円)に積み上がった。社債42億ドルは今後2年のうちに返済期限が来る。

資源価格の下落で稼ぐ力は急速に衰え、このままでは資金繰りも苦しい。世界に保有する55の鉱山は20にしぼり、従業員を6割、約8万5千人も減らすなどリストラを急ぐが、市場の視線は厳しくなる一方だ。

企業の破綻リスクを示す金融商品、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)。同社の破綻に備えた保証料率は跳ね上がり、いまや債務不履行(デフォルト)の確率は7割と冷酷な予想を突きつける。」

あのデ・ビアスも経営難か!と強く印象に残っていたので余計、この「ダイヤモンド投資」は怪しいと感じたわけです。

ちなみにこのダイヤモンドアセットマネージメントは、ダイヤモンドを「卸価格」で販売することを売りにしているようですが、 実際には単なるFXトレーダーということのようですから、期待はあまりできません。

資料を見ても「私はダイヤモンドの卸問屋と取引があるためダイヤモンドを卸価格でご提供することが可能です」とのことですが、そもそも卸問屋から卸してもらっている段階で卸価格にはならないですね(苦笑)。

卸価格で提供するためには、「卸を通さない」か、「自分自身が卸業者になる」以外、方法はありません。その点でもすでに論理破綻しています。

まとめれば、アドバイザーとしても購入先としても全く評価できなさそうです。

なおこのFXトレーダー氏は昨年までFXの商材販売に注力していたようですが、うまく行かなくなったのかこのダイヤモンド販売に方向転換したようですね。ブログの更新も2015年6月から止まっております。そうした点も不安にさせられる点と言えそうです。

そもそも本当に儲かっているのであれば、そのノウハウを商材のような形で売りに出すはずがないのですが。

いずれにしても今のような「資源安」の嵐が過ぎ、さらに一定の円高に戻るまでは、ダイヤモンドのような資源投資は「買い」ではなく「売り」です。十分ご注意ください。

最後にいつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。

3.運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。

参考になさってください。


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