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貯金・定期預金コラム:
レセプト債×アーツ証券×マイナス金利=投資詐欺爆発

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2016/2/11 <金融庁

金融庁の参考資料




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。

そして先日取り上げたのが「レセプト債」にかかわる投資詐欺ですね。こちらは「詐欺確定」ですのでブラック商品と言えますが、再掲すると概要としてはこういうことになります。

レセプト債とは診療報酬請求権に投資する債券なわけですが、「診療報酬請求権」とは何かと言うと、健康保険に加入した患者が診療を受けると自己負担はその一部分で残りは健康保険に請求されます。その、病院が健康保険から受け取るべき診療報酬を請求する権利が診療報酬請求権ですね。

病院からすれば待っていればいつか入金されるわけですが、経営が苦しい病院も少なくなく、1日でも早く現金化したい。そうした時にこの請求権を専門業者にいくらかの実質的な手数料を負担して買い取ってもらうことが可能で、そうして業者に集まった請求権をまとめて債券にしたものがレセプト債、ということになります。

業者からすれば仮に投資家に3%を払ってもたとえば5%の利益が出るのであれば利ざやとして2%抜けることになります。

そのように説明されるとビジネスモデルとしては一定の合理性があるように見えますが・・・しかしいつもご案内しているようにもし確実なビジネスなのであれば「銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはず」であり、わざわざ個人投資家から資金を集める必要性が全くわかりません。

特にこの場合、請求相手が健康保険であり、不正請求でもない限りはとりっぱぐれる可能性はゼロなのでなおさらですね。

>>>被害額227億円!破綻したレセプト債3%は魅力的?

そうしたわけでそもそも怪しい運用商品だったわけですが、やはり中身は上記の通り投資詐欺だったわけで、最終的に破綻し、販売された200億円以上の債券は実質的に紙屑となってしまいました。

その後、金融庁の調査も徐々に進んでいるようで、同庁の資料によればお金の流れとしてはこのようになっていたようです。



つまり、集めた資金は227億円である一方で、実際にレセプトを購入していた金額はたった23億円。

残りの大部分は社債の利息支払いに回っていた・・・のかと思ったら、実際には47億円しか配当されていません。

では残りの157億円はどこに行ったかと言うと、現預金20億円はまだ良いとして、それ以外の137億円は、利ざや20億円を含め、「社債発行にかかわる費用」=93億円、「関連会社に対する資金流出」=63億円、ということで関係者に分配されていたというわけですね!

シンプルに言えば、このレセプト債を100万円購入すると、その内の約60万円が「手数料」として召し上げられていたということになります。被害者はせっせと投資金額の3分の2を関係者にプレゼントさせられていたわけで極めて悪質です。捜査当局には、関係者の尻の毛を全部抜くまで回収してほしいと思います。

ちなみに販売証券会社に対する販売手数料は、単純計算すれば227億円に対する41億円ですから、実に販売金額の18%に達します。

投資信託の販売手数料でもせいぜい3%程度ですから異常な高さです。また、投資家への利回りが3%であったことからも常識的に考えてありえない水準ですね。18%も払ってしまえば販売元のオプティファクター社がそのコストを回収するのに10年単位の年月がかかってしまうことは想像に難くありません。

とすると、販売会社である証券会社も「同罪」ですね。

・・・と思ったら、そもそも率先して販売していたアーツ証券自体がこのオプティファクター社の実質的な子会社だったのですね!アーツ証券自身は監督官庁の許認可を受けた証券会社なわけですから、この集金システムはかなり強力だったのではないかと思います。

だからこそ227億円もの資金を集められた、ということですね。

ちなみにその後の報道によれば販売時のセールス文句は以下のようなものだったようです。

「国債に近い知る人ぞ知る商品」
「配当原資は国からの診療報酬で取りはぐれもない」
「延滞率0%」
「デフォルト(債務不履行)発生率0%」
「医療機関の審査や監査も徹底する」

もしそんな商品であれば、わざわざ3%という高い利回りを払ってまで個人投資家から資金を集める必要はないわけですが、もちろん騙された人は100%悪くありません。悪いのは100%騙した方ですね。だからと言って何の慰めにもなりませんが・・・。

しかし記者が引っかかるのはこのセールス文句の中でも3つ目の「延滞率0%」と4つ目の「デフォルト(債務不履行)発生率0%」という部分ですね。と言うのもまさに今、こうやって資金を集めている怪しげな投資商品があるからですね!



つまりは全くの他人事ではないということです!こちらの例ではアーツ証券のような一見普通の証券会社は介在しておりませんので、集金力はそれほどではないと思いますが、逆に言えば証券会社などの金融機関が介在すれば、その伝染力は爆発的なものになる可能性があるということですね。

十分ご注意ください。

さらに記者が気になるのは、昨今の「マイナス金利」という金利環境です。おそらく個人の預金金利が直接的にマイナスになることは考えにくいものの、今後、銀行からすれば「預金がいらない」状態になるのは間違いなく、「預金を増やさない」ためのあれやこれやの対策がなされると思います。

例えば口座管理手数料の復活や、金利の完全ゼロ%化ですね。

これは預金者にとってかなりの運用プレッシャーとなってきます。つまり、「預金以外の運用商品を探す必要が出てくる」ということです。

そもそも金融緩和やマイナス金利の目的の1つが、銀行や企業に、融資や投資を増やさせることですが、そうしたプレッシャーがいよいよ預金者にも直接かかってくるということですね。

そしてそれは残念ながら、上記レセプト債のような「投資詐欺」が拡大するということですね。

これまでのように3%のような見せかけの高利は必要なく、1%でも十分資金が集まるでしょうから、悪意のある販売者からすれば容易に参入しやすく、より儲かることを意味しますので、大きく拡大する可能性もあり得ます。

もちろんそれは「儲かる商品がある」と言った古典的な手口であるとは限りません。たとえば「銀行に預けるとマイナス金利で元本が減ってしまうけれど、タンス預金は怖いから、うちが格安で安全な貸金庫サービスを提供する」といった手口はどうでしょう?

そして一定程度、「預かり金」が貯まったら、トンズラしたり、盗難にあったふりをしたり、倒産させてしまうというようなパターンです。

タイトル通り、

・レセプト債×アーツ証券×マイナス金利

と言った、「怪しい運用商品・サービス」と「強力な販売会社」、そして「マイナス金利」の組み合わせはかなりな被害をもたらす可能性があるということですね。この「怪しい運用商品・サービス」と「強力な販売会社」にはどんなものでも入ります。

マイナス金利ということは「運用で儲からない時代になる」ということを意味します。

言ってみれば「マイナス金利時代の防犯意識」としては「運用」「儲かる」「リターン」といった言葉はすべからく「詐欺」であるということです。というのもリスクがゼロであれば運用は必ずマイナスとなるのが「マイナス金利の世界」なわけですからね。

つまりはこれまで以上の徹底した「防犯意識」が求められるということです。

十分ご注意ください。

最後にいつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。

3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。

参考になさってください。


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