アイルが運営する求人求職マッチングサイト「派遣@ばる」は、派遣スタッフを中心とする会員を対象に「貯蓄」に関する調査を行った。それによると、現在貯蓄をしていると答えた人は49%、していない人は51%で、ほぼ半々だった。
節約続きでストレス溜まり「衝動買い」でパー
限られた「年収」(図上)の中から毎月の「貯蓄」(図下)を頑張っている(出典:派遣@ばる)
現在貯蓄をしている人からは、その理由について「派遣だと退職金もでないし、老後が不安」(ゆりぴぃさん)、「失業した時の備えのため」(ぽよよんさん)と回答があった。一方、貯蓄をしていない人からは、
「貯蓄するほどの給料がない」(蜜柑さん)
「生活にいっぱいいっぱい」(みーさん)
というコメントが寄せられている。失業や老後は不安だが、日々の生活で貯金するだけの余裕がないという人も多い。
貯蓄をしている人は、それなりの工夫をしている。「いちばん最初に貯蓄額を引き去っておく」(ちゃーこさん)、「食費を含めてきちんと予算立てをする」(つきさん)といった基本的なことから、「ウインドショッピングに行かない」(りこさん)など、地道な苦労をしているようだ。
工夫に成功した人の中には「後輩が1年で100万円貯めた!」(のんこさん)というエピソードも。こうすれば、もっと貯めることができたのにという反省としては、
「飲み会の二次会を断ればよかった」(pinkoさん)
「投資について勉強していたら効率よく増やせたのかも」(りこさん)
などがあがった。べっぺさんは、貯金をするためにギリギリまで生活費を絞り込んでいたのだが、ある日節約生活に耐えられなくなって「反動で衝動買いしてしまった」。無理な節約では長続きは難しい。
化粧品やエステでローン組み「貯金ゼロ」
その他にも、「女性の貯蓄の敵」は、思わぬところにも潜んでいる。まずは男性関係。りーさんには、かつて「夢を追っていた」彼氏がいた。
「私が年上だったから、彼には無理に働かせないで、私が生活費の面倒までみていた。結局、結婚には至らず(貢いだお金は)数百万にもなってしまった」
もうひとつの「敵」は、美容関係だ。ぶるジェンヌさんには一時期悩みがあり、大手エステ店や化粧品販売店などに通っていた。20代前半には、それなりの稼ぎもあったはずなのだが、
「スタッフのお姉さんたちの口車に乗ってしまい、あれもこれもやらなきゃダメ、みたいな感じで。断ると“自由になる金額の範囲でいいですから”ってローン組まされてしまったり・・・」
危機感をあおられて、気付いてみれば貯金はゼロに。いまではセールスに対する「免疫」ができ、断ることができるようになったというが、高額の授業料となってしまったようだ。
ちょっと哀しい気分になってしまう記事ですね。個人的にはもっとポジティブな気分にさせられる記事の方が好きなのですが、今週は目ぼしい記事が見つかりませんでしたので、こちらの記事を取り上げたいと思います。
派遣スタッフの方々へのアンケートなので、全般的にはやはりフトコロ具合は厳しそうですね。半分の方々が年収100万円未満という状態です。
一方で8割の方々は月に1万円以上貯金している、ということでなかなか立派ですね。結婚していたり、親と同居していたり、いろいろな支援材料があるのかもしれませんが、しっかりした金銭感覚をお持ちの方が多いことが伺えます。
さて記事の中では貯金に失敗してしまった例がいくつか取り上げられていますね。
・飲み会の二次会を断ればよかった
・投資について勉強していたら効率よく増やせたのかも
・彼には無理に働かせないで、私が生活費の面倒までみていた。結局、結婚には至らず(貢いだお金は)数百万にもなってしまった
・スタッフのお姉さんたちの口車に乗ってしまい、あれもこれもやらなきゃダメ、みたいな感じで。断ると“自由になる金額の範囲でいいですから”ってローン組まされてしまったり・・・
前段はともかく後段は女性特有の失敗・・・ということもないですか。男性でも、女性に貢ぐ人はいます。というか多かれ少なかれ、女性には貢ぐものですよね。専業主婦&お小遣い制なんて、究極の「貢ぎ」と言えなくもありません(笑)。
エステや美容でローンを組む男性はいませんが、その代わりクルマをローンで買う場合も多いでしょうし、あと男性の場合は昔から三大疾病として「酒・女・博打」がありますから、ここにお金をつぎ込んで貯金0という場合も少なくないと思います。
貯金できるかどうか、というのはもちろん収入にも大きく影響されるわけですが、それと同様に支出のコントロールが大切で、支出のコントロールができる人は収入が少なくても貯金ができるし、支出のコントロールができない人は収入が多くても貯金できないのでしょう、おそらく。
とは言いつつ世の中には誘惑が満ち溢れていますから、「ウインドショッピングに行かない」という自衛策もいいですね。記者は繁華街の近くにも、田舎の町にも住んだことがありますが、やはり普段から繁華街に近寄らないようにすれば、物欲は半分くらい減るような気がしますね。で、別に物欲が減ったからと言って不幸になるわけではありませんしね。
お金というのは無論、使うためにあるわけで、悲しい気分になるまで生活を切り詰める必要はないとは思いますが、とはいえ後から後悔するようなお金の使い方はしたくないものですね。「飲み会の二次会を断ればよかった」というコメントもありますが、後から行ってよかったと思えるような飲み会をそもそも選びたいものです(笑)。そんなことを言っていると、しまいに誘われなくなるのかもしれませんが・・・。
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