総務省から「家計調査/貯蓄・負債編・二人以上の世帯」の2019年平均が発表されていますので、早速その中身をチェックしていきたいと思います。まず貯蓄現在高はこのように推移しています。
いつものように平均値は「1,755万円」と相変わらずの高水準ですね!2016年から2年連続で低下していましたが、今回は持ち直しました。
ちなみに年間収入は2人以上の世帯でこのように推移しています。
610万円台をウロウロしてきたわけですが、2019年は「629万円」ということで割とハッキリ増えた感があります。
この数値を「勤労者世帯」に限ればこうなります。
こちらは2014年から6年連続で増加していることが分かります。とするとやはりアベノミクスによる賃上げ効果は間違いなくありそうですね・・・。
2010年と比較すれば貯蓄額も130万円以上増えています!このまま賃上げ&貯蓄増の流れが続いていくことを期待したいわけですが・・・ただ残念ながら今年=2020年はコロナショックで収入も貯蓄も減少するのは間違いなさそうです。
それはともかくとして全体の平均貯蓄額「1,755万円」の内訳ですが、このようになっています。
抜き出すとこうですね。
・普通預金:494万円
・定期預金:644万円
・生命保険:345万円
・株式、債券:234万円
・その他:39万円
普通預金+定期預金=銀行預金の残高はそこまで多くなく、逆に生命保険と株式・債券で約600万円となっています。このあたりも「1,755万円」が実感よりも多く感じる理由の1つですね。
こちらも「勤労者世帯」の数字をチェックしてみるとこうなります。
貯蓄額「1,376万円」の内訳はこうですね。
・普通預金:427万円
・定期預金:438万円
・生命保険:300万円
・株式、債券:150万円
・その他:61万円
銀行預金に絞れば865万円となっています。これから資産形成を進めようとされる方はまずはこの865万円を目標にするのはいかがでしょうか。
最後に世帯主の年齢別の貯蓄額と負債額の平均はこのようになっています。
貯蓄額を抜き出すと、前年と比較してこうなります。
・40歳未満:600万円→691万円
・40代:1,012万円→1,076万円
・50代:1,778万円→1,704万円
・60代:2,327万円→2,330万円
・70歳以上:2,249万円→2,253万円
これだけでも結構壮観ですが、ポイントは住宅ローンなどの負債を加味しても平均値がこれだけ高額になっているということですね。
言い換えれば住宅ローンなどの負債がない方はもっと貯蓄額が多くてしかるべきということになります。
現実的に可能かどうかはともかくとして、こうした目標額は高くて困ることはないと思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
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