アベノミクスにより、円安が進み、株価が大きく上昇するなど、経済全般によい効果が現れていますが、一方、全くの期待はずれに終わっているのが定期預金金利です。ほとんど上昇しないままに推移していますね。
「異次元の金融緩和」が実施されている間は強い金利低下圧力がかかるため、やむをえないのかもしれませんが、預金者からすればもどかしい状況と言えそうです。
そうした預金金利の上昇の動きが鈍い中、積極的な金利を提供しているのが、いつもご案内しているように、東京スター銀行の「右肩上がり円定期」ですね。
この定期預金は「仕組み預金」の1つですが、仕組み預金とは、満期を預金者が選べない=銀行の判断で満期が延長される、と言った制約がある代わりに金利が高い預金です。
その仕組み預金である、「右肩上がり円定期」の2013年11月現在の金利条件は以下のようになっています。
◆東京スター銀行/右肩上がり円定期
・最長3年タイプ : 当初1年間0.20% → 次の1年間0.25% → 最後の1年間0.30%
・最長6年タイプ : 当初2年間0.30% → 次の2年間0.40% → 最後の2年間0.60%
・最長10年タイプ : 当初3年間0.70% → 次の3年間0.80% → 最後の4年間1.00%
>>>「右肩上がり円定期」の最新金利はこちら
先月と比較すると全般的にわずかに金利が下がってしまいましたが、それでも他の定期預金と比較にならない高金利が魅力ですね!
中でも金利が高いのが「最長10年タイプ」で、金利は最大1.00%、10年間の平均金利は「0.85%」と、かなりの高金利となっています。
加えてこうした仕組み預金は、今までのような金利があまり上がらない、もしくは低下する局面では、延長されずに満期になってしまう場合が多かったわけですが、仮にそうなったとしても、「最長10年タイプ」の場合、6年/平均0.75%ということで、メガバンクの定期預金の5年もの金利が0.03%に留まる現状を踏まえれば、その「25倍の金利」となります。
つまり、満期が延長されても、されなくても、どちらに転んでもオイシイ、ということですね。こうした点も考慮に入れてみてはいかがでしょうか。
なお、この仕組み預金のパイオニアといえばSBI新生銀行ですが、ニーズの高まりを背景にしてか、新たに「パワード・ワン プラス」という商品を投入してきました。「ワン」という名前に期待してしまいますが、気になる金利水準は以下の通りです。
◆SBI新生銀行/パワード・ワン プラス
・金利 : 当初5年間1.0% → 銀行の判断で延長されると次の5年間1.0%
やはり金利は1%ということでかなりの高金利ですね!加えて、延長されてもされなくても、金利がずっと1.0%で変わらないという点に安心感を感じる方もおられるのではないでしょうか。
ちなみにこの「パワード・ワン プラス」を利用すると自動的に新生ゴールド会員となり、他行宛ての振込手数料が月5回〜10回無料になるなどの優遇が受けられます。
仮に他行宛ての振込み手数料が一般的に315円とすると、月5回なら年間18,900円、月10回なら年間37,800円相当のメリットとなります。「パワード・ワン プラス」の元本が300万円なら、税引き前で「1.58%」の金利相当ということですね。
つまり、金利1.0%+振込み手数料相当1.58%=2.58%の利回り(税引き前)となるという計算です。
毎月10回、きっちり他行宛て送金するかどうかは別にして、こういった付帯サービスのメリットも勘案すれば、さらなる魅力が感じられるかもしれませんね。
>>>SBI新生銀行「パワード・ワン プラス」について詳しくはこちら
さて、こうした仕組み預金について懸念があるとすれば、最近の金利の動きかもしれません。長期金利のグラフで見るとこういうことになります。
上記の通り、足元では金利の低下傾向が徐々に鮮明になってきているのですね!0.6%台前半まで低下してきました。
もし今後ますます金利が低下していくということであれば、当然、この「右肩上がり円定期」や「パワード・ワン プラス」の金利も低下していくことになります。
期間が長い商品ですので慌てて利用する必要はもちろんありませんが、ご検討中の方は今後のさらなる金利低下の可能性もお含みおきの上、検討を進めていただければと思います。
なお、「もう少し金利動向を見てから考えたい」という方には同じく東京スター銀行のスターワン1週間円預金がお勧めです。こちらは1週間で満期が来るという利便性もさることながら、どれだけ世の中の金利が下がっても、0.20%という高金利を維持している点が魅力です。
>>>「スターワン1週間円預金」の最新金利はこちら
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