いよいよ積立NISAが始まります。ただその認知度はあまり高くないようですので、その特徴を簡単にまとめるとこうなります。
・通常NISA : 非課税投資枠/120万円×5年 投資対象/株式、投信、ETF、REIT
・積立NISA : 非課税投資枠/40万円×20年 投資対象/低コストと言った基準をクリアした投信のみ
正直、通常NISAの投資期間=5年だと「勝ち負け五分五分」という気がしますので、定期預金と比べた場合、「定期預金の方が良い」と結論づける人は少なくなさそうです。
一方、積立NISAは投資期間20年ですから、これならさすがに取ったリスクは報われるのではないかと思います。つまりは、「期間20年の投資vs定期預金」を比べた場合、「投資」の方がお得となる可能性が高いのでは?ということですね。
では実際に、期間20年の日経平均のチャートとNYダウのチャートをチェックするとこうなります。
さすがに過去20年であればそれなりに回復しているのかと思いましたが・・・日経平均はギリギリプラスという感じですね。これなら定期預金で運用した方が良かったというケースも結構ありそうです。
一方、緑のNYダウはしっかり上昇していますね。10,000ドルだったものが今や30,000ドル近くになっているわけですから約3倍です。どう逆立ちしても定期預金の利息ではかないません。
ちなみに過去10年で見ればチャートはこうなります。
やっぱり日経平均は微妙ですね・・・。たまたまかもしれませんが事実は事実ですので、10年や20年と言った長期投資の場合でも運用は海外株式、特に米国株を中心に行った方が良さそうです。
ではその積立NISAの高めのハードルをクリアして対象となる投資信託はと言うと、こういったものがリストアップされています。
<TOPIX連動>
・たわらノーロード
・iFree TOPIXインデックス
・<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
・ニッセイTOPIXオープン
・野村インデックスファンド・TOPIX
・三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
・SMT TOPIXインデックス・オープン
・eMAXIS Slim 国内株式インデックス
・eMAXIS TOPIXインデックス
・つみたて日本株式(TOPIX)
・Smart-i TOPIXインデックス
<日経平均連動>
・たわらノーロード 日経225
・iFree 日経225インデックス
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
・ニッセイ日経225インデックスファンド
・野村インデックスファンド・日経225
・野村つみたて日本株投信
・SMT 日経225インデックス・オープン
・eMAXIS 日経225インデックス
・つみたて日本株式(日経平均)
・Smart-i 日経225インデックス
<JPX日経インデックス400連動>
・iFree JPX日経400インデックス
・<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド
・野村インデックスファンド・JPX日経400
・SMT JPX日経インデックス400・オープン
・eMAXIS JPX日経400インデックス
<MSCI ACWI Index>
・全世界株式インデックス・ファンド
・野村つみたて外国株投信
・三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
・eMAXIS 全世界株式インデックス
<FTSE Global All Cap Index>
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド
<MSCI World Index>
・たわらノーロード 先進国株式
・たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>
・iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)
つまり・・・34ファンド中、海外株式に投資するものは8ファンドで、残り26ファンドはすべて日経平均など日本株に投資するもの、というわけですね。
日本政府としては日本株に投資してほしいという思惑もあるのかもしれませんが、しかし繰り返しになりますが、過去の実績を見る限り「日本株への長期投資」はさほど魅力がありません。
それこそタイミングによってはリターンがマイナスとなり、「定期預金を利用しておけばよかった」ということになることも十分ありそうです。
積立NISAを使って長期間の運用をされる方はぜひ海外株式への投資をメインにポートフォリオを組み立てていっていただければと思います。
参考にしていただければ幸いです。
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