金利がなかなか上昇しない中、多くの預金者の方々が少しでも金利の高い定期預金をお探しのことと思います。
どこも同じような金利かと思いきや、色々調べてみると、メガバンクや信託銀行、ゆうちょ銀行、新規参入銀行、ネット銀行などで金利が結構異なることが分かりますね。そういう意味では探してみる甲斐があると言えそうです。
また、そうやって探していくうちに思いがけず高金利の定期預金に出逢うかもしれません。
とは言いつつ、数多ある金融機関の金利を全部チェックするわけにも行きませんし、あまり無名であったり、よく分からない銀行を利用するのも不安です。
そうしたときに頼りになるのが定期預金の比較サイトですね。もちろん、タイムリーに金利が更新されているサイトがある一方で、そうでないサイトも数多くあります。また、カバーしている金融機関が十分なところもあれば、不十分なところもあります。そのあたりは玉石混交ですので、最低でも3つか4つのサイトは見比べた方がいいと言えるのかもしれません。
ちなみに定期預金の金利を比較する際にありがたいのは、銀行によって定期預金に関して大きな商品性の違いがないということですね。
仮に1年もので0.3%の定期預金があるとすれば、「1年経てば0.3%の利息がつく」以上の価値も以下の価値もありません。どの銀行でも金利0.3%と言えば同じ0.3%の金利です。なので基本的には年限と金利をセットで比較すれば簡単に優劣が分かります。
これが例えばパソコンやスマートフォンなどの家電の場合はそうはいきませんね。メモリがいくらなのか、CPUはどうか、どんな機能がついていて、どんな機能がついていないのか、デザインはどうか、などの様々な比較軸があり、値段だけでは優劣はつきません。
そのように比較的分かりやすい定期預金の金利ですが、さらに「賢い比較方法」があるとすれば何でしょうか?
それは同時に「市場金利」もチェックして「相場観」をつけておく、ということです。銀行間の相対的な金利比較だけでなく、市場金利との絶対的な金利比較を行っておけば完璧なのです。
ちなみに
「市場金利」と言われてもピンと来ない方の方が多いかもしれませんが、株価と同様に、金融市場でやり取りされている金利の相場のことです。例えばA銀行が3年ものの資金が必要となり、逆に3年ものの資金が余っているB銀行からその資金を借りる場合に決められる金利水準のことですね。
ではなぜこの「市場金利「」をチェックすれば「相場観」が身に付くのでしょうか?
それは、基本的には定期預金の金利がこの市場金利を上回ることはないからですね。
通常の銀行であれば、この市場金利に準じた金利を払えば、金融市場からいくらでも資金が調達できるので、わざわざ個人の定期預金を高金利で集める必要はありません。
逆に市場金利以上の金利を定期預金につけてしまうと、余計な金利を払うことになるので、「集めるだけ損」ということになってしまいます。今の日本では、手間隙かけて、余計な金利を払ってまで定期預金を集める必要はまずありません。
そんなわけで通常の定期預金は、いくら高くても市場金利を上回ることはまずないと言えます。
定期預金の金利の比較をする際、「あ、この銀行の金利が最も魅力的かも」と感じたら、ぜひ市場金利もチェックしてみてください。意外にそれほど魅力的ではなかった・・・なんてこともあるかもしれませんね。
さてその肝心の市場金利ですが、1年もの・5年ものの金利推移はこうなっています。
■1年もの市場金利
■5年もの市場金利
参考になさってください。
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