沖縄銀行(安里昌利頭取)は15日から、通帳の表紙に写真やメッセージが印刷できる「おきぎんフォト通帳」の取り扱いを始める。
積立式定期預金「結い」と定期預金通帳「HAPPY Photo」の2種類。写真は預金者本人や家族、ペットや風景などを想定。全国で導入事例があるが、県内銀行では初のサービス。
預金者の写真を預かり、通帳に印刷して1週間以内に届ける。写真の下に13文字以内でメッセージが入れられる。無料で作れるため、結婚記念や子ども、孫の積み立てなどで利用が広がりそうだ。
創立55周年記念企画で今期2回目となる「株主優待定期預金」の取り扱いも始める。同行の株式を100株以上保有する株主本人が対象。
10万円以上300万円までのスーパー定期1年もの(非継続扱い)の店頭金利に0.5%の金利を上乗せする。来年6月30日まで対象株主は約6600人。
7月から実施している1回目の定期預金と重複して申し込むこともできる。
上記記事では沖縄銀行の各種預金施策が紹介されております。1つ目は通帳の表紙に写真やメッセージが印刷できる「おきぎんフォト通帳」ですね。
貯金をする理由は人それぞれだと思いますが、最も多い理由の1つが、自分や家族の将来のため、ということだと思います。その点ではその目的を再確認させてくれる家族の写真が通帳の表紙に貼ってあれば、励みになりそうです。またその通帳がたまってくれば、家族の歴史が通帳の写真を通して伺えるかもしれません。
通帳の表紙に写真やメッセージを印刷できる、というのは単純なサービスではありますが、意外にニーズがあるかもしれませんね。
しかし。
読者のみなさんもそうかもしれませんが、記者は最近、ほとんどまったく通帳を使っておりません。キャッシュカードとインターネットバンキングがあれば、ほとんどの銀行取引が可能ですし、ネット専業銀行などはそもそも通帳を発行していませんしね。
そういう意味では、キャッシュカードに写真を印刷できたり、インターネットバンキングの画面に家族写真をアップできたりする方がなおいいかもしれませんね。
そして次に、沖縄銀行の取り組みとして挙げられているものは「株主優待定期預金」です。店頭金利に0.5%上乗せしてくれる、ということなのでかなりの高金利ですね。詳細としてはこのような感じです。
◆沖縄銀行「株主優待定期預金」
・募集期間 : 平成22年12月15日〜平成23年6月30日
・対象者 : 平成22年9月30日時点での株主
・対象商品 : スーパー定期1年もの
・預入金利 : 店頭表示金利+0.5%
・預入金額 : 10万円以上300万円以内
・預入方法 : 店頭のみ
現状の沖縄銀行の1年もの定期預金の金利は0.3%ですから(それはそれで高いですが)、0.5%上乗せすると何と0.8%ということになります。これはかなりの高金利ですね。
しかしながらいろいろと問題点がありまして、まずは9月30日時点での株主が対象となりますので、今からがんばっても対象にはなりません。
また預入金額は300万円までですね。利息は最大で300万円×0.8%×0.8(税引)=1万9,200円となります。
加えて、当然のことながら株主にならないといけません。100株以上ということは、今の沖縄銀行の株価は3,275円ということですから、約33万円が別途必要ということになります。もちろん株価が下落すれば、利息分はあえなく吹っ飛ぶことになります。
さらに預入は店頭のみとなりますので、そのために沖縄に行くんですか・・・という話ですね。ちょっと全般的にハードルが高そうです。
このままだと単なるトリビアではありますが、「株主優待定期預金」自体はいくつかの銀行で取り扱っている模様です。地元の銀行などであれば現実的に検討可能かもしれませんね。興味がある方は調べてみてください。
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