4月の「異次元の金融緩和」と称される新たな金融緩和策の発表後、市場金利は大きく混乱しています。通常は金融緩和が実施されれば金利が低下するわけですが、むしろ金利が上昇したのですね。グラフで見るとこういうことになります。
確かに長期金利がズドンと急上昇していることが分かります。
こうした動きが一時的な混乱に基づくものなのか、それとも景気回復期待・インフレ期待を背景にした健全な金利の動きなのか意見が分かれるところだと思いますが、少なくとも金利が上昇しているのであれば、預金者としては、預金金利も相応に上昇することを期待してしまいます。
しかしながら、今のところ定期預金の金利上昇の動きはごくごく限定的ですね。
その理由としては、そもそも金利が上昇しているのは10年ものなどの長めの金利ばかりであり、1年ものなどの短期金利は金利が低いままであることに加え、銀行自体も今の金利上昇に半信半疑な面があるのではないかと思います。
いずれにしても定期預金の金利が上昇するのはまだまだ先、ということでしょうか。
そうした預金金利の上昇の動きが鈍い中、積極的な金利を提供しているのが、東京スター銀行の「右肩上がり円定期」ですね。
この定期預金は「仕組み預金」の1つですが、仕組み預金とは、中途解約できない、満期を預金者が選べない=銀行の判断で満期が延長される、と言った制約がある代わりに金利が高い預金ですね。
その仕組み預金である、「右肩上がり円定期」の2013年7月現在の金利条件は以下のようになっています。
◆東京スター銀行/右肩上がり円定期
・最長3年タイプ : 当初1年間0.20% → 次の1年間0.25% → 最後の1年間0.30%
・最長6年タイプ : 当初2年間0.50% → 次の2年間0.60% → 最後の2年間0.70%
・最長10年タイプ : 当初3年間1.00% → 次の3年間1.05% → 最後の4年間1.10%
>>>「右肩上がり円定期」の最新金利はこちら
いずれも比較的高金利ですが、特に金利が高いのが「最長10年タイプ」で、金利は最大1.10%、10年間の平均金利は「1.06%」ということで、かなりの高金利となっています。
加えてこうした仕組み預金は、今までのような金利があまり上がらない、もしくは低下する局面では、延長されずに満期になってしまう場合が多かったわけですが、仮にそうなったとしても、「最長10年タイプ」の場合、6年/平均1.03%ということで、単純比較はできないものの一般的な定期預金の5年もの金利が0.3%前後に留まる現状を踏まえれば、その「3倍以上の金利」となります。
つまり、満期が延長されても、されなくても、どちらに転んでもオイシイ、ということですね。
ちなみに仕組み預金については昨年秋に「利息は預金保険の対象外」という方針が金融庁から打ち出されたわけですが、「右肩上がり円定期」の場合、
・通常の定期預金金利分 : 預金保険の対象
・通常の定期預金金利を超過する部分 : 預金保険の対象外
ということで、よりマイルドな形で運用されているようです。
最近では銀行が破綻することもなくなりましたので、預金保険について真剣に心配される方は減っているかもしれませんが、参考になさってください。
なお、それでも「もう少し金利動向を見てから考えたい」という方には同じく東京スター銀行のスターワン1週間円預金がお勧めです。こちらは1週間で満期が来るという利便性もさることながら、どれだけ世の中の金利が下がっても、0.20%という高金利を維持している点が魅力です。
>>>「スターワン1週間円預金」の最新金利はこちら
ここで市場の1年もの金利をチェックするとこうなっています。
上記の通りですが、やはり金利は低いままですね。足元では0.24%前後となっています。
ということは、今後、仮に定期預金の金利が上昇したとしてもそれはあくまで3年ものや5年ものなどの期間が比較的長いものが中心であり、1年もの定期預金はまだまだ、「超・低金利」が続く可能性が高いですね。
そう考えるとスターワン1週間円預金は、かなり魅力的と言えそうです。こちらも参考になさってください。
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