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2012/3/1 <日本経済新聞

「見えないゴリラ」に投資行動を学ぶ


勝間和代のフシギ投資本発見!


 元証券アナリストの私も目からウロコの1冊。私たちの頭の「欠陥」を知ることで、きっと投資の成績も良くなるはずです。


 今回紹介するフシギ投資本は『錯覚の科学』。本の原題は「The Invisible Gorilla(=見えないゴリラ)」です。心理学に詳しい方なら「ああ、あの実験だ」とすぐ分かるそうですが、私がこの実験結果を初めて知ったときには大きな衝撃を受けたものです。


■「見えないゴリラ」の実験で見えてくる人間の不正確さ


 この実験は数十人の学生を集めてバスケットボールの試合をビデオで見せて、選手の「パスの回数」を数えてもらうというものですが、実験の本当の目的は「ゴリラが見えるかどうか」です。試合の最中にゴリラの着ぐるみを着た学生が堂々と横切るのですが、半数の人たちは、そのゴリラに気付かなかったのです。


 このビデオはウェブでも見られるので興味があれば「selective attention test」で検索してみてください。ゴリラの出現を知っている人にとっては「どうやって見逃すの」というくらい分かりやすい登場の仕方です。ところがパスの数を数えるのに夢中になっていた被験者たちは、見えていないと言い張ります。もう一度ビデオを見せると確かにゴリラに気付くのですが、今度は「違うビデオを見せているのでは」と疑うそうです。


 ゴリラが見えない理由は「選択的認知」といわれるものです。私たちの頭の容量には限界があります。何かに大きく注意力を割いているときに、期待していないものや予想していないものが視界に入ってきても、それを認識できないのです。


 突然の不祥事や急激な業績悪化など、投資の世界は「想定外」がつきものです。しかし、このゴリラの実験からも分かる通り「人間にはもともと想定外のものを認知する能力がない」という事実を私たちは強く認識すべきでしょう。


 また、著者がアンケートで「他のことに集中していても、何か新しいものに気づく自信があるか」と尋ねたところ、75%の人が「気づく自信がある」と回答したそうです。実際にゴリラに気付いた人が半数ですから、それよりも多い値です。私たちは自身の認知力に対して自信過剰になりやすいことにも注意しなくてはいけません。


■記憶も知識も専門家もすべて当てにならない


 ゴリラの話の他にも人間の頭の「当てにならなさ」が繰り返し実験事例を用いて説明されています。


 例えば「記憶」。私たちは何かを思い出すとき、頭の中にある記憶をそのまま取り出すのではなく、組み合わせてねつ造してしまうのです。固有名詞はもちろんのこと、古い思い出などはかなりの部分が事実とは異なり、いろいろなものが混ざっています。結果的にほとんどの人は過去の記憶に対して嘘(うそ)をついてしまうのです。


 「知識」の錯覚もよくある現象です。「モーツァルトを聴くと頭が良くなる」という話を信じている方も多いかもしれません。これはさまざまな反証実験で否定されているのですが、あまりにも分かりやすく衝撃的なストーリーは、最初にそれを心地良いと感じると、その知識だけが独り歩きして「俗説」化してしまうというのです。


 さらにこれらを踏まえて、専門家の罠(わな)についても詳しく説明されています。知識があってもその内容を理解しているとは限りません。また、仮に知識があり、内容を理解していたとしても、将来を予測できるかどうかは全く別物です。自信ある態度の人の話すことは信頼できるだろうと考えがちですが、だからといってそれが正しいということにはなりません。


 このことは私が証券アナリストだったときの経験からも深くうなずけます。アナリスト、すなわち専門家であっても想定外のことは分からないし、記憶はねつ造するし、俗説は信じています。それでも専門家は専門家として自信を持って振る舞わなければならないのです。


 不完全な頭を私たちが持っているということを理解していれば、投資行動もおのずと変わるでしょう。「常に見落としがあるかもしれない」と自信過剰に陥らず、分散投資を行い、損切りルールをつくる。そして専門家のいうことは鵜呑(うの)みにしないことです。


 ぜひ、何度も熟読してみてください。それだけの価値があります。


編集部からのコメント

ここ数週間で株価が大きく上昇していますね。ここから本格的に株式投資なども盛り上がってくるのでしょうか?

投資を勉強すること、そして一定の範囲内で投資をすること自体はもちろん悪いことではありませんが、よろしくないのは、前のめりになってリスクを度外視した投資を行ってしまうこと、そして銀行や証券会社の人々のセールストークを鵜呑みにして過大な投資をしてしまうことですね。

上記コラムはそうしたことを戒める内容になっておりまして、預金や貯金とはちょっと関係のない内容となりますが、時節柄を踏まえ紹介させていただければと思います。

まず象徴的な実験が、紹介されている本の原題にもなっている「見えないゴリラ」でして、実験の課題に夢中になる余り、ゴリラが画面を堂々と横切っても半数の人はそれに気づかない、という結果になっております。

これを実際に動画を見てみると、なかなか強烈です。上記の通り、You tubeで「selective attention test」で検索すると出てきますので、興味がある方はご覧になってください。短い動画ですのですぐに見れます。

これはつまり、「何かに大きく注意力を割いているときに、期待していないものや予想していないものが視界に入ってきても、それを認識できない」という人間の能力の限界を表している、ということであります。

そこから、筆者であり著名経済評論家でもある勝間女史は脳の限界について以下のように展開しております。

・記憶 : 私たちは何かを思い出すとき、頭の中にある記憶をそのまま取り出すのではなく、組み合わせてねつ造してしまう。
・知識 : あまりにも分かりやすく衝撃的なストーリーは、最初にそれを心地良いと感じると、その知識だけが独り歩きして「俗説」化してしまう。

また「専門家の罠」として、「知識があってもその内容を理解しているとは限りません。また、仮に知識があり、内容を理解していたとしても、将来を予測できるかどうかは全く別物」であり、「専門家であっても想定外のことは分からないし、記憶はねつ造するし、俗説は信じ」ている、と指摘しております。

それらを踏まえ、今後の投資へのアドバイスとして

・「常に見落としがあるかもしれない」と自信過剰に陥らず、分散投資を行い、損切りルールをつくる
・専門家のいうことは鵜呑みにしない

と述べております。経済の専門家である筆者の方が、「専門家の話は疑え」とアドバイスするのはかなりシュールでありますが、もちろんここで言う専門家とは、まさに銀行員や証券マンなど、投資のセールスを行う人々ということであります。

やや強引な結論のような気もしますが(笑)、しかし記憶や知識というのは曖昧なものであって、誰も将来のことは分からない、というのは真実でありますし、専門家の意見を鵜呑みにしない、というのは、何にでも言えることですね。

「自分の資産を守るのは自分だけ」でありますし、「自分の資産のことをもっとも真剣に考えているのも自分だけ」であります。あくまで主体性は自分で維持しながら、足りない部分だけ専門家に頼る、というのがいいのでしょうね。

鵜呑みはもちろん、丸投げもいけません。

ちなみに「人間の記憶は曖昧である」という点でふと思いだしたのは、先日読んだ、家計簿をつけている人とつけていない人とで、毎月の貯蓄額に差がある、という調査結果です。

もちろんどちらが卵でどちらが鶏か、という議論はあるのですが、一方で、家計簿をつけることで「記憶の曖昧さ」が排除され、自分の出費の問題点が正確に把握できることによる効果もあるのかもしれませんね。

そもそも自分が浪費していることに気づいていない場合もあるかも・・・しれません。自分の家計に「見えないゴリラ」がいないかどうかチェックするのも一計です。

参考になさってください。

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