なかなか上昇しない日本の金利。たまに「昔は金利が高い時代もあった」という話になりますが、それもどんどん過去の話になりつつあるのが実情です。ではなぜこんなに金利が低いのでしょうか?
もちろん景気がそれだけ低迷しているというのは要因の1つです。金利は株価と同じく経済の体温のようなものですので、景気が上向けば金利が上昇し、景気が後退すれば金利も低下することになります。
しかしそうした景気だけで今のような「超低金利」を説明できません。
日本でこのように金利が低下しているのは日本銀行が積極的に金融緩和を行っているからですね。
金融緩和とは金融市場に積極的にお金を流し込むことで、お金をあふれさせ、経済の資金の流れを良くすることに加え、金利を低下させる効果があります。こうした金融緩和政策により、長らく日本の金利は低下し続けてきた、というわけです。
そうした金融緩和の推移がよく分かる代表的な金利の指標が公定歩合です。これは政策金利の1つですが、ではこの公定歩合は歴史的にどのような推移をたどっているのでしょうか?
こちらは杉並区が2008年に作成した、1970年代からの公定歩合の金利の推移を表したグラフです。
89年ごろピークを迎えたバブルの崩壊以降、急速に下がっていることが分かります。特に95年には公定歩合がついに1%を切っていますね。これが超低金利時代の始まりと言えるかもしれません。
ちなみに日本経済も世界経済も2007年の冬にサブプライムショックが起こるまでは絶好調でしたから、日本の公定歩合も2007年にかけて少し上昇したことが分かります。
しかしその後サブプライムショックに続き、2008年にリーマンショックが起こり、世界経済は100年に一度とも呼ばれる深刻な経済危機に直面しました。そうした経済環境を背景として、2008年から公定歩合は0.30%に引き下げられたまま現在に至っています。
日本経済は少子高齢化により市場が頭打ち傾向にあり、いわば構造的な不況下にあります。いくら金融緩和をしても市場が拡大しない以上、不景気から抜け出せません。だとすれば、これからも金利はなかなか上昇しづらい展開が続くことになります。
定期預金の利用も金利がなかなか上昇しない前提で、配分や期間を考えた方がいいかもしれませんね。
なおこうした金利の低下局面で、普通預金に入れて様子を見る方も少なくないと思いますが、満期が1ヶ月未満の定期預金を利用するのも手ですね。
具体的には人気銀行の中では、新生銀行の「2週間満期預金」と、東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」の2つが提供されています。前者は2週間で、後者はわずか1週間で満期がきますので、突然の出費にも対応可能です。
加えてこれらの預金はどちらも驚くほど金利が高い、という共通点があります。
普通預金よりはるかに金利が高いのは当然として、メガバンクの5年もの定期の金利をも大きく上回る金利設定となっています。これであれば、いつでも振り替えられる柔軟性を確保しつつ、より高金利での運用が可能ですね。
低金利時代の賢い定期預金の利用方法として参考になさってください。
>>>新生銀行の「2週間満期預金」
>>>東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」
>>>最新の市場金利の動向と推移はこちら
>>>最新の定期預金比較/金利ランキングはこちら
定期預金に関するあなたのクチコミを教えてください。クチコミは人気銀行を中心に順次掲載いたします。 メールの場合はこちらから |