最近、何度かご案内しているように市場の金利は上昇しないばかりか、大きく下落している状態ですね。長期金利=10年もの金利の推移はこのようになっています。
特に4月以降の金利低下が著しいですね。1%を大きく下回り、足元では0.8%台まで下落しています。ちなみに期間10年のグラフで見てみると長期金利はこのような動向となります。
「超低金利」と言われてきたここ10年間をとってみても、長期金利が1%を割り込んだのは大きく言って3回しかありません。2003年と2010年と今回ですね。世界経済も徐々に復調の兆しが見え始めている現状で、なぜ史上最低水準まで金利が下がるのか、正直違和感を感じなくもないですが、それだけ金融緩和による金利低下期待が大きいということなのですかね。
あるいは日銀による金融緩和施策が効果を発揮して直接的に金利が低下しているのかもしれませんが、いずれにせよ当面は金利上昇を期待できる状況ではなさそうです。
さてそうした金利低下を背景にして、上記記事によれば三菱東京UFJ銀行が定期預金の金利を引き下げた、ということであります。すでにかなり低金利だったはずですが、具体的にはこうなりました。
◆三菱東京UFJ銀行/スーパー定期(300万円以上)
・1年:0.025% (据え置き)
・3年:0.05%→0.04%
・5年:0.06%→0.05%
果たしてそもそも下げる必要があるのかどうか、0.01%下げることによって具体的にどれくらいのメリットがあるのかよく分かりませんが、ただでさえ低い金利がさらに低金利となったことになります。
もちろん他のメガバンクも、遅かれ早かれ追随するでしょうから、メガバンクの定期預金にお世話になることは当分なさそうですね・・・。
気になるとすれば、ネット銀行など、他の銀行の定期預金金利への波及ですが、今後少なからず影響が出てくる可能性はあるのでしょうね。
もし期間が長めの定期預金で運用を検討されている方は早めに決断した方がいいのかもしれませんね。参考になさってください。
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