日本銀行が2009年12月17日に発表した7−9月期の資金循環統計(速報)によると、9月末の家計の金融資産は前年同期に比べて0.7%減少して1439兆4837億円となった。株価の下落や円高の影響で保有している資産が目減りしたためで、これで8四半期連続のマイナス。
ただ、減少率は6月末の2.9%に比べて大幅に縮小している。株価低迷の影響が残るものの、家計支出を切り詰めて預貯金を増やす傾向にある。資産別では、株式・出資金は6.5%減の99兆7650億円(うち株式、64兆6113億円)だったが、現預金は1.5%増の790兆6476億円だった。現預金のうち、定期性預金が2.9%増の463兆405億円と伸びた。
資金循環統計は、金融機関や企業、家計、政府などの部門ごとのお金の流れや保有残高が分析できる。
9月末の家計の金融資産は1年前と比較すると0.7%減少したようですね。「100年に一度」の金融危機を考えれば、それだけで済んだといえるのかもしれませんが。
また足元の景気低迷を受けてか、全般的には預貯金を増やす傾向があるようです。現預金が全体で1年前と比較すると1.5%増加し、中でも定期預金が2.9%増加しているようですね。
給料が増えない、ボーナスは減る、株は恐くて手が出せないとなると、確かに定期預金でコツコツ貯めるしかなさそうですが、みんなが消費をして景気が回復してくるのはまだ当分、先のことになりそうですね。
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