へそくりをしている人の割合は、夫が64%、妻は69%だった。へそくりを始めたきっかけは、夫と妻のいずれも「自分のために」がトップだった。
年代別にみると、20歳代を除く全ての年代で、夫よりも妻のへそくりが上回った。最もへそくりが少なかったのが30歳代の夫(46万円)で、30歳代の妻(123万円)とは2・5倍以上の差があった。最も多かったのは、60歳以上の妻の246万円だった。
調査は、昨年12月に全国の20歳以上の既婚男女を対象に、インターネットを通じて行い、約2000人から回答があった。
へそくり。なかなか懐かしい響きであります。そういえば昔、親が分厚い辞書の中に1万円札をはさんでいた思い出がありますが、あれはしっかり回収・活用されたのでしょうか。
今時のへそくりはさすがに現金ではなく、銀行口座が主流なのではないかと思いますがどうでしょう?ただ銀行口座によっては、定期的に明細が届く場合もありますので要注意であります。
そんな、記者にとっては少しノスタルジックな感じもするへそくりですが、上記記事によれば夫の平均額112万円に対し、妻の平均額は170万円と大きな差をつけられております。
やりくりの上手・下手というのはあるのでしょうけれど、家計を握っているほうがへそくりは作りやすく、この結果はつまり、それだけ妻が家計を管理している家が多いということなのでしょう。
とある調査によれば、男性はお金が入るとほとんど自分のために使おうとするのに対して、女性は家族、特に子供に積極的に使おうとする傾向があるようです。それが正しいのだとすれば、妻が家計を管理し、さらに、もしものためにへそくりを貯めている状況というのは、家計と家庭の安寧のためには好ましい状況と言えるのかもしれませんが、男性諸氏としては哀しい現実ですね。
さて調査結果に戻ると、へそくりをしている人は
・夫:64%
・妻:69%
ということで結構、高い割合ですね。決して「古きよき習わし」ではなく、今も脈々と続いている夫婦間の永遠のテーマということかもしれません。記者も認識も改める必要がありそうです・・・。
気になる年代別のへそくり金額ですが、元データをチェックすると、こういうことのようです。
・男性のへそくり額平均
20代: 814,583
30代: 463,158
40代: 990,802
50代:1,105,344
60代:1,635,370
・女性のへそくり額平均
20代: 798,864
30代:1,238,221
40代:1,251,376
50代:2,358,553
60代:2,463,739
男性は30代にへそくり額を大きく減らしているのに対して、女性は40代にやや足踏みするものの一貫して増やし続けていることが分かります。そして最終的にはWスコア・・・とは言わないまでも男性の倍近い金額になっております。実際、年代ごとに見れば30代や50代では男性の倍以上のへそくり額となっております。
30代〜40代というのはライフステージの変化に伴い、何かと出費がかさむ時期ではありますが、少なくともへそくり額だけを見る限りは、男性への負担がより大きいようですね。
しかし100万円や200万円といった金額になってくると、もう「へそくり」のイメージではないですね。辞書の間にはさむわけにもいきません。「秘密口座」と言った方がしっくりきます。
個人的に気になるのは、このへそくりは、当人がお亡くなりになった後は家族が知ることになるのでしょうか?周到に隠している場合は、そのまま誰にも気づかれず、休眠口座として銀行に召し上げられているケースも結構あるのかもしれませんね。解決策としては、やはり遺言等の作成が重要そうです。
もう少し一般的な教訓としては、そもそもこれだけのへそくりをお持ちでない方は焦ったほうがいいかもしれない、ということと(笑)、もしかするとこのへそくり金額は、家計の貯金残高に含まれていないかもしれない、ということです。
年代ごとの平均的な預貯金額はこちらの記事でご紹介しておりますが、たとえば30代の平均金融資産は618万円ですが、ここに上記30代男女の平均へそくり額を足すと、約788万円に膨らみます。
さらに40代になると平均金融資産は1,023万円ですが、40代男女のへそくり額を足すと、何と約1,247万円となります。なかなかの金額ですね!
と言うわけで、貯めている人は、単に貯めているだけでなく、へそくりまで貯めているのかもしれません。へそくりをすることを特に推奨はしませんが、上記金額を見て焦った方はぜひこれをキッカケに家計を見直されてはいかがでしょうか。
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