定期預金の基礎知識として、まず押さえたいのは「定期預金とは?」ということです。定期預金なんて誰でも知っているよ、と言われるかもしれませんが、基礎知識ですからね。まずはここからお付き合いください。
定期預金の基本的な商品性としては以下が挙げられます。
1.満期日は最初から決まっている。
2.利率も最初から決まっている。
3.満期になれば元本と利息が還ってくる。
4.預金保険の対象。
5.途中で解約できるが、その場合はペナルティがある。
定期預金の魅力はもちろん満期になれば利息がつくことですが、それ以上に満期日も利率も「最初から決まっている」という安心感が魅力と言えるかもしれません。どんな投資をしても相応のリスクがあります。リスクとは不確実性のことで、要は「将来、どうなるか分からない」ということです。ただでさえ不安が多い世の中、虎の子の運用にまで不安を感じたくないという人は多いと思います。
加えて、資金の性格からして、絶対減らすことができない、というものもあると思います。結婚費用や教育費など、いつ・いくら使うか概ね決まっているものですね。そういう資金の運用にはやはり定期預金がピッタリと言えます。
その元本保証に大きなお墨付きを加えているのが預金保険制度ですが、これは預金者1人につき元本1,000万円とその利息まで保証してくれる国家制度です。「1,000万円まで」というのはかなり浸透していると思いますが、実は「1,000万円とその利息まで」保証されている、というのは意外に知られていないかもしれません。
この保証は上記の通りあくまで預金者1人についてのものですので、家族で口座を持っていればその人数分だけ保証されることになります。
一方で同じ人が一つの金融機関に複数の口座を持っていたとしても預金保険の対象となるのはあくまで1,000万円まで、ということになります。破綻処理の際、同じ人が何口座・いくら預金しているのかを集計する作業を「名寄」せと言います。
今まで日本国内ではいくつもの金融機関が破綻しましたが、預金者の預金は完全に守られていました。しかし2010年の日本振興銀行の経営破綻を期についにペイオフが適用され、1,000万円超の元本とその利息の一部がカットされてしまいましたね。今後はより強くこの預金保険の範囲や対象を意識することが求められてきます。
なお最後の中途解約については銀行によってルールが違いますし、商品によっては中途解約しないことで比較的高金利となる商品もありまが、日本最大の銀行である三菱東京UFJ銀行の中途解約利率は以下のようになっています。
・6ヵ月未満 : 解約日における普通預金利率
・6ヵ月以上1年未満 : 預入日(または継続日)におけるスーパー定期「6ヵ月」店頭表示利率×70%
・1年以上2年未満 : 預入日(または継続日)におけるスーパー定期の「1年」店頭表示利率×70%
・2年以上3年未満 : 預入日(または継続日)におけるスーパー定期の「2年」店頭表示利率×70%
・3年以上4年未満 : 預入日(または継続日)におけるスーパー定期の「3年」店頭表示利率×70%
・4年以上5年未満 : 預入日(または継続日)におけるスーパー定期の「4年」店頭表示利率×70%
参考になさってください。
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