なかなか上昇しない日本の金利。たまに「昔は金利が高い時代もあった」という話になりますが、それもどんどん過去の話になりつつあるのが実情です。では定期預金の金利は歴史的にどのような推移をたどっているのでしょうか?
こちらは杉並区が2008年に作成した、1970年代からの普通預金と定期預金の金利の推移を表したグラフです。
定期預金は90年ごろには金利が6%に達した時期もあったということですね。バブルのピークが89年ごろだったと思いますので、それと同じくして定期預金の金利もピークを迎えたことになります。
では逆に今の低金利が始まったのはいつでしょうか?金利自体は90年代のバブル崩壊に歩調を合わせるように徐々に低下していったわけですが、やはり金利の大きな節目は定期預金の金利が1%を切った95年ですね。確かこのときから「低金利」だったり、あるいはもう一歩踏み込んで「超低金利」という言葉がさかんに使われ始めた記憶があります。
低金利の始まりが95年とすればかれこれ20年近い月日が経っていることになります。その中で金利が大きく上昇するタイミングはほぼ皆無でした。世の中にはバブルや高金利を体感していない人が徐々に増えてきているのでしょうね。
さすがにここまで低金利が続くと、この金利の低下が単純な景気の循環やバブルの崩壊だけに由来するものではないことが分かります。もちろん低金利の背景には日本銀行や政府による金融緩和があるわけですが、問題はそれだけ金融緩和をしても景気が上向かない日本経済の現状ですね。
日本経済は少子高齢化により市場が頭打ち傾向にあり、いわば構造的な不況下にあります。いくら金融緩和をしても市場が拡大しない以上、不景気から抜け出せません。
であればむしろ金融緩和を止め、金利を引き上げた方が個人消費も拡大しそうなものですが、いかがでしょうか?
いずれにせよ、この低金利は95年から続いており、日本経済の構造的な問題に起因しているとすれば、これからも金利はなかなか上昇しづらい展開が続くことになります。
定期預金の利用も金利がなかなか上昇しない前提で、配分や期間を考えた方がいいかもしれませんね。
なおこうした金利の低下局面で、普通預金に入れて様子を見る方も少なくないと思いますが、満期が1ヶ月未満の定期預金を利用するのも手ですね。
具体的には人気銀行の中では、新生銀行の「2週間満期預金」と、東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」の2つが提供されています。前者は2週間で、後者はわずか1週間で満期がきますので、突然の出費にも対応可能です。
加えてこれらの預金はどちらも驚くほど金利が高い、という共通点があります。
普通預金よりはるかに金利が高いのは当然として、メガバンクの5年もの定期の金利をも大きく上回る金利設定となっています。これであれば、いつでも振り替えられる柔軟性を確保しつつ、より高金利での運用が可能ですね。
低金利時代の賢い定期預金の利用方法として参考になさってください。
>>>新生銀行の「2週間満期預金」
>>>東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」
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