先週末は季節はずれの寒波が訪れ、降雪でサッカーの試合が中止になるなど、各地に影響が出ました。これも気候変動のせいなのでしょうか?世界の気温上昇自体は2000年代に入り明らかに足踏みしているようで、新たな「謎」として研究者を困惑させているようですが。
同様に寒波が訪れているのが定期預金金利ですね。前回も述べましたが、季節的には冬のボーナスシーズンと夏のボーナスシーズンのちょうど中間期=閑散期に入っていることに加え、度重なる金融緩和によって、ただでさえ低い定期預金の金利がさらに低下してきたからですね。
加えて、今月の「異次元」の金融緩和発表以降、乱高下した市場金利もようやく収まりつつあります。金融緩和により金利が上昇する、という常識ではちょっと理解しがたい動きが起こったのですが、やはりそれは一時的な「誤作動」であり、落ち着いてくれば金利低下傾向が鮮明になってきていますね。長期金利はこのような推移になっています。
景気が回復して預金金利が上昇するのは・・・まだまだ先と言えそうです。
そうした金利環境ではなかなか、「これぞ」と言った定期預金を見つけるのは難しいですが、地方銀行の中には、そうした市場金利の動きとは一線を画し、戦略的な高金利を付与している例も散見されます。
地方マーケットでは多少預金金利が高くても利益が得られるケースや、顧客の預金以外の取引からの収益で預金金利を賄えるといったケースもあるのかもしれませんね。
そのような高金利の地方銀行の1つが上記の「関西みらい銀行」です。地方銀行ですので、関西以外では当然のことながらあまり馴染みがないかと思いますが、ダイレクト取引専用の「いちょう並木支店」を開設するなど、関西圏以外の顧客の取り込みにも積極的ですね。
また、気になるその信用力ですが、合併などを繰り返すなど、経営には紆余曲折があったものの、現在は三井住友銀行の子会社となっていますので全く問題ありませんね。総資産は4兆円を超え、2012年3月期の決算でも60億円を超える利益を計上するなど、経営は概ね安定しているようです。
さてその「関西みらい銀行」が提供する関西アーバンダイレクト定期預金ですが、気になる最新金利は以下のようになっています。
◆関西みらい銀行/関西アーバンダイレクト定期預金
・1年:0.30%
・3年:0.35%
・5年:0.35%
1年ものから5年ものまで、いずれも、主要な定期預金キャンペーンが終了した現状では最高水準の金利ですね。0.3%台で最高水準と言われてもピンと来ないかもしれませんが、事実なので仕方ありません・・・それだけ世の中の金利が下がっている、ということになります。
なお、この定期預金は、上記ダイレクト取引専用の「いちょう並木支店」のみでの取り扱いとなりますのでご注意ください。
記者の知る限り、関西みらい銀行はいつもまずまずの金利水準を維持していたかと思いますので、その点でも使い勝手は良さそうです。参考になさってください。
しかし税引き後の金利表示が恐ろしいことになっていますね。本当にこんな端数まで計算してくれるのでしょうか・・・。
ちなみに短期間の定期預金なら、東京スター銀行のスターワン1週間円預金がお勧めです。こちらは1週間で満期が来るという利便性もさることながら、どれだけ世の中の金利が下がっても、0.25%という高金利をずっと維持している点が魅力です。
商品性が異なるので単純比較はできませんが、いろいろな預金を目的に応じて使い分けてみるのも良さそうです。
ここで 市場の1年もの金利をチェックするとこうなっています。
「異次元」の金融緩和以降、1年もの金利も「誤作動」で上昇しましたが、足元では0.25%前後に低下してきました。
ということは今の定期預金金利の相場観としても「1年ものは高くても0.25%前後」ということですね。こちらも参考になさってください。
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