さて今回のコラムは前回取り上げた「確実に節約できる魔法の方法?」の続編となります。貯金・預金ネタですね。
前回のコラムでは貯金・預金をするためには家計の中の「固定費」の削減が重要だとして、特に最大の固定費である住宅費につき、賃貸でも、住宅ローン返済であっても「住居費の目安は、手取り月収の25%以内」に収めるべき、とのアドバイスでした。
前回書かせていただいたように、貯金・預金のための節約方法としては大きく2つがあり、1つ目は食費や飲料代、娯楽費など、毎日の出費を見直していこうという、コツコツ・ボトムアップ型のアプローチですね。世の中の節約指南の多くはこれに当たります。
2つ目はなるべく大きな出費から削っていこうという、バッサリ・トップダウン型アプローチです。持続性や1回あたりの効果という意味ではこちらの方が大きいわけですが、意外にこちらについてはあまりアドバイスを見かけません。
もちろんどちらが正解というわけではなく、自分に合った方を選べばいいと思います。
小さい出費を見直していけばいつかは大きい出費も見直すことになるでしょうし、逆に大きい出費を抑えていけば、小さい出費も気になり始めるのではないかと思いますので、なおさら「どちらからはじめても良い」という気持ちになりますが、記者はどちらかと言うと後者の「毎月の出費が大きいものから見直していく」方式の方がお好みだったりします。
上記コラムでもそうした節約方法のメリットを認識した上で、住居費に続く削るべき固定費は何か指南しているわけですが、具体的に指摘されているのは以下2つです。
1.保険料
2.自動車にかかる費用
どちらも確かに毎月かかる大きな固定費ですし、何となく「聖域」になりやすいという意味でもまさに「固定」費と言えるかもしれません。意識して見直すことが重要と言えるかもしれませんね。
まず前者の保険料ですが、見直しの方法としてはこういうことのようです。
・保険の見直しには、じつは複雑な手順は必要ないのです。保険に加入する目的は何なのか、その目的のために、どれくらいのお金(保障額)がいつまでに必要かを明確にしたうえで、その条件に合った1番安い保険料を選べばよいだけです。
いかがでしょう?分かったような分からないようなアドバイスですね(苦笑
ただ、保障額がいくら必要なのか、という点はゆっくり考えてみてもいいかもしれません。もし住宅ローンを借りていれば、万が一のことがあっても住宅ローンはチャラとなり、家が家族に残ります。だとすると生命保険は生活費だけでいいことになりますね。
またその生活費も、本格的に年金が受け取れる65歳まででいいとすれば、年を経るごとに65歳までの年月は減っていくわけですから、必要な生活費=保障額もどんどん減っていくことになります。
さらに万が一の場合に、配偶者の方がそれなりに働くことも計算に入れれば必要な保障額はさらに減るかもしれません。
そういった点を踏まえれば、もし10年前に掛けた生命保険がそのままの状態なのであれば、保障額が本当に必要な金額よりかなり多い可能性は十分ありますね。一度、電卓片手に必要な保障額を見直してみてはいかがでしょうか?
一度見直せばその効果はずっと続くわけですからね。家計への影響は大きいです。
次に後者の自動車関連費用ですが、これも大きいですね。自動車のランニングコストは子ども1人分の教育費と同じという話を聞いたことがあります。
毎日、車を使っている人ならまだしも、週末しか乗らない方は・・・駐車場代などの維持費用を考慮すると、やはりタクシーやレンタカー、カーシェアリングサービスを利用した方が得でしょうね。
駐車場代やガソリン代、車検費用、自動車保険なども含めた毎月の維持費は3万円くらいになるのですかね?毎月3万円タクシー代を使うことはまずないと思います。
加えてこの維持費にはクルマ本体のコストは含まれていません。200万円のクルマが10年で無価値になるとすれば、年間20万円の隠れコストがかかっていることになります。月に直せば1万7千円ですね。上記維持費と合算すると月5万円近い負担ということになります。
常識的に考えても月5万円なら多くの方はやはりタクシーやレンタカーを使ったほうが安く上がるでしょうね。デフレの時代、安いレンタカー屋やカーシェアリングも増えていますしね。
クルマについては一度、手放してみて、本当に必要だったのかどうかチェックしてみてもいいでしょうね。買おうと思えばいつでも買えるわけですし。
コツコツ節約してもなかなか貯金・預金が貯まらないという方はこうした固定費を一度見直してみてはいかがでしょうか。
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