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サラリーマン世帯の定期預金+普通預金の平均額は800万円


平均貯蓄額が過去最高の1,805万円!というニュースを目にして驚かれた方は少なくないかもしれません。実感に合わない!というわけですね。

具体的に総務省が発表した最新の平均貯蓄額の推移をチェックしてみるとこうなっています。



確かに過去14年間で最高となっていますね。戦後最長となった「平成景気」以後は足踏みしていたわけですが、2013年のアベノミクス開始以降、順調に増加していることが分かります。

とは言いつつ、いくら何でも「平均」が1,805万円というのは多すぎるのではないか、と思われた方の感覚は実は正しくて、ここには3つほど「実感より高め」となるカラクリがあります。

まず1つ目は、こうしたお金にまつわる「平均値」というのは一部のお金持ちの数字が全体の数字を大きく引き上げてしまうため、たいてい実態より多めに出てしまうものなのですね。

そうした弊害を補正するため有効と言われているのが「中央値」です。これは一番少ない人から一番多い人まで順番をつけ、「人数的にちょうど真ん中」の数字を取り出したものですが、この平均貯蓄額の中央値は1,054万円となっています。つまりほぼ半減するのですね!

したがって平均値もいいですが、より現実的な値を知りたければ中央値についてもチェックしてみてください。

次に2つ目は、この貯蓄残高はリタイア世帯も含めたファミリー世帯なわけですが、当然、そうしたリタイア世帯と現役世帯とでは貯蓄額に大きな差があります。日本の場合(世界でも同じだと思いますが)、「年を取れば取るほどお金持ちになっていく」構造になっていることに加えて、リタイア世帯には何と言っても「退職金」という大きな武器があります。

退職金の受け取り前後で貯蓄額に差が出るのは当然ですね。というわけで、現役世帯に限ると貯蓄額はこのようになります。



これまた全体平均の1,805万円から1,309万円に大きく減少するわけですね。

最後に3つ目は、この平均貯蓄額は「預金残高だけではない」ということです。株式などの金融資産も含まれていることに加え、影響が大きいのは生命保険ですね。そこで現役世帯の貯蓄の内訳を抜粋するとこうなっています。



大まかに「1,309万円」の内訳はこのようになっているわけですね。

・普通預金 : 324万円
・定期預金 : 470万円
・生命保険 : 310万円
・有価証券 : 146万円
・その他  :  59万円

つまり、貯蓄としてイメージしやすい「銀行残高」は平均して約800万円だ、ということですね。

なおこの値も「平均値」であり、中央値ではないのですが、ザっと見た限りこの現役世帯の中央値は見つかりませんでしたので全体の数値から類推すると、その6割くらいの「約500万円」あたりが中央値になってくるでしょうか。

そうしたわけで、これから資産形成を進める方はこの「銀行預金約500万円」を最初の目安にしていただければと思います。

ちなみにこの貯蓄額の年齢別の平均値はこのようになっています。

・40歳未満 :   608万円
・40代   : 1,024万円 
・50代   : 1,751万円
・60代   : 2,402万円
・70代   : 2,389万円

こちらはあくまで平均値ですので「高め」となっているわけですが、「目標」としてはこちらの方が良いかもしれませんね。ちなみに住宅ローンなどの負債はと言うとこうなっています。

・40歳未満 :   942万円
・40代   : 1,068万円 
・50代   :   645万円
・60代   :   196万円
・70代   :    83万円

40代が住宅ローンのピークなわけですが、それでも平均値で見ればそれとほぼ同額の貯蓄があるわけで、全体の数字から言えば「住宅ローンがあることが、貯金できない理由にはならない」ということを示しております。なかなか耳が痛いですが・・・。

ただ繰り返しになりますが目標は高い方がいいと思いますので、ぜひこうした数字を励みに、住宅ローンを利用されている方でも資産形成に勤しんでいただければと思います。

最後に、貯蓄残高別の金融資産の内訳はこのようになっています。



3,000万円以上の富裕層はさておき、残高3,000万円までの一般層の金融資産内訳は、残高によってそれほど大きな差がないということですね。確かに普通預金のシェアは徐々に減っていきますが、その分、定期預金のシェアが増え、銀行預金のシェアは7割前後を維持していることが分かります。

他方で株式などの有価証券は最大で10%とほとんど存在感はありません。つまりは残高3,000万円までの方々というのはあまりリスクを取らず、どちらかと言うと資産運用と言うよりは「資産保全」を大切にしていることがうかがえます。

そしてそれは残高3,000万円以上の富裕層の場合でも同じように見えます。

よくネットなどでは「富裕層は積極的な運用をしている」「知らないのは庶民だけ」と言った刺激的なセールストークを目にしますが、現実的には富裕層であっても定期預金をメインに「元本保証」を運用の主軸にしているわけですね。

したがってこういう姿勢を参考にするのであれば、「運用で一発当てよう」と言った甘い期待は捨てて、コツコツ、着実に貯蓄を続けていっていただければと思います。

参考にしていただければ幸いです。

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