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定期預金関連ニュース

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2011/2/24 <日経トレンディネット>

ただ生活するだけで“2億円”が消える!?


 こんにちは。ファイナンシャルプランナーの山田英次です。


 前回はこの連載のテーマである“生涯収入3億円”について説明しました。


 今回からいよいよ、田中さん夫婦の家計を一緒に覗いていくことになります。みなさんも是非、「自分だったらどうするか、どう考えるか」という視点でお付き合いいただきたいと思います。


 2011年2月11日午前8時、3連休の初日の朝食を終えたばかりの田中さん夫婦は、コーヒーを飲みながら、これからの生活について話し合っています。


浩二さん: なあ、俺たち結婚してもう1年になるから、そろそろちゃんとしなくちゃいけないと思うんだけれど…。

典子さん: ちゃんとって、何を?

浩二さん: 何をって、生活費とかさ、お小遣いとかさ、ちゃんと決めたほうがいい気がするんだよね。

典子さん: えっ? 今だって最初に決めた通り、毎月それぞれ3万円ずつの定期積み立てを頑張っているじゃない。

浩二さん: うん、そうなんだけれど、本当にそれだけでいいのかな……。

典子さん: だって、月に6万円、年に72万円の貯金って、けっこう頑張っているほうだと思うよ。


 いかがでしょうか。みなさんのなかに、田中さん夫婦と同じような会話をした覚えがある方はいませんか。


 現在25歳の浩二さんの年収は約480万円、2つ年下の典子さんの年収は420万円であり、2人の年収を合わせると900万円という大きな金額になります。みなさんが2人のそばにいたら、どんなアドバイスをしたいと思いますか。


まずは「仕組みづくり」が大切

 金額はともかく、田中さん夫婦のすばらしいところは、定期積み立てという「自動的にお金が貯まっていく」仕組みを採用していることです。


 人は誘惑に弱い生き物なので、毎月6万円余らせようと思って生活していても、結局はそれができず、使い切ってしまったなんてことがよくあります。結局、年間72万円貯めるつもりだったのに、50万円、いや30万しか貯まらなかったりするわけです。


 でも、田中さん夫婦は違います。どちらが言い出したのかは知りませんが、新婚1年目からきちんと貯められる「仕組みづくり」をしているのです。


 20代半ばの新婚カップルとしては立派だと思いますが、2人はこの「仕組みづくり」を行ううえでの大切なポイントを忘れています。今回の朝食後の会話では、どうやら、浩二さんがその点に気付いたようです。


浩二さん: 俺も頑張ってるとは思うけど、そもそも月6万円っていう金額は正しいのかな。

典子さん: そうねえ……同期に聞くとみんなそれくらいって言っているよ。

浩二さん: うーん、みんなと同じならそれでいいってわけでもない気がするけれど。

典子さん: でもそれ以上だと、ちょっとキツイかも。

浩二さん: 「キツイかも」って、もしかして、月3万円の貯金以外は全部使ってるの? 家賃は俺の口座から全額払ってるのに……。

典子さん: 食費や水道光熱費、それに日用雑貨なんかは、私のお財布から払っているわよ。無駄遣いしているつもりはないけれど、そんなに残らないのよ。


 新婚カップルだけに限らず、この類の会話はあちらこちらの家庭でなされているかもしれませんね。


 ここで話を整理したいと思いますが、浩二さんが気にしているのは、毎月頑張っている3万円ずつの貯金の金額設定に“根拠がない”ことです。もうちょっと増やしたほうが安心だと考えているのかもしれません。一方、典子さんは月3万円の定期積み立て以外はほとんど使いきっているようです。


 仕組みづくりは立派ですが、金額は月6万円でいいのでしょうか。


「いくら使っているのか」を計算してみる

 ここで大切なのは、「お互いにもっと頑張ろう!」などという感情的な合意ではなく、お互いが納得する数字の合意をすること。


 田中さん夫婦は、まずこう考えなくてはなりません。


●2人の年収を合わせると、480万円+420万円=900万円
●源泉徴収される税金と社会保険料は、2人合算で約163万円
●夫婦の手取り年収は900万円−163万円=737万円
●マンションの家賃は給与天引きで月額12万円=144万円

つまり2人の口座に入るお金は、737万円−144万円=【593万円】


 ここから、


●月6万円の定期積み立て=年72万円
●ボーナス時に浩二さんは15万円ずつ、典子さんは5万ずつ貯金=年40万円


 を引くと、


1年間で夫婦が実際に使っているお金は、【481万円】である。


 2人の内訳は分かりませんが、ここではっきりしたのは、田中さん夫婦は結婚してから1年の間に、家賃以外で月約40万円の支出を続けてきたということです。


ただ生活するだけで“2億円”が消えていく!?

 この「家賃以外に月40万円の支出」という金額は、人生の後半でお金が尽きる恐怖を味わいたくない田中さん夫婦にとって妥当でしょうか。


 一度上げた生活レベルを下げるのは難しいものです。もし、田中さん夫婦が毎月の貯金(年72万円)とボーナス時の貯金(年40万円)、つまり年間112万円を貯蓄している自分たちの頑張りに満足して、月40万円の支出を続けるとどうなるでしょうか。


 仮に年金給付が始まる65歳になるまでと考えたとしても、使うお金は、


【40万円×12カ月×(65歳―25歳)=1億9200万円】


 となります。


 田中さん夫婦が一生涯で使えるお金は【3億円】でした。このままだと生活をするだけで、下記の通り、田中さんはピンチになります。


【3億円−1億9200万円=1億800万円】


 えっ!? まだ、1億円以上もあるって?


 違います。


 田中さん夫婦はまだ家も買ってないし、子どもの教育費も負担していないのです。それに、65歳よりも先に予期せぬ出費があるかもしれません。余力が必要なのです。


 また1億円強あればゆとりをもって住宅費と教育費の双方をまかなうことができるかもしれませんが、これ以外に大きな出費があることも忘れてはいけません。


 みなさんは自分がどのくらいの税金や社会保険料を納めているか知っていますか。田中さん夫婦ももちろん、3億円のなかからこの支払いをする必要があるのです。


 長い人生で大切なのは、夫婦できちんと数字と向き合い、数字の合意をしていく姿勢をを保つことです。今回、いままでのペースで普通に65歳まで生活するだけで、2億近いお金が消えていくことに気付いた田中さん夫婦は、これから未来のライフイベント1つずつについて、計画的に考えて行こうと決意しました。月3万円の貯金をしたら、後は使ってしまうリズムではいけないことに気付いたのです。


 まず次回からは1つずつ、未来の出費を確認するところからスタートしましょう。

編集部からのコメント

貯金に関して、いくらしないといけないという明確なルールはありませんが、堅実な方であれば、給料が少なくても1割〜2割は貯金しているのではないでしょうか。

記者も新入社員のときには、明確に意識したわけではありませんが、給与天引きの財形は月1万円か2万円くらいで始めたような気がします。加えて、毎月の預金残高は必ず前月よりプラスになるように注意していました。前月を下回ると、次の給料日までの1ヶ月、何か罪悪感というか後ろ髪引かれる思いがそこはかとなくしたものです。

余裕のない時はそうやって月に数万円、強制的に貯金することで「貯金力」がついてくるのだと思いますが、悩ましいかもしれないのが上記コラムで取り上げられているように、毎月の収入に結構余裕がある場合、かもしれませんね。

お金はもちろん使うためにあるわけですから、適度に消費に回すことはもちろん悪いことではありません。一方でこれからの長い将来のことを考えれば貯金があればあるほどいいわけで、いくらを貯金して、いくら使うのか、その適切な配分について明確に答えられる人は意外に少ないかもしれません。

その答えの一つが、上記コラムで示唆されているようにライフプランニングの観点から必要な貯金金額を考える、というものですね。「ライフプランニング」というと何だかちょっと敷居が高いかもしれませんが、要は

・今後いくら稼いで
・今後いくらお金が必要で
・老後(65歳)の段階で貯金をいくら持っておきたいか

を計算しておく、ということです。上記コラムはまだ続くようですし、読みやすいので興味がある方はぜひ続きを探して読んでもらえればと思いますが、当サイトでも一応、ライフイベントに関する費用は計算しておりまして、それに基づけば老後資金も含めて総額1億1,490万円ということになっております。

上記コラムに出演している田中さんの場合25歳ということですから、後40年でこの金額を通常の生活費とは別に捻出する必要があります。単純に40年で割れば年287万円/月24万円ということになりますね。現状の月6万円では全く足りないことがよく分かります。

もちろん実際問題として月24万円貯められる人は多くはないと思いますが、ボーナスの大部分を貯金するなどすれば可能性が見えてきます。

また、老後資金の3,600万円は退職金等で工面するとすると必要な金額は年197万円ですね。たとえば田中さんの場合、以下のように増額することは可能なのではないでしょうか。

毎月の貯金額 : 6万円 → 10万円
ボーナス時の貯金額 : 20万円 → 35万円

そうすれば年間の貯金額が190万円になります。目標の197万円には少し足りませんが利息が1%もつけば40年後にはかなり増えていますから、現状では十分と言えます。毎月の支出が約40万円から約36万円に減ることになりますが、これくらいなら許容範囲なのではないでしょうか。

もっと保守的に考えれば、典子さんの人生設計では仕事勤めをするのはあと10年ということなので、最初の10年で貯めるだけ貯めたいところですが、そこは価値観の問題でありますし、何ともなれば働き続ける選択肢もあるわけで、今はこれくらいでいいような気がします。

記者はそのように考えますが、筆者の方はどのようなアドバイスをされるのでしょうね?楽しみです。

いずれにせよ、毎月の収入に余裕のある人ほど、生涯いくらお金が必要なのかを計算した上で、毎月いくら使っていいのか計算されることをおすすめします。後から後悔しても手遅れですからね・・・。

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