金融広報中央委員会の調査では、借入金の状況についても調査しています。2人以上の世帯の場合、それなりの割合で各種ローンを利用しているのは間違いないと思いますが、実際の割合はどれくらいでしょうか?
ということで借入金のある世帯の割合は過去10年でこのように推移しています。
概ね40%前後で推移しているわけですね!直近では38.6%となっております。思ったより低い気もしますが、しかしそれでも大規模であるのは間違いありません。1件あたりの金額も大きいでしょうし。
また、この世帯には退職したシニア層も含まれていると思いますので、「現役世帯」に絞ればこの「借入率」はさらに高まるものと思います。例えば6、7割になるイメージでしょうか。記者の肌感覚としても6、7割というのはしっくりきます。
次に気になるのがその借入額ですが、このようになっています。
中央値がずっと1,000万円というのは不自然を感じなくもないですが・・・アンケート回答者が正確な残高を覚えていないとすると「大体1,000万円」ということでこうした結果になるのかもしれません。
一方、平均値を見てみると住宅ローン単体で大体1,300万円前後、住宅ローン以外の借入金込で大体1,400万円前後となっています。何となくこの借入金については中央値よりも平均値の方がリアリティを感じるのは記者だけでしょうか?
いずれにしても借入金の中の大部分は住宅ローンなわけですが、「借り入れの目的」をチェックしてみるとこうなっています。
住宅ローンは意外と約7割にとどまっていますね。「耐久消費財の購入」などを筆頭に借り入れの目的は結構分散していることが分かります。残高はともかくとして思ったより各種ローンは役に立っているということなのでしょうか。
さてそのような借入金について、家計内でのバランスはどうなっているかと言うとこのような結果になっています。
何と7割の方が「意識したことがない」ということですね!逆に「不安を抱えている」という方は14%にとどまります。不安が少ないのは良いことではありますが、ただこと生活設計については「結果オーライ」
というわけにはいきません。「意識したことがない」という回答はちょっと微妙ですね。
実際のところ「家計運営の評価」はこうなっています。
半数近い方が「思ったより、家計運営は苦しかった」と回答しているのですね!家計運営が苦しかったのは負債のせいではないのかもしれませんが、しかし一定の影響があるのは間違いなく、やはり負債のバランスについても意識した方がいいのでしょうね。
具体的にはやはりきちんと「生活設計を立てる」ということになりますが、では実際に生活設計を立てているかと言うとこうなっています。
生活設計を立てている方は30%台にとどまるということですね!確かに一度、住宅ローンなどを借りてしまうと、そこから大きく生活設計を変更することは難しく、わざわざ立てる必要があるのか?という話になるのかもしれませんが、しかし将来の支出を計算に入れているかどうかはやはり長い目で見れば大きな影響が出てきそうです。
後から足りないとなっても間に合いませんからね。もちろん余裕があると分かれば安心感も得られます。
借り入れがある世帯で、特に家計が苦しいと感じている方はぜひしっかりと生活設計を立ててみてはいかがでしょうか?
参考にしていただければ幸いです。
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