かねてからの不景気に追い打ちをかけるように起きた地震。今や日本中が「何が起こってもおかしくない」という雰囲気を共有しているようでもあります。
そんな状況で頼りになるのは何といってもお金ですが、いざ貯金をしようと思ってもなかなか思うようには貯まらないものです。
効率的にお金を貯めていくためにはどうすればいいのでしょうか。今回は『お金が貯まる5つの習慣―節約・投資・教育・計算そして感謝』(平林亮子/著、幻冬舎/刊)より、お金を貯まりやすい習慣を紹介します。
■自分へのご褒美を買わない
「忙しくて大変な時期を何とか乗り切ったから、自分へのご褒美として今日はぜいたくしよう」
こういう気持ちは自然なものですが、それではお金は貯まりません。
そもそも「自分へのご褒美」が欲しくなることの根底には、日常のストレスがあります。日常がつまらないもの、つらいものであるからこそ、乗り切った時に開放的な気持ちになってしまうのです。それならば日常を改善してストレスを軽くした方が、お金を貯めるという観点から見ると効率的だといえます。
■安いものは買わない
「安物買いの銭失い」という言葉があります。これは安いからといって安易に手を出すとすぐ壊れたり使えなくなったりして、結局は損をするという意味ですが、安くてもいいものが多く出回っている現代ですから、「モノを買う時に値段に振り回されてはいけません」という意味に受け取ればいいでしょう。
つまり、値段ではなく、自分にとって必要かどうか、本当に欲しいものかどうかで買うか買わないかを決めるべきなのです。値段はモノの価値の一面を表しているに過ぎないのだということはわかっておいた方がよさそうです。
■引き出せない口座を持つ
お金を引き出すことのできない銀行口座を持つというのも、お金を貯めるために有効です。たとえばATM用のキャッシュカードを作らずにおけば、銀行の窓口に行かないとお金をおろせないことになり、節約には効果的。またはクレジットカードを限度額の低いものに変えるという方法もあります。
人間は気分に流されやすい生き物ですが、お金を引き出せないようにしておけば衝動買いはなくなりそうですね。
『お金が貯まる5つの習慣―節約・投資・教育・計算そして感謝』にはこの他にも、お金を貯めるために身につけておきたい習慣が数多く紹介されています。
いざとなったときに先立つものがないと不安なものです。また、お金がないことでせっかくめぐってきたチャンスを逃すことも考えられますので、今のうちから貯蓄はしっかりとしておいた方がよさそうです。
上記の通り、震災の経験を経て、より保守的に、よりお金を蓄えておこうという気持ちが高まっている人は案外多いのかもしれませんね。そんな方々に参考になりそうな「お金が貯まる習慣」が紹介されております。
まず1つ目は「自分へのご褒美を買わない」。これはなかなかユニークな提言ですね!「自分へのご褒美」はどちらかと言うと女性の方がよく使うフレーズだと思いますが、多くの貯金・節約ノウハウの中でも、この「自分へのご褒美」に関しては、肯定的に捉えられているような気がします。
よくあるのが「消費にメリハリをつけよう」というものですね。日常の出費はできるだけ抑えて、自分のこだわりの部分の出費は認める。それが、節約/貯金生活を長続きさせる秘訣、ということです。全ての消費を抑えるのは逆に生活の満足度を落としてしまうのかもしれませんし、何か消費の目標があることで、逆に貯金/節約のモチベーションが維持される、ということなのかもしれません。
が、こちらの作者の方はそれを真っ向から否定されているわけですね。それではお金が貯まりません、と。上記記事を引用するとこういうことになります。
・「自分へのご褒美」が欲しくなることの根底には、日常のストレスがあります。日常がつまらないもの、つらいものであるからこそ、乗り切った時に開放的な気持ちになってしまうのです。それならば日常を改善してストレスを軽くした方が、お金を貯めるという観点から見ると効率的だといえます。
いやまぁ、確かにその通りではありますが・・・「日常を改善してストレスを軽く」することができないからこそ、「自分へのご褒美」を求めてしまうわけで、順番が逆のような気がします。「そうか!なるほど!では日々のストレスを軽くしてみよう!」と思える人はほとんどいないのではないでしょうか。
また、「ストレスを乗り切った時の開放的な気持ち」というのは、それはそれで人生のスパイスというか、悪い事ばかりではないような気もしますがどうでしょう?ストレスいっぱいの日々を送っていると、ストレスのないのんびりした生活に憧れてしまいますが、実際にそういった生活を送れば、それはそれでまた刺激を求めるような気がします。
「自分へのご褒美を買わない」というアドバイスは新鮮ですが、その解決方法はちょっとハードルが高そうです・・・。
2つ目の提言である「安いものは買わない」というのも面白いですね。主旨とは異なるかもしれませんが、記者はまさに「安物買いの銭失い」パターンでして、安いものを2つも3つも買って、すぐに捨ててしまうことが結構あります。それなら高くていいものを1つ買って、じっくり使った方がいいですよね。反省です・・・。
そして最後の提言が「引き出せない口座を持つ」。これは素直に納得できるアドバイスですね。なぜ浪費してしまうかといえば簡単にお金を引き出せるからで、なかなかお金が引き出せなければ、その間に購買欲も薄れ、浪費や衝動買いが減る可能性は十分あります。
昔は今ほどATMサービスが充実していませんでしたし、時間外のATM手数料は高く、さらに夜間や深夜はATMそのものも止まっていましたので、いい抑止力になっておりました。旅先や緊急時に、本当にお金が引き出せなくて困ったことも多々ありましたが・・・。
記者も、貯金用の口座は1つ持っております。そこに毎月決まった金額を貯金しておりまして、もちろん、そのキャッシュカードは持ち歩いたりしておりません。
納得できる点があればぜひ参考になさってください。
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