11月ももう折り返しですね。あと2週間とちょっとで12月。サラリーマンの方々にとってはボーナスというお楽しみがある反面、何かと物入りで、かつイベントも目白押しの月。ちょっと考えただけでもソワソワ、落ち着かない気分になってきます。
比較的落ち着いている11月中に片付けられるものは片付けた方がいいのかもしれませんね。記者にそういった計画性があるかと言われれば全くないわけでありますが・・・。
さて12月となれば定期預金もシーズンも迎えます。さまざまな定期預金キャンペーンが出てくるタイミングですね。ぜひ積極的なキャンペーンを期待したいところですが、ではそのベースとなる市場金利がどうなっているかと言うとこういうことですね。
・1年もので0.29%台
・5年もので0.32%台
という状況です。相変わらずの低水準ですね。
ただ上記グラフを見る限り、9月の日銀の追加金融緩和以降、下がりっぱなしだった金利がやや上向いていますね。特に1年ものはその傾向が顕著です。
本来連動するはずの株価は目下大幅下落中で、金利が上昇する理由は見当たらず、なぜ金利がこのタイミングで上昇しているのか分かりませんが、この傾向はありがたいことですね。
まだ短期的な動きでしかありませんが、少なくともここで市場金利が下げ止まることを期待したいと思います。
さて来月12月の定期預金金利ですが、毎回書いておりますが、銀行の定期預金金利が上記市場金利を上回ることは原則としてありません。それなりに信用力のある銀行ならこの金利で市場からお金を調達できますので、わざわざ手間隙かけて高い金利をつけて定期預金を集める必要がないからです。
加えて、銀行が定期預金で集めた資金を、逆に運用する場合も上記金利がベースになってきます。仮に市場金利より高い金利で資金を集めてしまうと運用に回した場合に「逆ザヤ」、つまり赤字になってしまいます。
そんなわけで定期預金の金利が市場金利を上回ることは原則としてないのですが、では今月の主な銀行の定期預金の金利のレンジはどうなっているかと言うと、こうなっております。
・普通預金(含む1週間定期): 0.02%〜0.25%
・1年もの定期預金: 0.01%〜0.30%
・3年もの定期預金: 0.01%〜0.30%
・5年もの定期預金: 0.04%〜0.40%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
いずれの期間も最高金利が市場金利を上回っており、定期預金の金利がさらに低下する「黄色信号」がともっている状況と言えます。
となると12月の定期預金金利はさらに下がってしまうのでしょうか?
現状ではその可能性は少し低くなってきたと感じます。と言うのも、正直、今月11月の定期預金金利は下落するのではないかと予想していましたが、意外に多くの銀行は踏みとどまってくれました。
これは市場金利との乖離がわずかであることに加え、他の銀行との競争や、ボーナスシーズンを前に多少は金利を強めにしておきたい、というような思惑があったからかもしれません。
いずれにせよ結果的に多くの銀行で金利が据え置かれた中で、上記のとおり市場金利に下げ止まりの兆しが出てきておりますので・・・定期預金金利のさらなる引き下げは少し遠のいたのではないか、ということですね。
こうした傾向が維持されるようであれば、12月は、多少は魅力的な定期預金キャンペーンが出てくるかもしれませんね。期待したいと思います。
とは言いつつビックリするような高金利が出てくる可能性は低いですが・・・。
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