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2011/7/21 <日経新聞>

「変化の時代」のおカネの使い方


勝間和代のおサイフ学

 大震災をきっかけとして「明日何が起こるか分からない」という意識を強く持った方が多いことでしょう。おカネの使い方も前提から見直す必要があります。今回は変化の時代に対応するためのおカネの使い方を考えていきます。

 「これから何が起こるか分からない」――震災をきっかけに日本人の多くは、変化の時代の到来を感じています。おカネの使い方が変わったという声もよく聞きます。変化が前提の時代で、私たちはどのようにおカネを使っていくべきなのでしょうか。

■おカネのかけどころは有形より無形にシフト


変化の時代に対応するための、おカネの心得(Step 1)




 変化に対応できるように、とは「ケチ」になっておカネをためろ、ということではありません。ひとつの結論から先にいってしまうと「有形資産よりも無形資産」におカネを使いましょう、ということです。典型的なところでいうと、有形資産である持ち家の住宅や自家用車におカネを使うよりは、無形資産の自己研鑽(けんさん)や人材ネットワークにおカネをかけていただきたいのです。


 例えば、震災が起きたときに、住宅や自家用車は壊れたり、流れたりしたらアウトです。最悪なのは住宅もなくなったのに、住宅ローンだけが残るようなケース。一方、無形資産に関しては、本人が生き残っている限り、流れてしまうことはありません。


 カリスマバイヤーの藤巻幸夫さんは、『人脈の教科書』という名著で「自分の財産はこれまで世話をしてきた2000人の人たち」と明言していました。貯金がゼロになったとしても、この2000人に「困っているから、1人1万円ずつ持ってきてくれ」といえば、2000万円があっという間に集まるという表現をしました。無形資産は「どんな変化があっても持ち歩ける資産」なのです。

 では、無形資産におカネを使う、とはどういうことなのでしょうか。有形資産=モノを買うことと違って、形に表れにくいので悩む方もいらっしゃいますが、そんなに難しいことではありません。


変化の時代に対応するための、おカネの心得(Step 2)



 まず「自分」に対しては、昨日より今日、今日より明日の自分がより良くなるように、自分に投資をすることです。具体的には、読書したり、セミナーに積極的に出席したり、旅行に出かけたり、スポーツしたり。自分自身の価値を高めるための行動には、ぜひおカネをどんどん使ってください。なるべく自己責任で完結できる分野をなるべく増やしていくのです。


 こうした活動に、これまで私は収入の10%はおカネをかけるよう推奨してきました。ところがこれからの変化の時代には10%では足らず、15〜20%を目安にした方がいいように感じています。


 また「人脈」におカネをかけるというのはどういうことでしょう。人脈づくりにやっきになるというよりは、友人に対し自分が何を貢献できるかということを考え、人を紹介したり、スキルを活用してもらったりということだと考えます。勉強会を主催するような形で、自己研鑽とネットワーキングを重ね合わせた活動も可能です。


■解約しづらいものにおカネを託さない


変化の時代に対応するための、おカネの心得(Step 3)



 変化の時代では「固定的で、解約が不可能なもの」におカネを使ってはいけません。つまり、住宅をはじめとしてモノを「ローン」で買わないのは基本です。投資でも「利回りはある程度は確保されるが、流動性が高い」ものに注力することが望ましくなります。ミドルリスク・ミドルリターンの投資信託への投資はこの観点でもお薦めといえます。

 いつ停電するか分からないので、長距離を走れる自転車を購入し、毎日走ることで体力をつけて一石二鳥を図るとか、書籍や身の回りのデータについても、いつ着の身着のまま逃げる事態が起こるか分からないので、なるべく電子化して端末やクラウドサービスに保管しておく、ということもいいでしょう。


 これまでは「世の中の流れは、昨日と同じものが今日も、明日も続く」という前提で支出を最適化すればよかったのです。ところが変化の時代は「いつ、不連続な変化が起こるか分からない」ということが前提です。全ての支出についてしっかり優先順位をつけることをお薦めしたいと思います。


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【今日からやってみよう】


変化の時に備えてイメトレ、支出の優先順位を整理しよう


 「変化の時代に対応する」とは、極端な例で表すと「明日、日本がなくなっても自分は生き残れるか」ということです。そのために今、どこにおカネをかけておけばいいのか自問自答してみましょう。そして、全ての支出に優先順位をつけてくださいね。

編集部からのコメント

こちらのコラムではもっぱら、サイトの主旨からして節約・貯蓄について取り上げることが多いわけですが、もちろんお金はいつか使うために貯めるのであって、使い道についても計画的に考えておくことが必要ですね。

特にどうせ使うのであれば、後に生かされるような賢い使い方をしたいものです。

上記記事では、人気経済評論家である勝間さんが、震災後の価値観の変化を踏まえた「変化の時代」にどうお金を使うべきかアドバイスしてくれております。ポイントとしては以下の通りですね。

・有形資産よりも無形資産にお金を使う
・自分に投資をする
・人脈にお金をかける
・ローンを組まない

そしてその極意は「明日、日本がなくなっても自分は生き残れるか」ということで、そのためにどうお金を使うべきか自問自答すべき、ということであります。うーん、記者は日本がなくなれば、間違いなく生き残れそうにないですが・・・。

それはまぁ、少し極端だとしても、要諦は「いつ、不連続な変化が起こるか分からない」ということを前提として、自分自身に力をつけ、自分を縛るようなローンには手を出さないということですね。

これに賛同するかどうかは意見が分かれるところかもしれません。たしかに、いつ「想定外のこと」が起こるかわかりませんし、そうした変化への覚悟や準備、心構えが必要なのは間違いないと思います。とは言いながら、日常生活や日々の暮らし、あるいは人生全体でもその大部分の環境・状況は想定の範囲内に収まるのであって、想定される未来に向けてコツコツ、地道に、着実に努力することが引き続き価値のあるものである点は、揺るがないような気がします。

要はバランスの問題なのですかね。

住宅ローンのミックス金利(半分を固定金利、半分を変動金利で借りること)ではないですが、未来に想定外のことが起きた場合の備えと、想定内に収まった場合の備えを同時にやっておく、ということでしょうか。

ただ今回の震災のように数百年に一度、数千年に一度の規模の「想定外」を事前に十分織り込むことは少なくとも記者には難しそうではありますが・・・。

これらのアドバイスの中で、記者がよく耳にするけれども、全くピンとこないのが、「自分に投資をする」ことと「人脈にお金をかける」ことの2つです。確かにビジネスの上で、自分自身の本質的なスキルと、人脈が重要なのは異論ありませんが、「お金を出して手に入れる」というような筋合いのものではないと思うのですよね。

単に記者自身に、お金をかけてのスキルアップや人脈作りに成功体験がないだけ、と言われればまさにその通りなのですけれど、語学や資格系の自己投資で、後で役に立ったことってほとんどないんですよね。

ではどういうスキルや人脈が後で役に立ったかと言うと、仕事や職場で実践的に培ったものですね。目の前の仕事を一生懸命やっていれば、意外に汎用的なビジネススキルが身に付いて、かつそういう姿勢を見てくれていた人との人間関係が、後に人脈としていろいろ役に立った、という経験は多くあります。

なので自己投資や人脈作りはわざわざお金を出して手に入れるものではなく、まずはしっかり目の前の仕事に取り組む方が効果的で、実りもあり、早道のような気がするのですが、どうでしょう?記者は単に人より仕事や職場環境に恵まれたのでしょうか?・・・決してそんなことはないと思いますが(笑)。

やや取りとめがなくなってきましたが、人生には「想定内」のことも「想定外」のことも両方起こるわけですから、その備えは両方しっかりしておきたいものです。そしてお金の使い道も、そういった人生観に基づいて行えばより有意義なものになるかもしれませんね。

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