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定期預金関連ニュース

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2010/06/08 <毎日jp>

国債:個人狙い「3年物」 財務省、買いやすさアピール 金融機関、冷ややか


 財務省は3日、新たに固定金利3年物の個人向け国債を発売した。変動金利10年物、固定金利5年物に続き3種類目。財政の悪化で国の借金である国債の発行額は膨らんでいるが、買い手の大半は金融機関で、金利低下などから個人向け国債は近年人気がなく、販売額は右肩下がり。ラインアップを増やして販売をテコ入れし、国債の安定消化に役立てようという狙いだが、同3年物の金利は年0・19%に過ぎない。取扱窓口となる金融機関から「売れ行きはあまり期待できない」との声も出ている。


◇毎月発行、1万円から購入可能 財務省、買いやすさアピール

 固定金利3年物は毎月発行するのが特徴で、年4回発行の変動金利10年物、固定金利5年物に比べ、購入しやすくなった。1万円から購入でき、1年たったら途中換金も可能だ。初募集となる今回は3〜30日に銀行や証券会社、郵便局などの窓口で購入の申し込みを受け付け、7月15日に発行する。


 03年に変動金利10年物の販売が始まった個人向け国債は、信用力の高さから個人投資家の人気を集め、固定金利5年物が発売された05年度の販売額は7・2兆円に上った。

 しかし、景気低迷で金利が下がり始めると金融商品としての魅力は薄れた。07年7月に発行した固定金利5年物の金利は年1・5%だったが、今年1月には0・44%まで低下。販売額は急激に落ち込み、09年度は当初2・4兆円の発行を予定したものの、実際に売れたのは1・3兆円にとどまり、減額分は金融機関向けに振り替えを余儀なくされた。

 一方、税収の大幅な落ち込みで、10年度の新規国債発行額は過去最高の44・3兆円に上る。国債発行残高も09年度末で600兆円まで膨らんでいるが、そのほとんどは銀行や保険会社などの金融機関が保有しており、個人投資家はわずか5%に過ぎない。


 現在は景気の低迷で企業の借り入れ需要が低いことから、金融機関は預金などで集めた資金で国債を購入している。しかし、景気が上向けば企業の借り入れも増え、銀行などが一斉に国債を手放して、国債価格が急落(市場金利は高騰)する恐れがある。財務省は、満期まで安定的に保有してくれる個人投資家の国債保有を増やしたいとの狙いがある。

 個人向け国債について、金融機関から「10年物と5年物では、満期までの期間が長くて売りにくい」との声もあり、より短期で固定金利の分かりやすい商品として、3年物を投入することにした。


◇低金利「売り上げ期待できない」 金融機関、冷ややか

 固定金利3年物の販売に関しては、株式相場が不安定で新たな顧客を獲得したい証券会社が熱心だ。日興コーディアル証券は3日、100万円以上の購入者に対し、購入額に応じて商品券を進呈するキャンペーンを開始。「国債の信用力は高いので、貯蓄から一歩踏み出そうと考えている顧客には魅力的な商品」(リテール事業推進部)と売り込みを図る。「3年物の発売に合わせて財務省が積極的にPRした効果で、販売は順調な滑り出し」という。


 一方で、大手銀行の間では「正直言って売れるか疑問」との声が強い。ネックになるのが金利水準の低さだ。

 大手行の場合、3年満期の定期預金の金利は年0・1%程度で、固定金利3年物(年0・19%)の方が有利だ。それでも100万円購入した場合の金利は年1900円に過ぎない。「販売手数料も少なく、定期預金で集めた資金を運用に回した方が収益は高い」(大手行)との声が出ている。ゆうちょ銀行も「積極的な売り込みは考えていない」と冷ややかだ。

 財務省は「金利が上がったときの受け皿として個人投資家に多様な商品を用意しておくことに意味がある」と話している。

編集部からのコメント

最近、あまりその名前が聞かれなくなった個人向け国債ですが、それもそのはず、金利が大きく低下して魅力がかなり薄まってしまったからですね。

実際、上記記事が指摘の通り、2005年度は7.2兆円売れたにも関わらず、2009年度は1.3兆円に留まったようですね。これだけ売り上げが激減すれば普通の会社は潰れるわけですが、国債の場合は銀行がバンバン購入してくれますので、金融機関に振り向けることで消化したようです。

そんな影が薄くなっている個人向け国債ですが、底入れのために固定金利の3年ものを導入したようですね。確かにこれだけ金利が低下するとなかなか5年もので運用する気になりませんので、3年というのは悪くない運用期間ですが、気になる金利はといえば・・・0.19%・・・低いですね・・・。

たしかにメガバンクの3年もの金利は0.1%かもしれませんが、だれもメガバンクの3年もの定期を利用しないでしょうしね。そこと比較してもどうしようもない気もします。

そんな魅力に欠ける3年もの国債の拡販のために、証券会社ではいろいろなキャンペーンを企画しているようですが、この記事で取り上げられているのが日航コーディアル証券のキャンペーンですね。100万円以上の購入者に対して、購入額に応じてギフト券をプレゼントするようです。ギフト券の金額次第では、結構魅力的かもしれません。というわけでキャンペーンの詳細をチェックしてみましょう。

日興コーディアル証券「夏の個人向け国債キャンペーン」

・期間:2010年6月3日〜2010年7月30日
・概要:新規資金で個人向け国債を100万円以上購入すると、対象金額に応じてギフト券をプレゼント
・プレゼント金額:
  購入金額100万円以上   →  3,000円
  購入金額200万円以上   →  6,000円
  購入金額300万円以上   →  9,000円
  購入金額400万円以上   → 12,000円
  購入金額500万円以上   → 20,000円
  購入金額600万円以上   → 24,000円
  購入金額700万円以上   → 28,000円
  購入金額800万円以上   → 32,000円
  購入金額900万円以上   → 36,000円
  購入金額1,000万円以上 → 50,000円
  
結構な金額がもらえるのですね!そして良く見てみると、最初は購入金額に対して0.3%のプレゼント率ですが、500万円を超えると0.4%となり、1,000万円を超えると0.5%のプレゼント率ですね。悪くありません・・・というか国債の金利より高くないですか!?

さて、このギフト券を金利換算すると、金利は通常、2割の税金が取られますのでこういうことになります。

・500万円未満  :0.375%
・500万円以上  :0.500%
・1,000万円以上:0.625%

0.625%というとかなりの高金利ですが、ただこれは1度きりしかもらえませんので運用期間全体で見れば、運用期間の年数分だけ割る必要があります。ということで、このギフト券を金利換算した実質的な利回りは以下のようになりますね。

・個人向け国債/3年固定金利(0.19%)
  500万円未満  :0.19%+0.125%=0.315%
  500万円以上  :0.19%+0.167%=0.357%
  1,000万円以上:0.19%+0.208%=0.398%
  
・個人向け国債/5年固定金利(0.42%)
  500万円未満  :0.42%+0.125%=0.545%
  500万円以上  :0.42%+0.167%=0.587%
  1,000万円以上:0.42%+0.208%=0.628%

ちなみに個人向け国債にはもう1種類、10年変動金利タイプがあります。こちらは変動金利なので期間中に金利が変わりますが、現在の金利は0.48%ですね。

結論としては、実質の利回りは3年で約0.4%、5年で約0.63%ということになり、特に5年ものについてはそれなりに魅力的と言えるかもしれませんね。

とは言いながら上記金利はあくまで1,000万円以上の場合となります。1,000万円未満だと相対的に利回りは下がりますし、たとえばオリックス信託銀行などは3年で0.7%、5年で0.9%という条件になっていますから、最高水準!とまではいえないですね。

保有金融資産が1,000万円以上あって、預金以外にも分散したい方とか、そういう方にオススメということになるのでしょうか。

しかしなぜ日興コーディアル証券がこれだけ積極的なギフト券プレゼントができるかと言うと、赤字覚悟の顧客サービス・・・なわけがなく、少なくともそれ以上の販売手数料が国からもらえるので、その手数料の範囲内でギフト券プレゼントをしている、ということですよね。つまり手数料が少なくとも国債の額面の0.5%以上ある、ということになります。

個人的にはその分も金利に上乗せすればもっと売れると思うんですけれどね。そうなるとさすがにどこの金融機関も取り扱ってくれなくなるのかもしれませんが。

その点ではその販売手数料を顧客にプレゼントしてしまう日興コーディアル証券は、新規顧客・新規資金獲得の意図があるにせよ、良心的と言えるのかもしれません。  

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