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定期預金関連ニュース

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2011/9/22 <ダイヤモンド社

住宅ローンは返すな!
住宅ローンを抱える方のための、資産運用の新提案!


『証券会社が売りたがらない米国債を買え!』の著者・林敬一さんは、さてどんなアドバイスをするのでしょうか。


300万円をどう使う?

 40歳のビジネスパーソンBさんは、運用に回せるお金が300万円あります。でもファイナンシャル・プランナーに相談すると、


「住宅ローン残高が2000万円ありますね。300万円は繰り上げ返済に回しましょう」


 と言われてしまいました。まあ、それが常識かもしれません。


 でも私なら別の提案をします。


「長期の米国債(ゼロ・クーポン債)」への投資です。ゼロ・クーポン債の詳しい説明は連載5回目でしますが、半年複利で運用ができる米国債のことです。


 仮に、25年物ゼロ・クーポン債の金利が4.2%だとすると、300万円分購入すれば、25年後にはドル建てで3倍近くになる計算です。年金不足の補てんに役立つ金額です。


繰り上げ返済はトクなのか?

 具体的に見てみましょう。


 Bさんの住宅ローンが固定金利であと20年だとします。その金利が20年物の日本国債の金利を下回っていたら、そのまま固定金利で借り続け、繰り上げ返済はしません。


 だって個人の調達金利(住宅ローン金利)が国の調達金利(国債金利)を下回っているのですから借りたままでいるほうがトクです。


 みなさんの会社の財務担当に言えば、きっと羨ましがるはずです。


 会社がお金を借りる際にかかる金利は、「国債プラス○%」という言い方をします。信用力のある会社でも、国債の金利にプラスアルファした金利でしか資金を借りられないのです。


 300万円を繰り上げ返済して減る債務と、300万円でゼロ・クーポン債を買って得られる金額とを比べてみましょう。その上で、低金利ローンの恩恵を満喫する、しないはあなた次第です。

住宅ローン金利が高い人の対処法

 では、もしBさんの住宅ローンが固定で3.5%以上など高めの金利だったらどうしたらいいのでしょうか。


 私なら変動金利に乗り換えます。変動金利はだいたい1.6〜1.8%くらいでしょうか。そして、やっぱり300万円は繰り上げ返済には充てず、ゼロ・クーポン債に投資します。


「変動金利にしたら金利が上がったときに困るじゃないか」


 そういう考えもあると思います。でも、私はこの先、80年代のバブル時代のような好景気に戻るようなことのない限り、短期の変動金利を上げることなどできないと考えています。


 金利には短期金利と長期金利とがあります。短期金利は日銀がコントロールする金利で、市中に出回る貨幣の量を調整することで低く抑えたり上げたりするものです。


 一方、長期金利は市場が決める金利で、市場参加者が国債を売買するときにいくらで取引が成立するかによって決まってくるものです。


 日銀は短期金利をもうずっとゼロ金利に抑えています。それは銀行などにたくさんお金を借りてもらって、そのお金が経済を回して日本の景気がよくなればいいと思ってのことです。しかし実際はお金は回らず銀行は日本国債をしこたま買っています。


 そんな中で、もし短期金利を上げたらどうなるでしょう。


 日本国債も低金利ですが、短期金利よりはマシなのでよかったのです。それが、日本国債の金利よりも短期金利が上がってしまえば、金融機関の決算は惨憺たるものになり、息の根が止まるところも出てきます。これは景気をさらに悪化させることに繋がります。


 経済が低迷している中で日銀が短期金利を上げることは考えづらく、たとえ日本国債の価格が暴落して長期金利が暴騰しようが、円安になろうが、そんなことができるとは思えません。


 銀行などの金融機関が国債をしこたま抱えているのも、実は日銀の金利抑制策が長期になることを見越しているからなのではないでしょうか。

アービトラージのすすめ

 以上、私からの提案は、せっかく低金利で資金を調達できているのだから、その利を生かして「アービトラージ(裁定取引)」をやってはどうかということです。


 アービトラージ(裁定取引)とは、価格差や金利差を利用したサヤ取りのことです。


 日本の銀行は短期金利で借りて、長期の日本国債で運用して利ザヤを稼いでいます。これと同じことを、利回りのよい米国債でやるのです。


 このアービトラージ作戦は少しドキドキする要素を含んでいます。なので、誰にでもすすめるものではないのですが、もし、今後、日本の財政や年金が破綻するようなことがあれば、金利差による利ザヤに加え、円安(つまりドル高)となるでしょうから、為替の面でもプラスアルファの利益が得られることを付け加えておきます。


 日本国債の暴落が起これば、国債の買い手はいなくなり、日銀が買い支えることになると思われますが、それは円安やハイパーインフレをもたらしかねません。


 もちろん私はそうした事態を望むわけではありません。最後まで日本で暮らしたいと思っていますし、暮らしにくい日本はいやです。


 しかし資産運用は別の話です。最悪の事態への備えは、万全にする必要があります。


 そんな最悪なことが起こらなくてもアービトラージ作戦では金利差を得られます。そして、最悪のことが起こったら、備えておいてよかったということになるのです。

編集部からのコメント

タイトルを見ると住宅ローンの話のようですが、実際には「米国債」への投資の話ですね。筆者の方の主旨は、住宅ローンの金利が1.6〜1.8%だとすると、仮にお金が余っても繰り上げ返済せずにそのまま借りておき、アメリカの国債を買った方がトクである、ということのようです。

記事中では、たとえば期間25年のアメリカのゼロ・クーポン債の金利は4.2%であり、検算していませんが、25年後にはドル建てで元本が3倍になるということですね。

低金利で苦しむ日本から見ればうらやましい状況に感じます。

また、確かに借り入れ金利が1.6%程度であればそのままにしておいて4.2%で運用した方がよさそうですね。

しかし。

果たして本当にそうでしょうか?

もし本当にそうやって確実に金利差が運用益となるならみんながこぞって米国債を購入していますよね。そもそも日本の政府が大量に米国債を保有していますから、痛く儲かっているはずです。

ですが、そんなことはないですよね。相変わらず、日本の個人マネーは銀行預金にとどまっていますし、日本の財政も引き続き火の車です。

アメリカなどの外国の国債に投資するファンドとしてはグローバルソブリンオープン(グロソブ)が有名ですが成績はどうでしょう?残念ながらザンネンな運用成績です。

なぜこういった外債投資はうまくいっていないのでしょうか?

もちろん、外貨への投資には為替リスクがあるからですね。 いくら3、4%利益が出ても、為替相場が20%や30%動けば何年分の利益も吹っ飛んでしまいます。足元の円高はまさにその状態が起きているということですね。

さらにもう一歩踏み込むと、今回の円高ではからずも証明されてしまったのが、「金利差は何の利益にもならない」ということです。仮に日本の国債の金利が1%、アメリカの国債が3%とすると、確かに2%の金利差がありますが、結局この差は円高によって相殺されるということなのです。

金利が低い国というのはデフレなわけで、お金の価値はどんどん上がっていきます。一方、金利が高い国というのはインフレなわけで、お金の価値はどんどん下がっています。

日本円と米ドルの関係で言えば、日本円の価値はデフレによりどんどん上昇し、米ドルの価値はインフレによりどんどん下落してきたわけですね。その結果として、円が上昇し、ドルが下がっているわけですから、円高ドル安が生まれたわけです。

数年前の円安のときは、金利が高い米ドルの方が上昇するという現象が起きていましたので、「金利が高い通貨は上昇する」という錯覚が生まれたわけですが、今は完全に否定されていますね。

ということで仮にアメリカの金利が4%で(今はもっと低金利ですが)、25年後に元本が3倍になる一方で、日本の金利がずーっと0%だとすると、単純に言えば、25年後にはアメリカのドルの価値が1/3となり、1ドル=30円になっている、ということになります。

もちろん実際には日本の超長期の国債は1%を超えていますので金利差はそこまでありませんけれど。

いずれにせよ外国の債券への投資というのは、「金利差」を狙って行うのではなく、その国の国力や、その通貨の信用力が高まるのか低くなるのかで行うべきですね。

なのでアメリカの国債に投資するということは、アメリカの国力が今後高まるのか、米ドルの信用力が今後高まるのかどうかを見極める、ということですね。金利を見ても仕方ありません。

加えて、デフレが続き、超低金利となっている円は引き続き円高に進んでいくと思いますので、その点も考慮した投資スタンスが必要ですね。

ほうっておいても円の価値が上昇していくわけですから、定期預金に預けて円のまま保持するというのも、立派な、そして現状ではかなり賢い資産運用だと思います。

上記コラムのケースなら・・・間違いなく、住宅ローンの繰上げ返済にまわしたほうがいいでしょうね・・・。

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