定期預金を利用するにあたり、最も預金金利が高くなるタイミングというのはいつでしょうか?
こちらのコラムでもご紹介したように、景気が良い時、あるいは逆に、金融不安・金融危機の時、という考え方もありますが、3年後なのか、5年後なのか、10年後なのか分からない金利上昇局面を待ちつづけて、余裕資金をずっと普通預金に預けっぱなし、というのはあまり賢い運用方法とは言えません。
>>>定期預金金利が最も高いのはいつ?
だとすると、現実的に期待できる、定期預金の金利が上昇するタイミングとは、やはりそれは定期預金キャンペーンが実施されるタイミングですね。
具体的にはボーナスが支給される時期、つまり、6月と12月前後、あるいはその翌月の7月や1月ごろ、ということになります。
ではこうした定期預金のキャンペーン金利は本当にお得と言えるのでしょうか?
もちろん金利が低いよりは高い方がよく、その点ではシンプルにYesと言えます。
同じ時期に定期預金キャンペーンが集中する背景には、まだ色濃く残る、銀行業界の「横並び意識」がありますね。つまり、ライバル銀行が定期預金キャンペーンを実施するから金利を引き上げる、逆にライバル銀行が定期預金キャンペーンを実施しないから自分たちもしない、という付和雷同型のマインドです。
だとするとやはり、各銀行が冷静さを失っているかもしれない、ボーナスシーズンの定期預金キャンペーンを利用しない手はないと言えそうです。
ただしこうした定期預金のキャンペーン金利にも落とし穴がないわけではありません。
1つ目はそうした高金利が新規の顧客にしか利用されない、というパターンです。だとすると満期になって継続しようと思っても残念な金利しか用意されておらず、預け替え等を検討する必要が出てきます。
2つ目はそれに加えて、キャンペーン定期預金の預入期間が3ヶ月など中途半端な期間である場合ですね。こうした場合、満期を迎えて預け替えようと思っても、ボーナスシーズンから外れてしまっているために、魅力的な金利が皆無、という状況も十分考えられます。
3つ目は、1つ目と似たパターンですが、キャンペーン時期は確かに金利が高いけれど、それ以外の時期は金利が低いケースですね。その場合もやはり、満期の時に残念な思いをすることになります。
一見、単純に見える定期預金選びですが、実際にはいろいろと「引っ掛け」があるということですね。参考になさってください。
ちなみにそうした残念な状況を避ける方法の1つとして、1年を通して高金利の銀行を利用する、というのも1つの手ですね。当サイトでは各銀行の金利推移も掲載していますので参考にされてはいかがでしょうか。
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