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20代男性「ミドルリターン・ミドルリスク、ハイリターン・ハイリスクの現金投資先は?」


質問 :現在不動産投資・仮想通貨・投資信託を行っており、投資部門で年収800万ほどあります。また、本職と合わせると年収2000万程度になるのですが、現金の投資先を探しております。

仮想通貨ももはや通貨だけで雪だるま式に増えている状態なので、投資信託のみとなってしまっている状態です。無くなってもいい現金ですので、ミドルリターン・ミドルリスク、ハイリターン・ハイリスクの現金投資先を教えていただければ幸いです。

現在の投資基準は月利5〜10%程度を基準に選んでいます。

<20代男性>


回答 : 読者の方から上記のような質問をいただきました。他に同様のお悩み相談があれば月1回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。

さて質問内容に戻りまして、不動産投資・仮想通貨・投資信託への投資に成功して年800万円ほどのリターンがあり、この現金リターンの再投資先についてミドルリターン・ハイリターンに分けて教えていただきたいとのことです。

また投資基準は月利5〜10%とのことですね!年利ではなく「月利」です・・・。

ちょっと気になるのはこのくだりでしょうか。

「仮想通貨ももはや通貨だけで雪だるま式に増えている状態なので、投資信託のみとなってしまっている状態です。」

2018年2月現在、ビットコインの価格は持ち直してきたとは言えピークから比較すると半値という水準です。



「雪だるま式に増えている」というのはちょっとピンときません。また、その結果「投資信託のみとなってしまっている状態」というのも因果関係が良く分かりませんが、質問者の方の揚げ足を取るのも恐縮ですので話を先に進めます。

まず言葉の定義ですが、一般的にはミドルリスク・ミドルリターンというのは年利2〜4%、ハイリスク・ハイリターンというのは年利5〜10%といった感じでしょうか?

残念ながら「月利」5〜10%の運用手法というのは知りません。もし知っていれば記者は今や大金持ちです。銀行や知人からお金をかき集めても十分賄えるリターンですからね。

恐らくマトモな金融資産の中で、期待できるリターンというのは常識的には年利10%未満なのではないかと思います。それ以上のリターンを得るためには相応のリスクをとる必要がありますが、そもそも月5〜10%のリスク=値動きの商品というのはその時点でマトモではないですね。

あえて言えばFXや商品先物などでレバレッジをかけて、「リスクもリターンも10〜20倍にする」ということはできますが、為替相場は基本的に金利差も含めて中立的ですので、「そもそも期待リターンがゼロなので、10倍にしても20倍にしてもゼロはゼロ」という気がします。おそらくそれは他の商品相場も同じですね。

もちろんFXで大儲けした人もいますが、それはたまたまであり、裏には同額だけ損をした人がいるということです。

仮想通貨にしてもリターンが大きかった分、リスクも大きかったということですね。今となっては多くの人が含み損を抱えているのではないでしょうか?ほぼ使い道がないという点ではネズミ講や投資詐欺と変わりません。新たな資金が入ってこなくなった時点で価値がどこまでも下がり続けることになります。

価値が上がり続けている間に如何に売り抜けるかがポイントですね。それはそれでなかなか難しいですが。

そうしたわけで「投機=ギャンブル」ならいざ知らず、「投資」なら現実的には「伝統的な金融資産」の中から投資先を選択していくことになります。ということで「伝統的な金融資産」の期待リターンを調べてみると、早速、JPモルガンアセットが2017年2月に発表した「57資産の期待リターン長期予想」が出てきました。

もしかすると今年もあと数日で改定版が発表されるかもしれませんが、それはともかく2017年版では主要な金融資産の期待リターンについてこうなっています。高い順に並べます。

・先進国株式(日本除く) 年5.50%

・グローバルインフラ 年5.25%

・米国リート 年5.00%

・日本株式 年4.75%

・米国不動産 年4.50%

・マクロヘッジファンド(為替ヘッジあり) 年2.75%

・先進国国債(日本除く・為替ヘッジなし) 年1.25%

・先進国国債(日本除く・為替ヘッジあり) 年0.75%

・日本国債 年0.25%

なぜか新興国株式が含まれていませんし、日本株式が長期的に見て年4.75%ものリターンを挙げられるのかどうかは疑わしいですが、あくまでJPモルガンアセットの予測とは言え、「長期的な投資リターン」の目安としては有益なデータですね。

ここから分かることはざっくりですが各資産の期待リターンはこうなってきます。

・株式 年5%程度

・不動産 年4%程度

・国債 年1%程度

その点ではこう言い換えてもいいかもしれません。

・株式 ハイリスク・ハイリターン

・不動産 ミドルリスク・ミドルリターン

・国債 ローリスク・ローリターン

期待リターンだけを見れば株式の方が有利ですが、当然その裏にはハイリスクがあるということですね。

またそのハイリスクは毎年ちょっとずつ表面化するというものではなく、時にリーマンショックのような「大暴落」という嫌な形で表面化します。だからこそ多くの方が株式投資に躊躇するわけで、その点ではリスクとリターンのバランスというのは実によくできていると言えそうです。

いずれにしてもここで大切なのは、

・伝統的な金融資産では期待リターンが概ね明らかであること。

・ただし当然高い期待リターンの裏には高いリスクがあること。

と言った点ですね。言い換えればこれ以上の高リターン商品はリスクがどこにあるのか慎重に見極める必要があります。仮にリスクがどこにあるのか良く分からない=良いことしか見えない商品は「怪しい」と考えておくのが賢明です。世の中にウマイ話はありません。

その点では仮想通貨などの「伝統的でない金融資産」は全くオススメできません。なぜならリスクが読めないからですね。流出・盗難などもそうしたリスクの1つかもしれませんが、リスクが分からなければそのリターンが妥当かどうか判断できません。

・・・というわけで、書けば書くほど質問者の求める回答から離れてしまいますのでこのくらいにしたいと思いますが、最後に同じJPモルガンアセットの2017年のデータから最大の期待リターンを抽出するとこうなります。

・アジア株式(日本除く・為替ヘッジなし) 年8.25%

・新興国株式(為替ヘッジなし) 年8.25%

やはり新興国株ですね。残念ながら当サイトが現時点でご案内できる期待リターンの最高値は「年8.25%」どまり、ということになります。

参考になさってください。

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